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FXコラム

2019.01.15

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

 

Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190106-22.gif

前週のまとめでは、

「ドルの反発力が弱いため、下値を試す展開が続くと見る。

110.00~109.78(8月21日)を下抜く様であれば、一挙に108円台前半もありえるか」
とした。

実際の相場は、安値104.10を付け、予測レンジの下限108.10を大幅に下回った。

流動性の少ない中の出来事とは言え、104.10の出合いがあったことは事実である。

こうした展開で難しいのは、予測できるレンジを飛び越えてしまったため、
レンジに当たりを付けられないことである。

そこで、今週の当欄では、

2016年6月24日の安値99.00を起点とする長期支持線(前週末)水準である
107.25近辺(ドル円週足のS線)を暫定軸として捉え、

向こう一週間の予測を行うことにする。

簡単に言えば、S線以下は出合ったものの、全くの下髭に終わっており、
無視して予測を組み立てるということである。

その前提において、現状をまとめると、以下の点が指摘できる。

1.S(週足チャート)を下回る展開が続く様であれば、

昨年12月以降に始まったドルの下降局面が継続する可能性がある。

2.週末1月4日(104.10の翌日)は、S線以上の展開に終始し、108円半ばで引けた。
・・・・・3日以降の相場はS線の上下で展開するかどうか、フィルターを掛けている状態。

3.スポット(終値、前週末108.53前後)が

中期移動平均線(ここでは25日MA:前週末111.74)から大きく乖離している。
・・・・・ドル急落の調整要因

4.9日RSIが29%台と、依然としてドル売りがオーバーシュートしている

5.下落過程で本来揉むべき水準の108円台~109円台での揉み合い日数が少ない。

6.昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末112.30)が下降し始めている。

この関連では、同MAと200日MA(同111.09)がデッドクロスに向かっているため、
ドルに長期的先安感が高まっている。

7.そもそも論として、2018年の10月以降に高まった市場のドル強気予測派には
2017年の高値114.73や心理的節目の115円を抜くとの見方があったが、
それ以降の上値テストの失敗が示した様に、返り討ちにあっている。

とするのであれば、

この先実需を含む市場参加者の多くがドル売り水準を切り下げてくる可能性が高い。

8.週足一目均衡表を見ると、当面雲の下限が109.64に位置している。

 

ドルのサポート水準だった109.78(昨年8月21日安値)とも重なるため、
今週109円台後半で上値が重たくなる可能性がある。

極めて雑駁なポイントを上に列記したが、

当面は相場の落ち着きどころを模索する展開になると見る。

 

もっとも、筆者予てからドルの下降トレンドを予測してきており、
この先もその見方を変える意思はなく、既に104.10を付けた事実を考慮すれば、
ドルの下値リスクが強いと見ている。

ただ、時間をかけずに、中期の目標水準105円(昨年の最安値は104.64)を下回る
104.10を示現したため、揺り戻しには注意が必要だ。

 

そうした見方の上に立ち、今週は以下の様にまとめた

*******今週のまとめ********

当面の落ち着き処を模索する展開を予測。

2016年からの支持線Sは2年半という長期のサポートラインでり、
それ以前にもう少し時間を掛けて攻めるべき支持線であったと言える。

確かに今週中にも、再び同線がブレイクされるのであれば、
ドル一段安の展開となる可能性が高いが、前述3~5の点を考慮すると、
同線が強い支持線となる可能性があると見る。

ただ、109円半ば~110.00で上値が重たい様であれば、一段と下押しが厳しくなろう。

予測レンジ:106.75~110.55

**********************

 

**ドルのネガティヴ要因(上記と一部重複)

(1)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末112.30)が下降し始めている。

(2)100日MAと200日MA(同111.09)がデッドクロスしつつあるため、
ドルに長期先安感が高まっている。

(3)中期的なドルの動向を示唆する

25日MA(前週末112.74)が100日MA(同112.30)とデッドクロスした。

(4)昨年12月の下方局面で110円台(12月20日)を付けて以降、

ドルの戻りが急速に弱くなっている。

12月21日以降は111円台前半が一杯一杯の状況。

・・・この先ドルの反発局面では上値が重たくなると見られる水準

(5)週足一目均衡表を見ると、当面雲の下限が109.64に位置している。

ドルのサポート水準だった109.78(昨年8月21日安値)とも重なるため、

今週109円台後半で上値が重たくなる可能性がある。

(6)10月以降のドル上昇局面では

「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」

という推移となり、高値圏でのドルの上値が確実に切り下がりを見せた。

(7)年初来安値からの高値圏において、「三角形保ち合いの下放れ」が出現した。

典型的なドル反落のパターンの出現だった。

 

