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FXコラム

2019.01.21

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

 

Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190113-22.gif

前週の当欄のまとめでは、

「当面の落ち着き処を模索する展開を予測した。

2016年からの長期支持線が簡単に下抜けたのは不自然であり、
同線は時間を掛けて攻めるべき支持線だからというのが理由である。

つまり、

「本来のあるべき姿を模索」≒「一旦、巡航速度に戻して改めて相場を見つめ直す」
必要があると判断したということである。(予測レンジ:106.75~110.55)」

実際の相場も、当面の落とし処を模索する展開となり、
108円半ばを中心に「107.77~109.09」という狭いレンジで推移した。

「本来のあるべき姿を模索する展開」となりつつある中、
もう少しこの辺りを検証する必要があるか。

その材料が「1.昨年4~6月の相場展開」であり、
前週から指摘している「2.2016年安値を起点とする長期支持線S」である。

 

1.昨年4月~6月相場について。

昨年のドル最安値は104.64(3月23日)だが、
それ以降は110円台を目指して揉み合うことになった。

108円台に完全に上昇した以降(4月23日以降)、
110円台以上で相場が定着する(6月29日に定着)までに48日を要している。

この48日のうちの39日間で、108円台または109円台を付けている
(110円以上を付けた後も108円~109円台を付けているという意味)。

つまり、108円~109円台では相場が相当に揉み合っており、
下落局面のフロアーとなる水準と捉えられる。

すなわち、昨年12月以降に支持線S1や強いサポートだった

100日MAを下抜いて以降のドル下落局面において、

108円~109円台で揉み合うべきゾーンだったと言えよう。

 

2.2016年の安値(99円)を起点とする

長期支持線S(前週末107.30前後、週足チャート参照)について。

前週も指摘したことだが、S線以下は出合った(3日に104.10まで下落した)ものの、
全くの下髭に終わっている。

前週の安値は107.77(10日)で、S線を試す様な展開とはならなかった。

年初来安値104.10を付けてから1週間強の時点では結論付けるのは早いが、
とりあえずS線が当面の支持線として当たりを付けられそうな
相場付きになってきたと言える。

上の1と2から今週は、少しドルの下値が堅くなると予測するが、
その見方をサポートする要因としては次の点が挙げられる。

 

(1)スポット(前週末108.56終値)と

中期移動平均線(ここでは25日MA:前週末110.82)
との乖離幅は前週に縮小したが、乖離幅2.26(110.82-108.56)はまだ大きく、
完全に乖離調整が終了していない。

(2)前週末の9日RSIは35%台と、16%台からは上昇しているが、
暴落した後だけにニュートラル・ゾーン40%~50%までの上昇を確認したいところ。

(3)週足で見ると、下値圏での寄り引け同時線

(前週の寄り付き108.56、終値108.56)が出現しており、
一度大きく反発する可能性がある。・・・ストラテジー・アイディアの参考図内に詳細

他方、依然としてドルに先安感も残っている。

その要因としては以下の点が指摘されよう。

 

(A)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末112.19)が下降し始めている。

同MAと200日MA(同111.14)とがデッドクロスする可能性が高まっているため、
ドルに長期的先安感が生まれつつある。

(B)そもそも論として、2018年の10月以降に高まったドル高見通しでは
2017年の高値114.73や心理的節目の115円を抜くとの見方が少なくなかったが、
それ以降の上値テストの失敗が示した様に、ドル強気派は返り討ちにあっている。

つまり、この先、実需を含む

市場参加者の多くがドル売り水準を切り下げてくる可能性が高いと言える。

(C)週足一目均衡表を見ると、当面雲の下限が109.64に位置し続ける。

ドルのサポート水準だった109.78(昨年8月21日安値)とも重なるため、
引き続き109円台後半で上値が重たいとの見方ができる。

ちなみに、今週中の雲の上限は109.76。

 

以上から今週は、以下の様にまとめた。

*******今週のまとめ*******
前週に指摘した2016年からの支持線S(前週末107.30前後、週足チャート)がドルをサポートする中で、引き続き当面の落とし処を模索する展開が続くと予測する。

当面の落とし処は108円~110円となる可能性が高い(前述1、揉み合い水準に関する指摘)が、
短期的な予測のウェイトはドル高方向にあると考えている。

予測レンジ:107.30~110.55

********************

 

**ドルのネガティヴ要因(上記と一部重複)

(1)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末112.19)が下降し始めている。

(2)100日MAと200日MA(同111.14)がデッドクロスしつつあるため、

ドルに長期先安感が高まっている。

(3)中期的なドルの動向を示唆する25日MA(前週末110.82)が

100日MA(同112.30)とデッドクロスしている。

(4)昨年12月の下方局面で110円台(12月20日)を付けて以降、

ドルの戻りが急速に弱くなっている。

12月21日以降は111円台前半が一杯一杯の状況。
・・・この先ドルの反発局面においては、111円台前半は抵抗水準となるか。

(5)週足一目均衡表を見ると、当面雲の下限が109.64に位置している。

過去のドルのサポート水準だった109.78(昨年8月21日安値)とも重なるため、
目先109円台後半で上値が重たくなる可能性がある。

(6)10月以降のドル上昇局面では

「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」
という推移となり、高値圏でのドルの上値が確実に切り下がりを見せた。

