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FXコラム

2019.04.15

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190414-22.gif

前週の当欄は以下の様にまとめた

*****前週のまとめ*******

前週末111円半ば以上で引けているため、ドルの上値を試す展開が予測される。

ただ、昨年最高値からの抵抗線Rが112.85前後まで下降してきたため、
112円台でのドル続伸は厳しいと予測する。

また、112.13をブレイクできない様であれば、ドルが反落する可能性が高い。

予測レンジ:110.60~112.50

******************

前週は、その前の週の高値111.82を抜いて112.09を付けた。

その要因としては、週前半からのドルが下落したことにある。

前週の展開では「ドルロングの落としが先行した」ことで、
新たなドル買い余力が生まれ、週末に112円台に乗った。

今週の焦点は直近最高値112.13(3月5日)を上抜くかどうかにある。

〇かねてから指摘している様に、
「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」のフィボナッチ76.4%戻しは112.08であり、
直近最高値112.13と同水準に当たるため、この点が注目される。

112.13を抜いて行く様であれば、ドルに上値余地が生まれ、上値を試す展開に移行すると見られる。

113円以上のテクニカル・ポイントを考慮すると、
昨年最高値の114.55を視野に捉えることは難しいが、
112円台では一定程度ドルの上値余地がある。

●逆に112.13を完全にブレイクできない様であれば、現状は単なる「114.55→104.10」の調整の戻りに過ぎないとの見方が有力となろう。

112.13を付けて以降、同水準を試す展開は、3月11日週、4月1日週、
そして今局面(前週末からのドル上昇局面)の3回である。

仮に、今局面で12.13ブレイクにフェイルした場合は、上値が切り下がる可能性が高い。

ここで、〇を可能とするテクニカル要因を探ってみたい。

(1)日足では、前週初からの3日連続陰線の値幅を4日目(11日)の陽線がほぼ打ち消した
(切り返した)形となり、週末(12日)の陽線に繋がっている。

こうした足の並びでは、ドルが下げ渋る(12日の安値は111.58)展開になることが多い。

その結果、週末の上げに結び付いたと言える。

(2)一目に目を向ければ、「三役好転」状態が生まれている。・・・今週のストラテジーに詳述。

このため、ドル堅調の時間帯に入っていると言える。

(3)上昇傾向にある200日MA(前週末111.52)が支持線化しつつある。

次に、●112.13をブレイクを妨げる、あるいはブレイクしても、続伸を妨げるテクニカル要因を探ってみたい。

(A)まずは、昨年最高値114.55(10月5日)からの抵抗線(前週末112.80前後、チャート上のR)が挙げられる。

Rは、114.55を付けて以降の戻り高値を結んで引いた抵抗線だけに、相当に強いドルの抵抗水準になると思われる。

(B)前週末時点の9日間RSIは65.5%と、比較的高水準であり、
ドル買いが先行した場合は、過熱感から比較的早い時期にドルが反落する可能性が高くなる。

(C)昨年10月以降では、「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」
という展開で、確実に上値が切り下がっている。

以上から、今週は以下の様にまとめた

*****今週のまとめ*******

一目均衡表では三役好転が出現しているため、ドル堅調の時間帯に突入している。

また、目先でドルを強く押し下げる要因が見当たらない。

従って、終値で200日MAを上回っていることや、
前々週の高値111.82を上抜いていることを考慮すると、
目先ではドルの上値を試す可能性が高いと言える。

ただ、強い抵抗線のRが112.80前後まで下降しているため、
112円台でのドルの伸びは限定されよう。

上値が重くなり、終値で111円半ばを下回る様であれば、110円台へと反落する可能性が高い。

予測レンジ:110.75~112.75

******************

**ドルのネガティヴ要因(以下、上記と一部重複)

(1)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末110.91)の下降が始まっている。

(2)100日MAと200日MA(同111.50)がデッドクロスしているため、中長期的にドルの先安感がある。

(3)昨年10月以降、ドルの上値を試したが、
「114.55(10月4日)→114.21(11月12日)→114.03(11月28日)」という展開となり、
直近2年間における高値圏でドルの上値が切り下がっている。

ほぼ過去2年間、114円台ではドルの上値が重たい展開が続いている。

(4)抵抗線R(日足チャート)が112.80前後まで降りてきた。

(5)「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」のフィボナッチ76.4%戻しは112.08だが、
直近最高値112.13と同水準に当たる。

(6)前週末時点で9日間RSIが65.50%まで上昇しており、ドル買いが先行した場合、
過熱感を示す70%に到達するか、近づくことになる。
→直近最高値112.13をブレイクしても、同水準以上は上髭に終わる可能性がある。

