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FXコラム

2019.03.11

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190310-22.gif

前週の当欄のまとめでは、

「強い抵抗水準だった移動平均線をブレイクした後、新たな上昇チャンネルが形成されつつあることや強気フラッグが出ていることから、ドルの堅調地合いが継続する」
とした。

その上で、「(高値圏では徐々に上値が重たくなり、一旦ロングの落としが出る可能性が高く、111円半ばを下回る様であれば、深押しもありえるか」と予測した。

実際の相場も、112円台ではドルの上値は重たく、週後半に111.50を割り込んだ後、週末には予測レンジの下限110.50に迫る110.75まで下落した。

こうした要因としては、

・2月25日週において強い抵抗線となっていた100日MAや200日MAを抜くことでエネルギーを費やし過ぎたこと、

・その時点で9日間RSIが73%を超えるほどの過熱感が高まった後、その粗熱が冷める前に上値テストを繰り返したこと、
などが挙げられる。

こうした点を危惧して、前週のまとめの中では、
「週初からドル買いが先行した場合は、9日間RSIの水準から判断して、ポジション調整からドルが反落すると見る。
その際、111円半ばを下回る様であれば、深押しもありえるか」
という注意喚起を行った。

●今週の焦点は、相場が111円を維持できるかどうかにある。

(1)直近最高値の112.13を更新する気配もないままに、終値ベースで111円下回る様であれば、
ドルの下値模索の展開に移行する可能性が高い。

(2)図は110.75を付けてからの10分足だが、112.13を付ける以前の抵抗線100日MA(前週末111.38)・200日MA(同111.40)が
再び抵抗線化するかそうかに注目していおきたい。

週初に、同水準を上抜けできない様であれば、徐々にドルの上値が重たくなると見る。

https://www.pro-fx.info/ef/190310-24.gif

(3)前週の安値は110.75だが、一旦ザラ場で25日MA(前週末110.79)を下抜けている。

このところ同線は日々7銭~10銭上昇し続けているだけに、
週半ばには111.00前後へと上昇する可能性が高いため、
週初・週前半に100日MAや200日MAを上抜けないと、
スポットと25日MAがデッドクロスする可能性が生まれてくる。

2月以降の展開では、明らかに25日MAが支持水準となってきただけに、
スポットと25日MAとのデッドクロスの関係はドルにとって拙い状況をもたらすか。

要注意である。

(4)日足チャートでは、C1というサポートラインを引いているが、ザラ場ながら下抜けている。

終値ベースで下抜けた場合はドルの上昇チャンネルC1-C2が崩れることになる。

〇再び100日MAや200日MAを抜いて、直近最高値の112.13を更新できるかどうか?

(A)前週の展開では、ロングの落としを中心に110.75まで下落した感がある。

つまり、買い過ぎた結果、上昇エネルギーが失われ、買っては投げ、買っては投げの展開で110円台へと下落した。

(B)仮にそうだとすれば、9日間RSIが前週末で51%まで低下していることもありドル買い再スタートという可能性もある。

(C)上述した様に、25日MAやC1もザラ場でしか抜けていない。
と考えれば、ドルの上振れも意識せざるとえない。

以上から、今週の予測は以下の様にまとめた。

****今週のまとめ****

〇基本的に1月4日に始まるドル上昇(反騰)局面では、ブリッシュ(強気)・フラッグの上昇パターンを形成しつつ、112.13を示現している

前週の展開が、そのフラッグ(またはウェッジ・ペナント等)の一つであれば、直近最安値の110.36(2月26日)を下回らないと見られる

〇そんな中、2月4日以降の4本の連続陽線(4週連続で高値引け)の後に出現した前週のローソク週足(比較的実体の大きな陰線)が気になる。
・・・ドル高一戦終了、あるいは保ち合い相場を感じさせる。

簡単にまとめると、今週は上値が重たい中、保ち合い、あるいはドルが下降する可能性が高いと予測する。

予測レンジ:109.75~111.95

***************

**ドルのネガティヴ要因

(1)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末111.40)の下降が始まっている。

(2)100日MAと200日MA(同111.38)がデッドクロスしたため、ドルに長期先安感が生まれた。

(3)昨年10月以降、ドルの上値を試したが、「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」
という展開となり、直近2年間における高値圏でドルの上値が切り下がっている。

