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FXコラム

2019.03.04

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190303-21.gif

前週の当欄は以下の様にまとめた。

******前週のまとめ*****

ドルの上値・下値共に限定的な展開が続いているが、ドルが上方向に行きたがっている印象を受ける。

200日MAや100日MAを試していないため、市場に達成感がないのかもしれない。

その意味において、直近高値111.13を抜き、100日MA水準の111円半ばを試す可能性がある。

ただし、、前週から指摘している様に14日・15日ローソク足の並びで出現した拍子木が
リバーサル・パターンに見えるため、111円半ばがあったとしても、上髭に過ぎないと見る。

予測レンジ:109.00~111.50。

****************

前週の予測では、ドルが上に行きたがっている印象を受けるとし、
111.13(2月14日の高値)を試す可能性が残っているため、要注意とした。

他方、直近最高値111.13を超えられない場合は、
ドル高一(ひと)相場は終了し、反落する可能性が高い点も指摘した。

実際の相場は111.13を上抜き、さらには強い抵抗水準であった
200日MA(前週末111.34)・100日MA(111.41)をブレイクし、
112.08まで上昇した。

筆者が強いレジスタンスとして捉えていた200日MAや100日MAの前では
相当に揉んでいたが、結局破られてしまった。

その結果、(1)それ以前のチャンネルの上値メドを抜き、
より急勾配のC1-C2というチャンネルが出来つつある。

(2)コンティニュエーション・パターンのブリッシュ・フラッグが継続している。

これら2点を考慮すると、ドルの堅調地合いが継続する可能性がある。

問題はエネルギーを使い過ぎてないかどうかという点だ。

●確かにショートカットがドル上昇を後押ししたこともあるが、
少しドルロングになりかけているだけに、今週は上値を試す中で抵抗水準にぶつかると、
前週生じた様な振り落とし(111円台から110円前半まで振り落とされている)に合う可能性がある。

ちなみに、前週末の9日間RSIは73%台と、過熱感のある水準。

そろそろポジション調整が起こる可能性がある。

●では、水準感としては、どうなのか。

前週、筆者フィボナッチ76.4%リトレースメントに言及し、以下の様に述べた。

「1月3日のドルの瞬間的急落(フラッシュ・クラッシュ)時の安値が年初来安値となっている。

ただ、安値まちまちで、筆者の使用している銀行の最安値は104.10だが、他では104.64などもある」。

104.10を使用した場合のフィボナッチ・リテレースメントの76.4%は、112.08である。

結果論だが、これが正に前週の高値(3月1日)となった。

104.64を使用すれば、112.21であり、まだ僅かに上値余地が残っていることになる。

もっとも、前述した様に前週の高値が正に112.08で止まったことは事実であり、
同水準あるいは112.21以上は相場が伸び切るサインとして受け止めておきたい。

●次のチャート上の抵抗水準はどこか?

昨年の最高値114.55(10月4日)からの抵抗線R(113.15前後、日足チャートに明示)が強い抵抗水準と見る。

昨年秋以降の相場では、114.55からの抵抗線Rで上値が抑えられているが、
ここを抜くと長期トレンドとしてのドル高を意識する必要が出てくる。

2017年3月に115円を割り込んだ後の最高値は114.73(17年11月6日)だが、
それ以降の戻り高値は114円台止まりと、114円台でドルの上値は相当に重たい。

前述抵抗線R水準の上に114円台があるとなると、
112円台後半からは徐々にドルに負担がかかると判断する。

以上から、今週の予測は以下の様にまとめた

***今週のまとめ******

強い抵抗水準だった移動平均線をブレイクした後、
新たな上昇チャンネルが形成されつつあることや強気フラッグが出ていることから、
ドルの堅調地合いが継続すると見る。

ただし、前述の●3点を考慮すると、徐々に上値が重たくなり、
一旦ロングの落としが出る可能性が高いと予測する。
・・・スポットと25日MAが2%以上乖離した場合は要注意。

