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FXコラム

2019.02.12

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

 

Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190203-22.gif

 

前週の当欄は以下の様にまとめた。

 

******前週のまとめ********

直近2週間では、ドルの上値を試す展開が続き、ドルに力強さが感じられたが、
節目の110.00で抑え込まれた。

目先でも109円台前半ではドルが買われると見るが、
今週も110.00で上値を抑え込まれる様であれば、
一旦ドルが振り落とされる可能性が高い。

ただ、ドルロングの落としが先行し、相場が108円台へと崩れる様であれば、
週後半にドルが急伸する可能性には要注意である。

予測レンジ:107.75~110.50

*********************

 

実際の相場もほぼ予測通りの展開となった。

ドルは週半ばに109.75まで上昇したが、

直近最高値の110円に抑え込まれる格好で、週後半に108.49まで下落した。

だが、週末にはドルが買われる展開となり、109.58まで反発した。

 

104.10を示現して以降(1月6日以降)、当欄では一貫して
「当面の落とし処を模索する展開」を予測し、
その上で108.00~110.00がコア・レンジとなる可能性を指摘し続けてきた。

104.10を付けて以降の相場展開は、概ね以下の様な推移だった。

「107円台~109円近辺での揉み合い(1月4日~14日)」→110.00(1月23日)
→「109円台での揉み合い」→108.49(1月31日)→109.58(前週末)→今週(?)

 

ざっくりと言えば、

1月15日以降は108.00~110.00のレンジで推移し続けていると言ったところ。

筆者は前週に少し相場が見えづらくなったと書いたが、

正にレンジに入る感を抱いたからである。

 

こうした展開では、何らかのサインが出るまで断定的な予測はできない。

もっとも、このところドル高方向にバイアスを掛けた予測を立てているが、

今週もその点に著変はない。

 

但し、昨年のドルの高値114.55(10月4日)を付けて以降、高値更新を狙ったが、
結局は「114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」という軌跡を辿り、
その後も徐々にドルの上値の切り下がったことから、

長期ではドルが下落すると考えている。

 

ところで、前述した様に短期の予測はドルの上振れリスクが高いと考えているが、

主な理由は以下の通りである。

 

(1)2016年からの長期支持線S(週足チャート)を時間を掛けずに下抜いているため、
1月3日のドルの急落は異常だったと言える。

前週はドルを下押したが、S(前週末107.50前後)が支持線としての
片鱗を見せた格好で、安値は108.49止まりとなった。

(2)上昇し始めた転換線が基準線とクロス(好転)しており、
今週中に「三役好転」が出現する可能性がある・・・・・ストラテジー・アイディア

(3)年初に104.10という超安値を見た割に、

それ以降ではドルの下値を強く試す展開が見られていない。

その他ではスポット終値が

25日MA(前週末109.06)を上抜ている点もドルの強気要因と言えるか。

今週中にドルが高値更新があるとした場合の

上値メドとして、110円台半ばまでは見ておきたい。

(A)今週中の109円台前半からのドル買いが機能した場合、

前週の高値110.00をブレイクする可能性がある。

その場合は110.56(61.8%戻し、

114.55(昨年最高値)→104.10:年初来安値)もありえよう。

(B)予測される戻り値として

111円前半(12月20日以降の戻り高値水準)も考えられるが、
ドルが内包する(上昇)エネルギーが減少しているだけに、そこまでは無理と見る。

但し、直近高値の110.00は心理的節目でもあり、再び同水準に上値を抑え込まれ、
ドルロングの投げが出れば、再び108円台、

さらには107円台後半までの下落もありえるか。

ちなみに、下値メドは以下の通りである。

(ア)110.00を暫定高値とすれば、104.10(年初来安値)
→110.00の38.2%が「107.75」に当たるが、

ドルの深押しの予測値としては考えておきたい。

(イ)長期支持線S(前週末107.50前後、週足チャート参照)

 

今週は以下の様にまとめた。

 

******今週のまとめ********

110円に近づくに連れてドルの上値が重たくなると見られ、

108円~110円(上髭・下髭あり)のレンジ相場となる可能性が高い。

但し、前述一目の「三役好転」の可能性もあり、

ややドル高方向にバイアスをかけている。

ザックリ言えば、「ドル強含み保ち合い」の展開と見るが、

110円を超えられない場合は、前週以上の反落もありえるか。

予測レンジ:107.75~110.50

*********************

 

**ドルのネガティヴ要因(上記と一部重複)

 

