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FXコラム

2018.12.03

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/pic181125-22.gif

*******前週のまとめ********

上値・下値・終値、これらいずれもが切り下がっているため、下値を試す展開が続くと見る。

その流れで112円台前半を潰す様であれば、10月26日の安値111.38を試す展開もあり得る。

もっとも、111円台はドル需給がタイトになる水準であり、それ以前にドルショートの踏み上げもあるか。

他方、112円台前半も覗けない展開となった場合、113円台後半までの反発もあると見ていいる。

予測レンジ:111.40~113.80

**********************

実際のドル円相場は112.30まで下落したが、
112円台前半にある幾つかのテクニカルポイントにサポートされる格好となり、
週半ばに113.15まで反発。

その後、再び軟化したが、112円台半ばで底堅さを示した。

東京市場とNYが休場となったことで参加者が少なく、
週後半ば以降は方向感を失った格好。

今週の焦点は112.30が下抜けるかどうかだ。

仮にここを抜けない場合、114.21(11月12日高値)からの調整
との見方が浮上する可能性がある。

ただ、114円台でのドルの上値は重たいという事実は遍く浸透しているという観点から、
年末に向けて確実に実需の売り113円台後半から入ってくると考えている。

確かに前週のまとめで指摘した様に、112円台前半が抜けない場合は
113円台後半までの反発は今週も注意しておく必要があるが、
追いかけてのドル買いは禁物とみる。

〇ここで、前週のドルの安値が112.30で止まった要因(ドルのサポート要因)を再確認しておいきたい。

(1)スポットが100日MA(前週末112.15)にサポートされた後、
ドルが反発する傾向にある。

また、その場合のドル上昇期間が長くなる可能性がある。

チャートのグリーン丸に注目!

(2)ドルのサポート要因として転換線が基準線を上抜いている状態が継続しているため、
再びドルが上昇する可能性が残っている

(3)111.38(10月26日安値)からの高値114.21までをワンレッグ(一相場)とした場合、
フィボナッチ76.4%戻しが112.05となる。

(4)一目の雲の下限が112.15(今週を通して)にある。

ちなみに、112.15は前週末の100日MAに当たる。

●ここで、これらの中で、少しドルのサポートとして疑う必要のある要因をピックアップすると、(2)と(4)がある。

(2)については、転換線が下降し出しているため、一応ドルの弱気材料となる。

(4)については、雲の下限自体には問題ないが、前週の展開で雲の上限(前週末112.78)を終値で2回(19・20日)割り込んでいる、
つまり完全に雲の中に入ったため、ドルの上値が重たくなったと考える必要がある。

週後半では、雲の上に出ているが、上述(1)~(4)というドルのサポート水準があっての結果で、
今週中にこれらが劣化してくると112円割れが可能性を帯びてくる。

●こうした中、主要なドルのネガティヴ要因が存在する。

(A)中長期的な視点:昨年(2017年)の5月以降においてドルの反発局面は3回あったが、
いずれも114円半ば(最高値は11月の114.73)で止まっている。

そして直近でも、最高値は114.55(10月4日)を抜けず、
直近(11月12日)も114.21止まりとなったことで、
114円台でドルの上値の重さが再認識された。

(B)中長期的な視点:(A)に関連することとして、
やはり節目の115円が心理的にもドルの抵抗水準として意識されている。

この点、フィボナッチ水準を導けば、115.35(76.4%戻し、118.66[トランプラリー最高値]→104.64[今年年初来安値])
に当たるため、115円が長期的にも心理的水準と言えそうだ。

(C-1)ドルのサポート要因として転換線が基準線を上抜いている(好転している)ことが挙げられるが、
「好転」後にドルが下落あるいは横這いとなる傾向がある。

(C-2)もっとも、その局面が直近2週間のドルの軟調地合いだとすると、
ドルが反発する可能性も考慮に入れておきたいところ。

今週中に112.30が下抜けない様であれば、ドルの113円台後半への反発を警戒!

(D)終値で25日MA(前週末113.05)を下回っている。

(E)再びザラ場で、一目の雲の上限(前週末112.78)を下回っている。

上の点を考慮して、今週は次の様にまとめた。

*****まとめ********

今週もドルの下押し局面があると見るが、
その際にまずは前週の安値112.30を下抜けるかどうか、
次に112円台前半のドルサポート要因を潰せるかどうかという点に注目しておきたい。