(7)年初来安値からの高値圏において、「三角形保ち合いの下放れ」が出現した。

このパターンは、典型的なドル反落を示唆。

 

**ドルのポジティヴ要因

(1)スポット(終値、前週末108.56前後)と

中期移動平均線(ここでは25日MA:前週末110.82)の乖離調整が十分ではない。

(2)9日RSIが前週末時点で35%台と、完全にドル売りの過熱感が払拭されていない。

(3)2016年からの長期支持線S(週足チャート)を時間を掛けずに下抜いているため、

異常なドルの急落と言える
・・・この先、Sが支持線となり、それ以上の水準で揉み合う展開が予測される。

(4)(3)との関連で、本来揉むべき水準の108円台~109円台での揉み合い日数が少ない。

昨年のドル最安値104.64(3月21日)を付けて以降の反発局面で5月~6月では相当に揉み合った水準である。

 

Ⅳ.チャートポイント
**レジスタンス
109.09(1月8日高値)
109.33[50.0%戻し、114.55(昨年最高値)→104.10(直近安値)]
109.64(週足一目均衡表の雲の下限)
110.00(心理的節目)
110.55[61.8%戻し、114.55(昨年最高値)→104.10(直近安値)]
111.41(12月26日高値)
112.54(前週末の25日MA)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)
115.35(76.4%戻し、118.66→104.64)
115.62(2017年1月19日)

**サポート
107.77(1月10日の安値)
107.30前後(長期支持線S、週足チャート)
105.00(サイコロジカル)
104.10(1月3日の安値)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

*今週のポイント

・本邦輸出関連企業のドル売り水準が引き下げられている。

「円高→外需関連株安→日経平均株価安→円高」という図式は全く変わっていない。

7日に開催された経済3団体(日本経団連、日本商工会議所、経済同友会)の

会長等の今年の相場観は、順に「100~110円」・「100~115円」」「104~115円」と、

総じてドルの下値に甘い観測が目立つ。
・・・・・そうあってほしいという期待感に過ぎない。

昨年の相場が104.64~114.55と、

10円幅で終わったことや過去の年間の値幅から、そうした緩い予測になるが、

現実に12月短観の18年度下期想定レート109.26を下回っていることを考慮すると、
110円台への戻り局面ではそこそこドルを売らざるを得ない状況にあると言える。

・一連の米経済指標や米要人発言に注目

米12月雇用統計は好結果(NFP)だったものの、

ハト派化したFRBの政策スタンスに著変はない。

前週末のパウエル長官の「保有資産の縮小は継続する」としたことで、
金融政策の正常化ペースの鈍化観測が後退したとの見方もあるが、
前回の講演時に「利上げの一時停止」を示唆したときと何ら米経済状況が変わっていない。

つまり、FRBのハト派化傾向は、この先基調として
基幹数値に明らかな改善が見られない限り、続くと見る。

ボスティック・アトランタ連銀総裁の「ダウンサイド・リスクが具現化してくれば、利下げも検討」
とした見解はいささか過激だが、FRB内にハト派化の傾向があることは事実だ。

・日米通商協議が近づいているため、

米サイドからの日米貿易不均衡是正圧力(円高口先介入も含めて)が
かかる可能性には、この先常に要注意。

・G20財務相・中銀総裁代理会議
・・・世界経済の鈍化が懸念される中、国際協調が議論の俎上にのぼるのかに注目。
・・・2016年2月の上海会議も同様だった。

仮に協調的な景気刺激策が議論される様であれば、主要な株式の上昇につながるか。

一時的にリスク回避の円買いムードが後退する可能性に注意。

・米公的機関の閉鎖→引き続きドルにネガティヴなイメージ

・1月の(ローソク足)月足が陰線で終わる傾向があるため、

2月も含めてこの先のドル急落・暴落に要注意。

・欧州懸念

ブレグジット問題:ブレグジットの先行きに対する不透明感強は払拭されていない。

15日の英議会で、EU離脱合意案が否決された場合は、

ポンド売り、ユーロ売り圧力となる。

マクロン仏大統領の不信任案の行方、

不安定感増すドイツ政権の状況を考慮すると、依然としてユーロの下値リスクには要注意。

 

*ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/190113-23.gif

リスクは高いが、ドル買いを推奨(スットプロスはタイトに)。

但し、110円台前半があれば、戻り売りを推奨。

根拠:参考図内に記載

・ドル買い推奨水準
積極的推奨水準:108.25~108.55
コンサーバーティブ推奨水準:107.50~108.00

 

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットやそれにマージン率を加味したものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

為替相場研究会主宰

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