ほぼ過去2年間、114円台ではドルの上値が重たい展開が続いている

(4)抵抗線R(日足チャート)が113.10前後まで降りている

(5)強い抵抗線だった100日MA・200日MAの支持線化が実現していない

(6)ザラ場ながら支持水準の25日MAを下抜いた

(7)新たに生まれた支持線C1をザラ場ながら抜いた

(8)2月4日以降の4本の連続陽線(4週連続の高値引け)の後に前週のローソク週足(比較的実体の大きな陰線)が出現した
・・・ドル高一戦終了、あるいは保ち合う可能性を示唆

**ドルのポジティヴ要因
(1)25日MA(前週末110.79)が終値ベースでスポットを支持した

(2)切り上がる25日MAが、この先スポットを支持する可能性がある

(3)1月3日にドルが急落したが、その翌日の安値(107.52)からの中期支持線S1(日足チャート参照)が遠隔的にドルを支持している

(4)上昇パターンのブリッシュ・フラッグ(またはウェッジ・ペナント等)が続いている

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
112.13(3月5日の高値、昨年最高値114.55→年初来安値104.10の76.4%戻し近辺)
113.10前後(日足チャート上の抵抗線R)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
110.75(1月8日の安値、前週末の25日MAは110.79)
110.36(2月27日の安値)
110.23(23.6%、104.10~112.13)
110.00(サイコロジカル)
109.98(前週末25日MA)
109.78(同基準線)
109.37~30(今週中の雲の上限)
109.30前後(前週末の中期支持線S1)
109.06(38.2%、104.10~112.13)
108.49(1月31日安値)
107.99(1月14日の安値)
107.75(38.2%、104.10→110.00)
107.50前後(長期支持線S、週足チャート)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*トランプと民主党との対立・・・金融市場への影響、ドル円では押し下げ要因

*トランプが国内で劣勢の中、日米通商交渉で圧力を。

・日本は物品協定(TAG)を主張するも、米国は物品だけに固執していない。

TAGは日本が主張している言葉。

日米通商協議という認識で両者の協議を読む必要がある。

為替条項(≒円高)はUSTRが協議対象として掲げている22項目の一つである。

*期末の円転レパトリエーション

期末を控えて、機関投資家の円転(ドル売り円買い)が出やすい。

但し、今年は本邦からの直接投資や証券投資も多いため、ドルの押し目ではそうした買いが出る可能性もある

*FRB関連
・FOMCが19日ー20日に開催:既に要人コメントでハト派化が顕在化
・1月米小売売上高:12月が相当に悪かっただけに注目される。
・インフレ指標の2月CPIと2月米PPI(13日)には注目!
・15日はハード統計やソフト統計が集中しているので注意。
・FOMC前のブラック・アウト期間に入る

*欧州
・ブレグジット問題:英下院、12日までにブレグジット協定採決実施。
・ドイツ経済が急減速しているため、ドイツの経済指標に注目!

*地政学的リスク
・遠のく北朝鮮の非核化問題、緊迫するインド・パキスタン情勢

●ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/190310-23.gif

*中期的ドル円相場の基本認識
(1)FRBは現時点で、基調としてインフレが加速するとは考えていない
(2)コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である・・・年前半の米利上げはない
(3)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている

つまり、過去5年間で見られた様な、「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」という想定は無理筋である。

筆者は1月下旬辺りからは、一目の三役好転などを意識し、ややドル高に振れる可能性を示唆してきたが、
期基本認識は、現状のドル高は大幅下落前の揉み合い(あるいは踊り場)という位置づけ)である。

〇ドル(対円)売りを推奨

・前週は112.13まで上昇した。

112.13はフィボナッチ水準76.4%リトレースメント112.08(昨年最高値114.55→年初来安値104.10)とほぼ同水準に当たる。

・仮にこの先、ドルの上昇トレンドが継続するとしたら、112.13を更新する必要がある。

しかしながら、

(1)現局面が104.10からの調整反発であるとするならば、112.13≒112.08(昨年最高値114.55→年初来安値104.10)であり、達成感が生まれた可能性が高いこと、

(2)ザラ場ながら、前週に支持水準の25日MAを下抜いていること、

(3)4週連続陽線の後に高値圏で出現した陰線ローソク足を考慮した場合、相場が転換する可能性が感じられること、

から、ドルの上値は重く、下方に振れやすいと判断。

この際、注意点としては、図の下段の様に上昇のブリッシュ・コンティニュエーション・パターンが継続していることで、
今週中に112.13を抜いていく様であれば、ドル高が継続することになる。

なお、110.36(2月27日の安値)を下回る展開では、ブリッシュ・コンティニュエーション・パターンが崩れると見ている。

*ドル売り推奨水準
週初積極的水準:111.20~111.46
コンサバティヴ水準:111.64~111.96

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

為替相場研究会主宰

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