抜ける様であれば、111.38(10月29日)を試しに行く可能が高くなる。

もっとも、前週の安値112.30を付けて以降の安値が112.65~70で限定されているため、
ここがサポートとなる様であれば、状況は少し異なってくるか。

その場合は、前週の高値113.15~20、さらには113.48を試す可能性がある。

ただ、その場合であっても、113円後半でのドルの上値は重たいと予測する。

予測レンジ:111.40~113.75

*****************

**ドルのネガティヴ要因(上記と一部重複)

(1)10月1日週に、昨年11月の高値114.73や節目の115.00を試したが、2回フェイルしている。

(2)(1)との関連で、昨年4月以降の戻り高値水準である114円台がより強いドルの抵抗帯となっている。

(3)終値で25日MA(前週末113.05)を下回っている

(4)一目の雲(前週末の上限112.78)から抜けでた後も、ザラ場で雲の中に入っている

(5)転換線に下降気配がある

(6)9日間RSI(前週末46%)のモメンタムが下向きで、かつ30%まで下落余地がある。

**ドルのポジティヴ要因

(1)2017年のドル高値118.60(トランプラリーの最高値118.66近辺)を起点とする
抵抗線P1(前週末111.65前後、週足チャート)と平行に走るP2で形成された
ドルの長期下降チャンネルP1-P2の上値メドを完全に抜いている。

P2(前週末110円台前半)がドルの支持線となっている

(2)25日MA(前週末113.05)と100日MA(同112.15)とがゴールデンクロス中。

(3)上昇する100日MAが200日MA(同110.27)を上回っているため、長いスパンでドルに先高感が残る

(4)転換線が基準線を上回り続けている

(5)スポットが100日MA(前週末112.04)にサポートされた後、ドルが反発する傾向にある。

また、その場合のドル上昇期間が長くなる可能性がある

(6)111.38(10月26日安値)からの高値114.21までをワンレッグ(ドル上昇一相場)とした場合、
76.4%戻しが112.05となる。

(7)一目の雲の下限が112.15(今週を通して)に位置し、100日MAと重なる

Ⅳ.チャートポイント
**レジスタンス
113.15~25(前週の高値水準~フィボ50%[114.21→112.30])
113.48(61.8%[上記値幅])
113.61(11月16日の高値)
113.76(76.4%[上記値幅])
114.21(11月21日の高値)
114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)
115.35(76.4%戻し、118.66→104.64)
115.62(2017年1月19日)

**サポート
112.30(11月20日安値)
112.15(前週末一目の雲の下限)
112.15(前週末100日MA)
111.78(10月29日安値)
111.38(10月26日の安値)
110.85(9月10日の安値)
110.38(9月7日の安値)
110.02(前週末200日MA)
110円(サイコロジカル)
109.78(8月21日安値)
109.37(6月24・25日安値
109.20(6月8日安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

今週のポイント

*注目材料

・パウエルFRB議長講演(28日)やウィリアムズNY連銀総裁講演(30日)
:前々週末のクラリダFRB副議長のハト派的発言が前週のドル下落を誘発しているだけに注目。

29日FOMC議事要旨(11月7日~8日開催分)にも注目。

この先の焦点は中立金利3%までの利上げが可能かどうか。

既に米2年債・10年債の利回り差が0.25%まで縮小しており、
相当にフラットニングが進んでおり、長短金利の逆転もあり得る。

経験則からは、こうした傾向は景気のピーク・株価の反落に近づいていることのサインである。

・欧州懸念
1.ブレグジットを巡る英政権問題:メイ首相案を巡って英議会の賛否が不透明(否決の可能性が高い)。

再びポンド売りが加速する懸念も。

2.イタリア財政を巡っては、EU側からSGP(安定成長協定)違反に基づく、
「過度の財政赤字」で制裁金を課せられる恐れが出てきた。

対欧州通貨でドル高・円高というシナリオがあるとすれば、
ドル円は前週のレンジを中心とに揉み合う展開となる可能性がある。

*ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/pic181125-23.gif

ドル円

前週は112円台前半でのドル買いを推奨する一方で、113円台前半でのドル売りも推奨した。

実際の相場展開が示す様に、短期のディールとしてはいずれの推奨も正解だった。

今週も同様のストラテジーで臨みたい。

理由

・ドル売りサイド
1.抵抗線Rを引くことが出来、上値が113円台後半に限定されつつある
2.年初来安値104.64(3月23日)からの支持線Sが崩れている(グリーン丸)
3.転換線に下降気配があり、ドル一段安を示唆

・ドル買いサイド
112円台前半に複数のテクニカルポイントがあり、特に112.15(前週末一目の雲の下限)と
112.15(前週末100日MA)が重なっている点に注目。

但し、注意したいのは、年初来安値からのドル上昇を支えてきた100日MA
(日足チャートの赤丸)を下抜けると、ドルが崩れやすくなる

「ドル売り推奨水準」
週初ドル売り推奨水準:113.10~113.50
コンサーバティヴドル売り推奨水準:113.50~113.75

「ドルの試し買い推奨水準」112.15~112.30

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットやそれにマージン率を加味したものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

為替相場研究会主宰

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