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FXコラム

2018.12.25

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

 

Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/pic181216-22.gif

前週の当欄では、予測を以下の様にまとめた。

 

*******まとめ*******

中期相場で形成された保ち合い三角形を下放れた後だけに、
ドルの下方リスクが増しており、112円台前半を試し、
ドル一段安となる可能性が高いと見る。

ただ、過去3週間では、112円台前半を付けた後に、
112円台半ばが底堅くなる展開を見せているため、
週初にそうした展開となった場合は、
113円台後半を僅かに覗く可能性は排除しない。

予測レンジ:111.60~113.65

*****************

 

実際の相場では、ドルが一段安とはならなかったものの、
週初に前週の安値112.23を試す形となり、112.25を示現した。

ただ、予測のまとめでも述べた様に、113円後半を除く形で、
113.71まで反発した後、113.40前後での越週となった。

前週は、中期三角保ち合いのパターンを下放れたことから、
112円台前半を完全に下抜けるかどうかが焦点となった。

だが、その前の週の安値112.23を抜けなかったことから、
相場は完全に112円台前半~113円台後半で膠着状態に陥った格好だ。

もっとも、113.85前後に下降してきた年初来高値114.55(10月3日)からの抵抗線
(前述の中期保ち合い三角形の上辺)がドルの上値を完全に抑えている形で、
徐々にレンジが狭まりつつある。

こうした中、何か大きな変化があるとすれば、113.85~114.00、
またはこのところの支持水準である112.23~25のどちらかの
ブレイクが切っ掛けとなるか。

もっとも、(1)関して、仮に114円台に乗ったとしても、依然として上値は重たく、
ドルの売り場と考えている。

むしろ、(2)が抜けた場合のドルの下値リスクの方が高い、
つまり、ドルが一段安となる可能性が高いと見ている。

(1)(2)の状況は概ね以下の様にまとめられる

(1)について、

・昨年11月6日に114.73を付けて以降、114円台でドルの上値が重たくなっている

・その状況が続く中、今年は10月4日に114.55を受けて以降、114円台前半でドルの上値が重たくなっている

・特に今年10月以降の展開では、114.55→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)と
着実に上値が切り下がっている点も問題

・前週に直近安値112.23をブレイクできなかったことで、
三角保ち合いの下放れがダマシだったという印象もあるが、
(ドルの)高値圏で下落パターンが出現したことに変わりはなく、
ドルのイメージの悪さが浮き彫りになったことは事実である。

・年初来安値104.64(3月23日)からの支持線S1が完全に下抜けている

・12月5日以降、下降し始めた転換線が基準線を下回っている

他方、(2)については、

・中期相場の強い支持水準となっている100日MA(前週末112.28)の存在、
フィボナッチ水準の112.05(76.4%戻し、111.38→114.21)の存在が意識されている

・一目の雲の(前週末の上下限112.44~112.94)が意識されている

この様に上値圏・下値圏のそれぞれを強固にしている理由があるが、
やはり、支持線S1が完全に下抜けている中、
直近ではスポットが100日MAや一目の雲を侵食している事実があるため、
ドルの下値リスクの方が強いと考えている。

足下で、特に転換線が基準線を下回っている(逆行の)事実が、
そうした考えをより強めている。

今週は以下の様にまとめた。

 

********まとめ********

年初来安値104.64からの支持線S1が完全にブレイクされている一方で、
年初来高値114.55からの抵抗線Rが機能している。

支持線・抵抗線の期間は異なるものの、「抵抗線の機能=上値の切り下がり」であり、
今週はドルの上値が重たく、113円台半ば以上は上髭と予測する。

但し、前週は週初こそ112円台を付けたものの、それ以降の安値は113円台で止まっているため、
前週後半の安値113.20前後で底堅さを示す様であれば、一時的に114円台を覗く可能性がある。

予測レンジ:111.60~114.20

*******************

 

**ドルのネガティヴ要因(上記と一部重複)

(1)10月1日週に、昨年11月の高値114.73や節目の115.00を試したが、2回フェイルしている。

(2)(1)との関連で、10月以降のドル上昇局面で114円台がより強いドルの抵抗帯となっていることが再確認された。

(3)(1)(2)との関連で、「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」
という様に、ドルの上値が確実に切り下がっている。

(4)(3)との関連で、10月4日の高値114.55を起点とする抵抗線R
(前週末113.90前後、直近の保ち合い三角形の上辺)によって、前週はドルの上値が抑え込まれた。

