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FXコラム

2019.02.04

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

 

Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190127-22.gif

前週の当欄は以下の様にまとめた。

 

*******前週のまとめ*******

日々、安値・高値・終値を切り上げてきたため、

ドルの上値を試す流れが続くと見る。

ただ、(A)前週末の9日RSIは55%台と、

ニュートラル・ゾーンまで戻していること、
(B)スポットと25日MAの乖離が完全に消えたことを考慮すると、
相場自体が内包する上昇エネルギーの減少は否めない。

上値を試した後に反落する可能性が高いか。

予測レンジ:108.00~111.50

********************

 

実際の相場でも、ドルの上値を試す展開となり、

23日に週高値となる110.00を示現した。

ただ、同水準近辺では予想以上にドル売り意欲が旺盛で、

それ以降の上値テストでも高値は109.95に止まった。

 

9日RSIがニュートラル・ゾーンまで戻していること、

スポットと25日MAの乖離が完全に消えたこと、
つまり、ドル自体が内包する反発エネルギーが減少したことで、

徐々にドルの上昇に限界が見え始めてきた感がある。

筆者は104.10を示現して以降(1月6日以降)、当欄では一貫して
「当面の落とし処を模索する展開」を予測してきたが、

前週までの展開で、

108.00~110.00がコア・レンジとなる気配が出てきた。

 

もっとも、

前週の展開では110.00近辺で上値が重たくなったからと言って、
このまま、相場が下降局面に入るとも思われない。

やはり、この先もドルが下げ渋る局面、

さらには110.00を超える局面も想定しておく必要がある。

筆者は、依然として長期的にドルに下方バイアスをかけているが、
それがより顕在化してくるとすれば、2016年の最安値99.00からの支持線
(長期週足チャートの支持線S:前週末107.40前後)を下抜く時と見ている。

逆に言えば、「当面は」このS線を重要なドルの支持線として捉えておきたい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前述した通り、前週の110.00を以て、

当面の高値を見たとするのは早計であり、下値メドでしっかりとドルが止まるのであれば、

110.00ブレイクを見限るわけには行かない。

いずれにしても、足下では年初の荒れ相場が落ち着き、
オシレーター系もニュートラル水準で推移しているため、
相場が見えづらくなってきたことは事実で、正直なところ今週は方向を見定めづらい。

●ドルに否定的な見方をすれば、107円台後半までも見ておきたい。

重要な下値メドは前述のS線となるが、前週末時点で107.40前後に位置する。

依然としてドルが高値に固執している感があるため、
今週そこまでドルが下落するとは思えないが、
今週の早い時期に110.00を試してダメであれば、107円後半まではありえると見ている。

(1)110.00を暫定高値とすれば、

104.10(年初来安値)→110.00の38.2%が「107.75」に当たるが、
ドルの深押しの予測値としては考えておきたい。

(2)前週火曜日に109.14を付けて以降、

ドルの下値は切り上がっている(109.33→109.46)ため、
やはり109円前半ではドル買いが出やすいと見ているが、

過去3週間109円台を試してきた後だけに、
ロングにあきらめ感が出る様であれば、

1月14日の安値107.99→107.75という展開もありえるか。

この点、前週の9日間RSIは22日を除けば、

すべて50%以上で推移しているが(ドル買い意欲が強い状況を示しているが)、

ドル買いに過熱感が出るほど、市場はドルに強気になっていない

(9日間RSIが70%方向に行かない)。

とすれば、そろそろドル買いに嫌気、

あるいは買い疲れ感が出る可能性があるということだ。
・・・・・前述した様に、ロングにあきらめ感が出る様であれば、
1月14日の安値107.99→107.75という展開もありえると見る。

こうした見方を支持する要因として、

前週に指摘した「109.97~110.00:1月18日の25日MA&心理的節目
(110円前後は週ローソク足の雲ゾーン)」が

ドルの上値抑えとして機能した点が挙げられる。

●他方、今週中にドルが高値更新があるとした場合、

110円台半ばまでは見ておきたい。

(A)今週中に「新たに」発生する109円台前半からのドル買いが機能した場合、
前週の高値110.00をブレイクする可能性がある。

その場合は110.56(61.8%戻し、

114.55(昨年最高値)→104.10:年初来安値)もありえよう。

(B)予測される戻り値として111円前半(12月20日以降の戻り高値水準)も考えられるが、
ドルが内包する(上昇)エネルギーが減少しているだけに、そこまでは無理と見る。

今週は以下の様にまとめた。

 

******今週のまとめ********

直近2週間では、ドルの上値を試す展開が続き、

ドルに力強さが感じられたが、節目の110.00で抑え込まれた。

目先でも109円台前半ではドルが買われると見るが、

今週も110.00で上値を抑え込まれる様であれば、
一旦ドルが振り落とされる可能性が高い。

ただ、ドルロングの落としが先行し、相場が108円台へと崩れる様であれば、

週後半にドルが急伸する可能性には要注意である。

予測レンジ:107.75~110.50

********************

 

