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FXコラム

2019.04.01

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190331-22.gif

前週の当欄は以下の様にまとめた

*****前週のまとめ******

三役逆転の可能性やスポットが25日MAを下回ったことから、ドルが一段安となる可能性が高い。

ドルのサポート要因もあり、ドルが反発する可能性はあるが、
足下のドル下落相場が若いだけに、反発は一時的なものに終わるとみる。

今週中に110円台で相場が安定しない場合、108円台へと入る可能性が高いと予測する。

***予測レンジ:108.10~111.25

*****************

前週初に前々週の最安値109.75(3月22日)を抜いて、109.70まで下落したが、続落とはならなかった。

もっとも、戻り高値も110.95と抵抗水準と見ている25日MA(前週末111.12)に及ばなかった。

A.今週の上値圏での焦点はこの25日MAを抜けるかどうかにある。

B.下値圏では終値ベースで一目の雲(前週末の雲上限は110.23)の中に入り込むかが注目される。

前週・前々週共に、ザラ場で雲の中に入ったものの、下髭部分のみだった。

A関連の見解としては、以下の(1)~(4)を指摘しておきたい。

(1)2月以降、25日MAがドルを下支えてきたが、同MAを完全に下回ったため、支持線が抵抗線化する可能性がある。

(2)2月6日以降、上昇を続けてきた同MAが3月22日から低下し始めている。

ドル高基調に変化が生じていることになり、中期的にドルの先安感がある。

(3)移動平均線では、既に100日MA(前週末111.09)が200日MA(111.46)と
デッドクロスしているため、長期的にもドルの先安感が出始めている。

(4)(1)~(3)を考慮すると、今週中の111円台前半では、ドルの上値が重たいと見られる。

ちなみに、直近最高値112.13(3月5日)からの暫定安値を109.70とした場合、
フィボナッチ50%戻しは110.92と、前週の戻り高値110.95に当たる。

また、61.8%と76.4%は各111.20、111.57となる。

他方、B関連の見解としては、

(1)前週の当欄では、「9日間RSIは前週末時点で相当低下しているため、
ドル売りに過熱感があることを示しており、「この先ドル売りが先行した場合」、
一段と過熱感が膨らむことになる。・・・ショートの踏み上げには注意」点を指摘している。

イントラデイ・ディールではショートが機能した(利食い場があった)と言えるが、
利食い損ねた向きのショートが踏み上げられた格好となった。

仮に、前週初に利食いやポジション調整のドル買いが先行していれば、
もう少しドルの深押しがあったと考えている。

(2)前週の安値109.70よりドル安水準には、以下の二つ以外に主要なテクニカルポイントがないだけに、
次に109.70を割り込む様であれば、ドルの下値は脆いと見る。

109円台のテクニカル・ポイント
109.12(今週前半の一目の雲の下限。週後半にかけては下方向に移動)
109.06(38.2%、104.10~112.13)

A・B関連の考察から、やはりドルの弱地合いが継続すると見るが、
この見方を支持する要因としては前週も指摘している
「三役逆転」の気配が消えていないことが挙げられる。

もっとも、遅行線が当時の日足の下に入った後に上昇していることや、
足下で相場が雲の上で推移し始めていることから、
前週の予測時点よりは、「三役逆転」が遠のいた感は否めない。

しかしながら、直近最高値の112.13(3月5日)が
「フィボナッチ水準76.4%リトレースメント112.08(昨年最高値114.55→年初来安値104.10)」
とほぼ同水準ここをクリアできなかった事実がある中、
転換線が基準線を下回っていることを考慮すると、
簡単にドルが反転上昇するのは難しいと考えている。

以上から、今週は以下の様にまとめた

****今週のまとめ****

2週連続で下値を試した後だけに、ドルが多少反発する可能性もあるが、
111円台前半ではドルの上値は重たいと見る。

他方、前週に下値テストに失敗しているだけに、
110円に近づくに連れて、ドルが底堅さを示すと見る。

総じて言えば、直近最高値112.13(3月5日)を付けた後のドル下落過程の中で
110円台~111円台前半を中心として揉み合う展開を予測する。

予測レンジ:108.50~111.55

**************

以下、上記と一部重複

**ドルのネガティヴ要因

(1)転換線(前週末110.69)が基準線(同110.91)を下回っている。

(2)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末111.09)の下降が始まっている。

(3)100日MAと200日MA(同111.46)がデッドクロスしたため、ドルに長期先安感が生まれた。

(4)昨年10月以降、ドルの上値を試したが、
「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」という展開となり、
直近2年間における高値圏でドルの上値が切り下がっている。