**ドルのポジティヴ要因

(1)スポット(終値、前週末108.53前後)が

中期移動平均線(ここでは25日MA:前週末111.74)から大きく乖離している。
・・・・・ドル急落の調整要因

(2)9日RSIが29%台と、ドル売り過熱感が払拭されていない。

(3)2016年からの支持線Sを時間を掛けずに抜いているため、

同線ブレイクにフィルターを掛ける展開が予測される
・・・この先Sが支持線となる可能性が残されている。

(4)本来揉むべき水準の108円台~109円台での揉み合い日数が少ない。

昨年のドル最安値104.64(3月21日)を付けて以降の

反発局面で5月~6月では相当に揉み合った水準である。

 

Ⅳ.チャートポイント
**レジスタンス
109.64(週足一目均衡表の雲の下限)
110.00(心理的節目)
110.55[61.8%戻し、114.55(昨年最高値)→104.10(直近安値)]
111.41(12月26日高値)
112.54(前週末の25日MA)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)
115.35(76.4%戻し、118.66→104.64)
115.62(2017年1月19日)

 

**サポート
107.25前後(長期支持線S)
105.00(サイコロジカル)
104.10(1月3日の安値)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

*今週のポイント

・本邦輸出関連企業のドル売り水準が引き下げられている。

「円高→外需関連株安→日経平均株価安→円高」という

図式は全く変わっていない。

・一連の米経済指標や米要人発言に注目
米12月雇用統計は好結果(NFP)だったものの、

ハト派化したFRBの政策スタンスに著変はない。

バーキン・リッチモンド連銀総裁の「経済は強いが信頼感は軟化」や

メスター・クリーブランド連銀総裁の「2018年からの3%成長は減速」などに

見られる様に、ドルにネガティヴなコメントが目立つ。

・新日米通商交渉

根本的に米中摩擦が収束するとは思われない。

そうであれば、その反動で、米政権の矛先は対日交渉に向けられる。

通貨政策について「日本が自国に有利な為替操作を行うことを確実に防ぐ」と明記。

この先110円割れの局面で、この様なコメントがメディアで流れると、

ドルが一段安となる可能性がある。

・米つなぎ予算問題→米公的機関の閉鎖→引き続きドルにネガティヴなイメージ

・1月の(ローソク足)月足が陰線で終わる傾向があるため、

この先のドル急落・暴落に要注意。

・欧州懸念

ブレグジット問題:ブレグジットの先行きに対する不透明感強は払拭されていない。

目先安定も、依然としてポンドの下落リスクに要注意。

マクロン仏大統領の不信任案の行方、不安定感増すドイツ政権の状況を考慮すると、

依然としてユーロの下値リスクには要注意。

 

*年初のストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/190106-23.gif

●長期戦略としてのドル円のドルの戻り売りを推奨

図が示すように、1980年代後半以降、「ドルの大反発→長期間に亘るドルの下落」を繰り返している。

例えば、A局面(タン色の楕円)の後にかなり長い間のドルの大幅な下落「ウェッジ1(数字赤)」を見ている。

同様にB局面→2(数字赤)・・・・・・D局面→4(数字赤)と続く。

こうした一連の流れは現局面右「グリーンの枠」に当て嵌めてみると、ドルの大反発E(タン色の楕円)と下降局面のトライアングル5となる。

既に支持線(グリーン)を抜いており、次に支持線S(ブルー)をブレイクする様であれば、
5(数字赤)は赤の曲線の矢印の方向に向かう可能性がある。

この先、グリーン枠内の抵抗線R(概ね113円近辺)までドルが戻る様であれば、長期戦略として少額のドルショートも面白いか

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットやそれにマージン率を加味したものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

為替相場研究会主宰

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