(5)(4)の結果として、一度直近の保ち合い三角形を下放れた。

(6)転換線が基準線を下回っている(逆行)

**ドルのポジティヴ要因

(1)2017年のドル高値118.60(トランプラリーの最高値118.66近辺)を起点とする抵抗線P1
(前週末111.65前後、週足チャート)と平行に走るP2で形成されたドルの長期下降チャンネル
P1-P2の上値メドを完全に抜いている。

(2)25日MA(前週末113.28)と100日MA(同112.38)とがゴールデンクロス中。

(3)上昇する100日MAが200日MA(同110.77)を上回っているため、長いスパンでドルに先高感が残る。

(4)年初来安値104.64(3月23日)を付けて以降、100日MA(前週末112.38)が強い支持線となっている。

(5)111.38(10月26日安値)からの高値114.21までをワン・レッグ(ドル上昇一相場)とした場合、
76.4%戻しが112.05となる。

(6)ザラ場では一目の雲の下限が、そして終値では上限がサポートとなっている。

今週中の下限は112.44で推移。上限は週初112.94、週末には113.00前後。

Ⅳ.チャートポイント
**レジスタンス
113.71(12月13日の高値)
113.85前後(中期抵抗線R)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)
115.35(76.4%戻し、118.66→104.64)
115.62(2017年1月19日)

**サポート
113.21(12月13日・14日の安値)
112.94(前週末の雲の上限)
112.44(同雲の下限)
112.38(同100日MA)
112.23~25(12月6日の安値、12月10日の安値)
112.05(76.4%戻し、111.38→114.21)
111.78(10月29日安値)
111.38(10月26日の安値)
110.85(9月10日の安値)
110.38(9月7日の安値)
110.77(前週末200日MA)
110円(サイコロジカル)
109.78(8月21日安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

*今週のポイント

・FOMC(18日~19日)
CMEグループのFED Watchによれば、利上げは15日現在で約77%織り込み済み。

従って、市場の関心は来年以降の利上げ回数とペースに移行している。

FRBのハト派化はパウエルFRB議長が「政策金利は中立金利を僅かに下回る」との発言
(11月28日の講演)によって歴然としているが、
直近のWSJ紙では3月の利上げを見送る可能性が報じられている。

同紙によるエコノミスト60人を対象として調査では、来年3回の利上げから2回に減ったとしている。

とすれば、焦点はFOMCメンバーの政策金利見通し(ドットチャート)と声明文の変更が焦点。

FRBは先の見通しについてデータ次第としているが、
「(政策金利の)段階的な利上げ」という文言を削除するかどうかにも注目しておきたい。

・本邦では、11月の貿易統計が19日に発表される。

対米貿易黒字が増加する様であれば、(円高リスクとして)要注意。

・高値圏での上下動の激しい値動きには要注意。

日米株価が高値圏において上下動が激しい。

こうした展開は、経験則から反落・暴落のサインと言える。

11月以降のドル円相場は112円~114円のレンジ相場と言えばそれまでだが、
高値圏で上下動しているかに見える。

年内に日米株価の暴落があるとすれば、ドル円の急落・暴落には注意が必要だ。

1月の(ローソク足)月足が陰線で終わる傾向がある。

14年~17年では1月陰線は三回。

16年1月は陽線引けとなったが、120円台から115円台までのドル急落局面があった。

そして同年2月にはドルが110円台まで暴落した。

IMMの円売りポジションが高水準なのも気懸り(巻き戻し懸念と言う意味で)。

12月11日現在では、前週比微減とは言え、依然として高水準。

・欧州懸念

ブレグジットを巡る英政権問題:メイ首相は信認を得たものの、
ブレグジットの先行きに対する不透明感強は払拭されていない。

依然としてポンドの下落リスクに要注意。

イタリア政府予算案、マクロン仏大統領の不信任案の行方、
不安定感増すドイツ政権を考慮すると、依然としてユーロの下値リスクには要注意。

*ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/pic181216-23.gif

抵抗線Rが機能していることや114円台ではドルの上値が重たいと見られることから、
113円台後半でのドル売りを推奨。

理由の詳細は参考図の下に記載。

・ドル売り推奨水準:

積極的推奨水準:113.65~113.90
コンサーバティヴ推奨水準:113.99~114.55

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットやそれにマージン率を加味したものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

 

新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

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