**ドルのポジティヴ要因

(1)一目では三役好転の状態にあるため、ドル堅調の時間帯に入っている。

(2)3月下旬以降、一目の雲(前週末の上限は110.82)がドルの強い支持水準として機能している。

(3)25日MA(前週末111.15)・100日MA(同110.91)・200日MA(同111.52)、全ての移動平均線を、終値でブレイクしている。

(4)ローソク日足では、前週初からの3日連続陰線の値幅を4日目(11日)の陽線が
ほぼ打ち消した(切り返した)形となり、足の並びが良い。

(5)112.13をブレイクした後は、112.80前後まで厳しい抵抗水準が存在しない。

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
112.09(4月12日の高値)
112.13(3月5日の高値、「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」の76.4%戻し112.08近辺)
112.80前後(日足チャート上の抵抗線R)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
111.52(前週末200日MA水準)
111.15(前週末25日MA水準)
110.82(前週末の一目雲の上限、4月10日の安値は110.84))
110.66(4月1日安値)
109.70(3月25日安値)
109.06(38.2%、104.10~112.13)
108.49(1月31日安値)
108.34(今週の一目雲の下限)
107.99(1月14日の安値)
107.50前後(長期支持線S、週足チャート)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*米中通商協議
トランプ米大統領は「中国との貿易合意が近い」としているが、不透明感が残る。

*米財務省「為替政策報告書」

15日頃に予定。

米中通商協議では、為替操作防止策を盛り込む方向となっている。

こうした点に照らすと、より強い形で、報告書内で円について言及される可能性がある。

ちなみに、昨年4月の報告書では、過去20年の平均値と比べ、25%近くも円安である点が指摘されている。

*日米通商協議
米国が、韓国、カナダ、メキシコ、(中国?)との協議で、不当な通貨切り下げを回避すべく「為替条項」を取り付けている。

・日本は物品協定(TAG)を主張するも、米国は物品だけに固執していない。

為替条項(≒円高)がUSTRが協議対象として掲げている22項目の一つである以上、協議の遡上に上る可能性がある。

・前述米財務省の「為替政策報告書」が15日に予定されている。

日本の対米黒字額、日銀の長期金融緩和≒円安、PPP(PPPからは円高余地がある)について、
かつてより強く言及される可能性がある。

自動車関税では25%の特別関税の議論が注目される一方、為替政策報告書では25%の円安が問題視されるとすれば、
円高リスクとして日米通商協議と「為替政策報告書」には注目しておきたい。

*米経済統計並びにFRB関連
・18日に公表される3月小売売上高が注目される。3月自動車販売台数が大幅増となっている他、
ガソリン売上高が大幅に上昇しているため、ドルの好感材料。

・19日発表の3月住宅着工件数も増加が見込まれる。

・FRB関連講演:エバンス・シカゴ連銀総裁(15日)、ローゼングレン・ボストン連銀総裁(16日)、ブラード・セントルイス連銀総裁(17日)

・次回FOMCの叩き台となるベージュブックが17日に公表。

*欧州関連
・ブレグジット問題:EUでは10月末まで期限延長を決めているが、依然として先行きが不透明であり、
もはや市場が食傷気味となっている。

現地イギリス人も相当に辟易としている状態。

・ユーロ圏の景気減速感が強まっている。

ユーロ圏経済指標には常に要注目。

3月の理事会でECBは年内の緩和姿勢に決めているため、ユーロの上値抑え要因。

・ドイツ経済が急減速しているため、ドイツの経済指標に注目!

*日本関連
24-25日の日銀金融政策決定会合を控えて、追加金融緩和が打ち出されるという期待感が市場に台頭。

ただ、仮にその場合でも手段は限定的で、逆に次の一手がなくなる。

***ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識

(1)FRBは、コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、
「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である・・・年内の米利上げがほぼなくなった。

(2)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている

つまり、過去5年間で見られた様な、「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」という構図が復活するのは難しいか。

https://www.pro-fx.info/ef/190414-23.gif

●ドル円:吹き値待ちでドル売り、又は押し目で短期ドル買い

参考図の通り、三役好転状況にあるため、ドルが堅調時間帯に入っている。

だが、強い長期抵抗線Rが存在するため、俄かロングが投げさせられ、反落の危険性がある。

(1)従って、ドルを買う場合でも短期戦略に徹し、損切は浅めに入れておく方が良い。

利に乗った場合は、ロングポジションの半分を利食い、
残り半分を買値と同水準かそれより少し上で売ることを心がけたい。

短期ドル買い推奨水準
111.65~70

(2)前述中期ドル円相場の基本認識でも述べている通り、中長期はドルの下落リスクを予測している。

三役好転の状態にあり、ややドル高に振れやすいと見るが、吹き値でドル売りストラテジーを推奨する。

ドル売り推奨水準
112.40~75

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

為替相場研究会主宰

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