(1)昨年12月まで上昇基調にあった

100日MA(前週末111.89)の下降が始まっている。

(2)100日MAと200日MA(同111.20)がデッドクロスしつつあるため、

ドルに長期先安感が高まっている。

(3)中期的なドルの動向を示唆する25日MA(前週末109.06)が

100日MAや200日MAとデッドクロスしている。

(4)100日MA・200日MAが長期の抵抗線となる可能性がある。
特に100日MAは上昇局面での強いサポートだっただけに、その可能性が高い。

(5)昨年10月以降、ドルの上値を試したが、
「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」

という展開となり、高値圏でドルの上値が確実に切り下がりを見せた。

(6)年初来安値からの高値圏において、「三角形保ち合いの下放れ」が出現した。
これは、典型的なドル反落パターンであり、

長期的に相場付きが変わった可能性が高い。

(7)前週のドル高値テストで節目の110.00で上値を抑え込まれた。

**ドルのポジティヴ要因

(1)上昇し始めた転換線が基準線とクロス(好転)しており、

今週中に「三役好転」が出現する可能性がある

(2)スポット終値が25日MAを上抜いている。

(3)2016年からの長期支持線S(週足チャー)を時間を掛けずに下抜いているため、
1月3日のドルの急落は異常だったと言える・・・前週のドル下落時では、
S(前週末107.50前後)が遠隔的にドルを支持している

 

Ⅳ.チャートポイント

 

**レジスタンス
109.75(1月30日の高値)
110.00(心理的節目、1月23日の高値)
110.56[61.8%戻し、114.55(昨年最高値)→104.10(直近安値)]
111.25(前週末200日MA)
*111.41(12月26日高値)
112.00(前週末100日MA)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

 

**サポート
108.49(1月31日安値)
107.99(1月14日の安値)
107.75(38.2%、104.10→110.00)
107.50前後(長期支持線S、週足チャート)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

 

*今週のポイント

・本邦輸出関連企業のドル売り水準が引き下げられている。

実勢相場が18年度下期想定レート109.26(昨年12月短観)を下回ったことを考慮すると、
断続的に実需筋のドル売りが出やすい。

・FRB関連
過日ウォール・ストリート・ジャーナルが、

「FRBがバランスシート縮小の議論をしている(正常化ストップの兆し)」
と報じていたが、前週のFOMCにおいてこの点が確認された。

もっとも、この先FRBのハト派化自体が

コアなドル売り材料となるかには疑問がある。

つまり、近年FRBが維持してきた利上げペースが

「崩れる、あるいは崩れる可能性がある」という観測が

ドル売りを誘ってきたわけだが、既にFRBがハト派化したことを表明しているため、
この先「ハト派的な発言→持続的なドル売り」というロジックが

機能しなくなる可能性があるということだ。

但し、ドルロングが積みあがった場合は、
「ハト派的な発言(含む弱い景気指標)

→ロングの落とし→ドル下落」という流れは続くと見る。

タカ派のメスター・クリーブランド連銀総裁の講演(現地4日)に注目。

・米中貿易協議
トランプ大統領の一般教書(5日)前に米中貿易関連でサプライズが生まれるかどうか。

・欧州懸念
ブレグジット問題:ブレグジットの先行きに対する不透明感強は払拭されていない。

・ユーロ圏
ドイツ経済が急減速しているため、ドイツの経済指標に注目!

ユーロ圏の急速な景気鈍化は懸念材料:前週のECB理事会では、
リスクバランスの変更を示唆しているが、「均衡→下方」という印象
・・・年内の利上げ説は消えたと見る。

 

*ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/190203-23.gif

 

〇敢えてドル(円)買いを推奨

相場が108.00~110.00に落ち着きつつあるため、

あえて強気なコメントは控えておきたいが、
前週も指摘した様に、ドルが一段高となる可能性がある。

理由は前回指摘した(A)「三役好転」が実現する可能性があること、
また(B)中期抵抗線Rを抜いていることにある。

既に(B)が実現している(グリーン丸)一方で、(A)に関しても
転換線が基準線とクロス(好転)している(図上段、ブルー丸1)。

前週から指摘している残りの2や3(2.3のドット赤丸)も実現に近づいており、
三役好転の可能性が高まってきた。
・・・詳細は下段図の下に箇条書き

 

ドル買い推奨水準
積極的:109.25~109.50
コンサーバティヴ:108.50~108.75

逆張りの超短期ドル売り推奨水準
109.75~110.00

 

ちなみに、長期では、ドルの下落リスクが強いと予測している。

昨年10月以降の展開(チャートの赤枠)を振り返ると、
どう見ても上値テストに失敗した感は否めない。

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

 

以上

 

イーグルフライの記事の一部を抜粋して1週間遅れで掲載しています。

為替相場研究会主宰

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