ほぼ過去2年間、114円台ではドルの上値が重たい展開が続いている。

(5)抵抗線R(日足チャート)が112.95前後まで降りている。

(6)終値で支持水準の25日MAを下回り、同MAが抵抗線化する可能性がある。

足下で、同MAは下降し始めている。

**ドルのポジティヴ要因

(1)一目の雲の下限が前週末時点で109.12に位置する(今週前半は同水準で推移し、後半は下方に移動)。

年初来安値104.10と直近最高値112.13との38.2%戻しは109.06である。

109.12≒109.06であることを考慮すると、ドルが109円台で下げ渋る可能性がある。

(2)一目の雲の中に入ってはいるが、終値は雲の中に入っていない。

(3)三役逆転を逃れている

(4)ドルがフラッシュ・クラッシュ(瞬間的急落)した1月3日以降のドル反騰局面では、
相当に108円台~109円台で揉んでいるため、同水準がドルの支持水準となる可能性が高い。

ちなみに、前述フィボナッチ50%戻しは108.12である。

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
110.95(3月29日高値)
111.09(前週末の100日MA)
111.12(同25日MA)
111.46(同200日MA)
111.70(3月20日高値)
112.13(3月5日の高値、昨年最高値114.55→年初来安値104.10の76.4%戻し近辺)
113.05前後(日足チャート上の抵抗線R)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
109.70(3月25日安値)
109.12(今週前半の一目の雲の下限)
109.06(38.2%、104.10~112.13)
108.49(1月31日安値)
107.99(1月14日の安値)
107.75(38.2%、104.10→110.00)
107.50前後(長期支持線S、週足チャート)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*米中通商協議では、米側が追加関税期限を延期し、中国に貸しを作った格好。

4月3-4日)の米中通商協議が再開される。

米大統領選が来年に迫っているため、米中首脳会談では、表面的に中国が米国に歩み寄った格好で、
玉虫色の暫定合意が見込まれる。

*日米通商協議
米国が、韓国、カナダ、メキシコ、(中国?)との協議で、不当な通貨切り下げを回避すべく「為替条項」を取り付けている。

・日本は物品協定(TAG)を主張するも、米国は物品だけに固執していない。

為替条項(≒円高)がUSTRが協議対象として掲げている22項目の一つである以上、議論の遡上に上がる可能性がある。

・米財務省の「為替報告書(4月中旬予定)」に公表される。

日本の対米黒字額、日銀の長期金融緩和≒円安、PPP(PPPからは円高余地がある)について、かつてより強く言及される可能性がある。

*FRB関連
・直近のFOMCで、2019年の利上げ回数はゼロとなり、BS縮小も9月で停止方向。

・講演はボスティック・アトランタ連銀総裁及びカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が3日、メスター・クリーブランド連銀総裁が4日の予定。

・経済統計としては、4月1日の2月ISM製造業景気指数や5日の3月雇用統計など、重要指標が目白押し。

*欧州関連
・ブレグジット問題:何も決まらないまま離脱期限の29日を過ぎたため、一段と不透明感が高まる。

・ユーロ圏の景気減速感が強まっているため、ユーロ圏2月失業率、3月ユーロ圏消費者物価指数に注目。

・ドイツ経済が急減速しているため、ドイツの経済指標に注目!

*日本関連

日銀短観(1日)。調査対象期間のドル円レートに照らして、
通期の企業想定為替レートは110円近辺か(前回(12月)は109.41)。
・・・・・とすれば、とりあえず、110円台~111円台前半でのドル需給は緩いと見る。

***ストラテジー・アイディア

https://www.pro-fx.info/ef/190331-23.gif

*中期的ドル円相場の基本認識
(1)FRBは、コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、
「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である
・・・年内の米利上げがほぼなくなった。

(2)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている

つまり、過去5年間で見られた様な、
「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」
という構図が復活するのは難しいか。

●ドル(対円)戻り売りを推奨

理由

(1)前週から指摘してきた直近最高値の112.13(3月5日)が
「フィボナッチ水準76.4%リトレースメント112.08(昨年最高値114.55→年初来安値104.10)」
とほぼ同水準に当たり、ここをクリアできなかった。

(2)一目の「三役逆転」の可能性が薄らいでいるが、転換線(前週末110.69)が基準線(同110.91 )を
下回っている状況に変わりはなく、ドルの地合いは回復していない。

(3)マイナーレジスタンスのMRが111円半ばに位置する

(4)昨年最高値114.55からの抵抗線(R)が113円直下まで下降しているため、
遠隔的にドルの上伸を阻んでいる。

(5)支持線Sがブレイクされている

(6)短・中・長期移動平均線が111円台に位置する

●ドル売り推奨水準
積極的ドル売り水準:110.95~111.10
コンサーヴァティヴ・ドル売り水準:111.40~55、111.95~112.10

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

為替相場研究会主宰

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