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FXコラム

2019.05.20

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190519-24.gif

前々週に生じたギャップ(前々週末の終値111.00[111.07]~前週高値110.96)埋めのないまま、
前週には2月上旬以来の安値水準となる109.02まで下落したが、
週末には110.19まで戻し、110円台で週を跨いだ。

今週は、上値圏では前述のギャップ埋めがあるかどうか、
下値圏では前週の安値109.02を下抜けるかどうかが焦点。

以下では、上値圏・下値圏におけるテクニカル・ポイントを探った。

●上値圏におけるテクニカル・ポイントとそれに関する読み方

(1)前週末時点の一目の雲の下限が110.29に位置する
(今週後半に向けて110.85まで上昇)。
・・・前週末のドルの反発はこれにより抑え込まれた格好。

(2)フィボナッチ水準としては、110.31(38.2%戻し、112.40→109.02)、
110.71(50%戻し、同値幅)、そして111.10(61.8%戻し、同値幅)が指摘される。

(3)移動平均線としては110日MA(前週末110.50)や25日MA(同111.02)が気懸りである。

(4)112.40(年初来高値)からの抵抗線TRが110.50(前週末時点)に位置する。
→徐々に110円台前半へと下降してくる。

(5)ギャップダウン後の戻り高値が110.96である。

以上の(1)~(4)を見ると、110円前半~半ばにドルの上値を抑えるポイントが多い。

つまり、110円台前半を潰すことができる様であれば、ギャップ埋にう向かう公算が高まる。

その際、110.96~ギャップの上限(111.00)を超える様であれば、
市場は下落(109.02までの)からの反発に一応の達成感が生まれると見られる。

逆に110円台前半を潰し切れない様であれば、ドルの弱さが強調される可能性があり、
その場合は直近最安値109.02が再び試されることになろう。

〇他方、下値圏でのテクニカル・ポイントも拾って起きたい

(A)109.02を示現して以降の2日間(14日・15日)共に、下値を試しているが、ドルは109.15で底堅さを示した。

(B)フィボナッチ水準として、109.22(38.2%戻し、104.10~112.40)が指摘される。既に109.02を付けていることを考慮すれば、109.22をテクニカル・ポイントとして見做しづらいが、年初来高安という大きな括りでは38.2%戻しとして捉えておく必要がある。

確かに(A)と(B)というテクニカル・ポイントだけで、109.00~109.15でドルが底堅いとするのは無理筋だが、
ドル売りが先行し、かつ前週に引き続き同水準でドルが底堅さを示す様であれば、比較的大きな反発があると考えている。
・・・9日RSIは前週末時点で40%だが、ドル売りが先行した場合、
30%以下に低下する可能性があり、ショートが踏み上げられやすい。

上をまとめると、以下の様になるか。

*110円台半ばではドルの上値が重たい

従って、同水準をブレイクできない様であれば、再び109円台へと下落し、下方リスクが高まる。

*110円台半ばをブレイクする様であれば、生じているギャップを埋める可能性が高い。

110円台に近づくに連れて、ドルの戻り売りが出やすくなり、ポジションがショートに傾く可能性がある。

その状態で110円台半ばを上抜いた場合、ショートカバーを巻き込んでのドル上昇が期待できる。

*前週末時点の9日間RSIは40%だが、この状態で週初から109.00~109.15を試す様であれば、
20%台へと低下する可能性がある・・・ショートの踏み上げが生じやすい

*うまく時間と値幅の調整をこなせば、ドルショートを膨らまさずに下値を攻めることが可能となる。

その状態で109円を割り込む様であれば、108.25(50%戻し、104.10~112.40)近辺への下落を期待できる。

*******今週のまとめ*******

基本的にはドルの上値は重たいと見る。

ただ、110円台半ばでのドル売りが機能しない様であれば、ショートカットを巻き込みながら、
ギャップを埋めに行く可能性が高い。

他方、週足が3週連続で陰線引けとなった後、前週は比較的長い下髭を引く陽線引けとなっているため、
値幅調整と時間調整を経ずにドル売りが先行する様なケースでは、ドルの下値が堅くなり、
徐々に下値を切り上げる展開を予測する。

