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FXコラム

2017.11.26

最近 ポンドが上昇している訳

著者:松崎 美子


11月13日からのポンド高/ドル安について、両通貨の実効レートを見比べ
ると、ドル下落/ポンド上昇となっており、今回のポンド/ドル上昇は「ポンド
高/ドル安両方の組み合わせ」という最強のシナリオとなっていました

どうしてポンド高になったのか?私が考える理由は、3つです。

*** 英中銀年次フォーラムでの発言(11/16)
http://www.bankofengland.co.uk/Pages/futureforum2017.aspx

英中銀が年に一度開催するフォーラムで、カーニー総裁は、「英中銀が四半期インフレーション・レポートで発表した予想通りの経済成長となれば、今後数年で数回の利上げが必要となるだろう。英国のEU離脱に関しては数々のリスクが待ち受けているかもしれないが、英中銀は金融政策の変更を通じてインフレ率をターゲットに戻し、経済がスムーズに運営されるよう支援する。そのためには、何でもやるつもりだ。」と語りました。

英中銀は11月の四半期インフレ・レポートで、2021年末までに2回の利上げを予想しておりますが、この発言を受け、穏やかではあるが利上げが継続されるであろうことが、マーケットで再認識されました。

*** EUへの手切れ金、与党内で合意!最大の難関突破となるか?
11月20日夕方開催された保守党Brexit委員会では、EUに対する手切れ金の額を、当初の200億ユーロから、倍額に増やすことで合意した模様です。ここでは、具体的な額は提示されなかったようですが、大まかな数字として、「380~400億ユーロ」を念頭に置いての決定だったと伝えられています。

「今すぐにでも英国はEUから離脱すべき」という考えを持つウルトラ・ハードBrexit支持で知られているボリス・ジョンソン外務相や、ゴーブ環境相もこの委員会に出席していました。彼らから「手切れ金倍額支払い」の合意が引き出せたことは、12月14/15日に開催されるEU首脳会談(サミット)で、交渉ステージ1への合意に向け大きく前進したことを意味します。

*** 秋の予算案: 驚きの住宅支援策発表
11月22日、ハモンド財務相は、秋の予算案を発表しました。今回は、Brexit交渉が難航した場合の「景気刺激策」にどの程度の予算を配分するかに注目が集まっていました。いざ予算案の発表が始まると、マーケットが全く予想もしない内容が含まれていたため、ポンド上昇となりました。

まず、気になる「景気刺激策」については、7億ポンドが割り当てられるという予想ですが、いざ蓋を開けると、その額は30億ポンドへ大幅増額。

しかし、それ以上に驚いたのは、「若年層の住宅購入支援策」でした。英国の住宅価格は高騰しており、若年層の手には届かない価格帯ばかりです。そこで、ハモンド財務相は、30万ポンド(約4,500万円)までの物件をはじめて購入する場合、印紙税は免除すると発表しました。現在、30万ポンドの住宅を購入する場合、印紙税は5,000ポンド(約75万円)ですので、かなり助かりますね。

そして、話しはここで終わりません。もし、はじめて購入する物件が50万ポンド(約7,500万円)以内であれば、最初の30万ポンド分の印紙税も免除となるそうです。

この印紙税免除の発表を受けポンドが大きく上昇した理由は、Brexitによる住宅市場の低迷に対する心配が払拭され、景気の落ち込みが回避される可能性を先取りした動きだと思います。

 

本記事は、新イーグルフライから抜粋したものです。

松崎 美子

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