**ドルのネガティヴ要因(上記と一部重複)

(1)昨年12月まで上昇基調にあった

100日MA(前週末112.00)の下降が始まっている。

(2)100日MAと200日MA(同111.25)がデッドクロスしつつあるため、

ドルに長期先安感が高まっている。

(3)中期的なドルの動向を示唆する25日MA(前週末109.38)が

100日MAや200日MAとデッドクロスしている。

(4)100日MA・200日MAが長期の抵抗線となる可能性がある。

特に100日MAは上昇局面での強いサポートだっただけに、その可能性が高い。

(5)短期9日RSI(前週末51.5%)が

ニュートラル水準に戻っており、ドル売り過熱感が大きく後退した。

(6)昨年10月以降、ドルの上値を試したが、

「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」
という展開となり、高値圏でドルの上値が確実に切り下がりを見せた。

(7)年初来安値からの高値圏において、「三角形保ち合いの下放れ」が出現した。

これは、典型的なドル反落パターンであり、

長期的に相場付きが変わった可能性が高い。

(8)前週のドル高値テストで節目の110.00で上値を抑え込まれた。

**ドルのポジティヴ要因

(1)前週の高値テストでは高値を更新した。

(2)109円台前半ではドル買い意欲が旺盛で、

前週の安値109.14を付けて以降は、下値を切り上げている。

(3)上昇し始めた転換線が基準線とクロス(好転)した。

(4)スポット終値が25日MAを上抜いた。

(5)2016年からの長期支持線S(週足チャー)を時間を掛けずに下抜いているため、
1月3日のドルの急落は異常だったと言える
・・・この先、S(前週末107.35前後)が支持線となる可能性が出てきた。

 

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
110.00(心理的節目、1月23日の高値)
110.56[61.8%戻し、114.55(昨年最高値)→104.10(直近安値)]
111.25(前週末200日MA)
*111.41(12月26日高値)
112.00(前週末100日MA)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
109.14(1月18日の安値)
107.99(1月14日の安値)
107.75(38.2%、104.10→110.00)
107.40前後(長期支持線S、週足チャート)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

*今週のポイント

・本邦輸出関連企業のドル売り水準が引き下げられている。

昨年12月短観の18年度下期想定レート109.26を下回っていることを考慮すると、
110円台への戻り局面では実需筋のドル売りが予測される

・FRB関連
ハト派化したFRBの政策スタンスに著変はないと見る。

29-30日のFOMCでは政策変更は予定されていないが、

パウエル議長の記者会見が開催される。

12月のFOMC時点と比して、ハト派的な姿勢が示されると見られる。

ウォール・ストリート・ジャーナルが、
「FRBがバランスシート縮小の議論をしている(正常化ストップの兆し)」
と報じている点も気懸り。

・日米通商協議が近づいているため、米サイドからの日米貿易不均衡是正圧力
(円高を示唆する口先介入も含めて)がかかる可能性がある。

・米中貿易協議
3月1日の期限に向けて、不均衡是正の具体策が出るかどうか。

直近の中国の均衡案は無理筋で信ぴょう性に欠ける。

・米公的機関の閉鎖→緩和しつつあるが、引き続きドルにネガティヴなイメージ

・1月の(ローソク足)月足が陰線で終わる傾向があるため、

2月も含めてこの先のドル急落・暴落に要注意。

・欧州懸念

ブレグジット問題:ブレグジットの先行きに対する不透明感強は払拭されていない。

ユーロ圏の急速な景気鈍化は懸念材料:前週のECB理事会では、

リスクバランスの変更を示唆しているが、
「均衡→下方」という印象・・・年内の利上げ説は消えたと見る。

 

*ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/190127-23.gif

〇弱気ながら押し目でのドル買いたいを推奨

「Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析」でも述べた様に、
「足下で年初の荒れ相場が落ち着き、オシレーター系もニュートラル水準で推移ししているため、
相場が見えづらくなってきた」。

従って、あえて強気なコメントは控えておきたい。

 

ただ、少し長めの(2週間先ほどの意味)では、ドルが一段高となっている可能性がある。

理由は、参考図の下段に記したA(一目からの期待)やB(抵抗線Rを抜いている)にある。

もっとも、既にAで期待が現実となっている点として、1(図のブルー〇)の部分が挙げられる。

この点は前週に指摘しているが、転換線が基準線とクロス(好転)している。

残りの2や3(2.3のドット赤丸)の二つが出揃えば、三役好転となり、ドル一段高が期待できそうだ。

 

問題は、昨年10月以降の展開(チャートの赤枠)を振り返ると、

どう見ても上値テストに失敗した感は否めない。

やはり長期的にドルの上値は重たいとみるべきか。

今週は中途半端な水準でドルを買いたくはない。

買うとすれば、スポットが一目の雲を抜ける可能性のある時期である

ドット赤丸3に差し掛かる2週間後を目指してである。

とすると、そこまでロングで耐えられる水準ということになるか。

現時点での推奨水準は108円半ば~107.75。

 

もっとも、短期ディールでドルを買いたい向きには

打診的に109.35~109.00水準を推奨するが、あまり強気にはなれない。

であれば、むしろ、109.65~110.00でのドル売りの方が面白いか。

いずれにしても、今週は短期ディールが振らされやすいので要注意。

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

新イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

為替相場研究会主宰

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