週初からドル買いが先行した場合は、9日間RSIの水準から判断して、
ポジション調整からドルが反落すると見る。

その際、111円半ばを下回る様であれば、深押しもありえるか。

予測レンジ:110.50~113.15。

****************

**ドルのネガティヴ要因

(1)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末111.41)の下降が始まっている。

(2)100日MAと200日MA(同111.34)がデッドクロスしつつあるため、ドルの長期先安感が残る。

(3)昨年10月以降、ドルの上値を試したが、
「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」という展開となり、
直近2年間における高値圏でドルの上値が切り下がっている。

(4)前週末の9日間RSIが73%台と高水準に上り、このままドル買いが先行した場合は反落しやすくなる。

(5)抵抗線R(日足チャート)が113円台前半に降りている

(6)ほぼ過去2年間、114円台ではドルの上値が重たい展開が続いている

**ドルのポジティヴ要因

(1)強い抵抗水準だった100日MA・200日MAをブレイクし、終値でも両線を下回らなかった。

(2)「三役好転」後のドル堅調地合いが続いている。

(3)25日MA(前週末110.31)が上昇し始めており、中期的にドルの先高感が出始めている。

(4)(3)との関連で、スポットが25日MA以上で推移している

(5)1月3日にドルが急落したが、その翌日の安値(107.52)からの支持線S1(日足チャート参照)を引くことができる。

(6)上昇チャンネルS1-S2の上値メドを抜き、新たなチャンネルC1-C2が生まれつつある
・・・ただ、急勾配であり、崩れる可能性が大

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
112.08(3月1日の高値、昨年最高値114.55→年初来安値104.10の76.4%戻し)
113.15(日足チャート上の抵抗線R)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
111.30~40(100日MA・200日MA水準)
110.36(2月27日の安値、前週末の25日MAは110.31)
110.00(サイコロジカル)
109.98(前週末25日MA)
109.78(同基準線)
109.37~30(今週中の雲の上限)
109.30前後(前週末の中期支持線S1)
108.49(1月31日安値)
107.99(1月14日の安値)
107.75(38.2%、104.10→110.00)
107.50前後(長期支持線S、週足チャート)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*トランプと民主党との対立・・・金融市場への影響、ドル円では押し下げ要因

*期末の円転レパトリエーション
・要注意:期末を控えて、機関投資家の円転(ドル売り円買い)が出やすい。

*FRB関連
・ベージュブック(6日)
19日ー20日開催のFOMCの叩き台
・ウィリアムズNY連銀総裁講演(6日)
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁・・・パネルディスカッション(6日)

*米2月雇用統計(8日)
NFPの市場予想は16-18.5万人増加と、前月の30.4万人増加から大幅減
失業率の市場予想は3.8%と、前月の4.0%から低下

*欧州
・ブレグジット問題:ブレグジットの先行きに対する不透明感強は払拭されていない。
・ECB理事会(7日)
・ドイツ経済が急減速しているため、ドイツの経済指標に注目!

●ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/190303-21.gif

*中期的基本認識
(1)FRBは現時点で、基調としてインフレが加速するとは考えていない

(2)コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である
・・・年前半の米利上げはない

(3)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている

つまり、過去5年間で見られた様な、「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」という想定は無理筋である。

筆者は1月下旬辺りからは、一目の三役好転などを意識し、ややドル高に振れる可能性を示唆してきたが、
中期基本認識は、現状のドル高は大幅下落前の揉み合い(あるいは踊り場)という位置づけ)である。

〇ドル(対円)売りを推奨

前週の前週もドル売りを推奨し、111円台から110.36まで下落しており、
ストラテジーは短期で奏功したものの、週末には112円を示現。

しかしながら、112円半ば以上ではドルの上値が重たくなると予測する。

・短期RSIが危険水準に到達する一方で、昨年来の抵抗線が113円近辺まで低下している
・114円台は過去2年間で上値の重たかった水準である
・フィボナッチ水準76.4%リトレースメント112.08(昨年最高値114.55→年初来安値104.10)に到達している

などから、ドル売りを推奨。

*ドル売り推奨水準
112.50~113.20

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

為替相場研究会主宰

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