予測レンジ:108.25~111.10

********************

**ドルのネガティヴ要因(以下、上記弱気要因と一部重複)

(1)昨年12月まで上昇基調にあった100日MA(前週末110.50)の下降が継続。

ドルが終値で同MAを超えられない様であれば、ダウンサイド・リスクが高まる。

(2)100日MAと200日MA(同111.45)がデッドクロスしているため、中長期的にドルの先安感がある。

(3)25日MA(同111.02)の下降が顕著となる中、100日MAに近づきある。

(4)抵抗線R(日足チャート)が112.60前後まで降りてきた。

(5)滅多に見られない週足でのギャップがあいている。

週単位でのギャップはドルに強い下方圧力がかかっていることを示唆している。

(6)ギャップダウンした週初に110.96迄戻ったが、それが前々週の戻り高値となった。

翌日(7日)の戻り高値は110.85であり、それ以降は上値を切り下げている。

(7)日足が雲の下で推移する一方、週足もザラ場で雲の下に入った。

(8)三役逆転(日足<雲、遅行線<26日前の日足、転換線<基準線)の状態が続いている。

(9)暫定抵抗線TRが前週末時点で110.50前後に降りてきた。

同線の近辺には100日MA(前週末110.50)や一目の日足雲(同110.29)が存在する。

**ドルのポジティヴ要因

(1)前週は2月1日以来の安値水準となる109.02を付けたが、その後に続く2日間の安値は109.15で止まってい。

(2)ザラ場では109.55は週一目の雲の下限を下回ったが、終値では抜けていない。

(3)4週間ぶりに週足が下髭のある陽線引けとなっている。

(4)2016年の最安値99円からの支持線が108円台前半に位置する。

(5)直近の安値圏はフィボナッチ水準の109.22(38.2%戻し、104.10~112.40:年初来高値)に近い水準。

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
110.29(前週末の一目雲の下限)
110.50(同100日MA)
110.96(5月6日の高値)
111.00(5月3日の安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)
111.02(前週末の25日MA)
111.50(同200日MA)
111.60前後(暫定支持線TSが抵抗線化)
112.00(心理的に抵抗水準として意識される可能性がある)
112.40(年初来高値、「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」の76.4%戻し112.08近辺)
112.65前後(日足チャート上の抵抗線R)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
109.02(5月13日の安値)
109.15(109.02を付けた後、底堅さを示した水準)
109.22(38.2%戻し、104.10~112.40)
108.49(1月31日安値)
108.25(50%戻し、104.10~112.40)
108円台前半前後(長期支持線S、週足チャート)
107.99(1月14日
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*ギャップ埋めがあるかどうかが注目される。

*5月14日時点のIMMの投機的円売りポジションは61,580枚(5月7日時点は91,717枚)と一段と縮小した。

6万枚に近い水準からはドルが上昇する傾向が見られる。

*米財務省「為替政策報告書」
・例年であれば、この時点で発表されているはずだが、依然として発表されていない。

日米通商協議との関係で意図的に遅らせている可能性もある。

昨年の報告書では、過去20年の平均値と比べ、25%近くも円安である点が指摘されている。

・日米通商協議
参院選後に先送りされる見通しだが、米中協議が縺れているため、行方は不透明。

ムニューシン米財務長官は協議に「為替条項」を取り入れると主張している。

聞き飽きた発言だが、タイミング次第ではドル円の大きな下振れリスクに。

*FRB関連
・パウエル議長のやや「物価に強気」な発言と他のFRB要人発言とが食い違う。

21日にはパウエル議長、エバンス・シカゴ連銀総裁、
そしてローゼングレン・ボストン連銀総裁の講演が控えている。

エバンス総裁は最近ハト派的な見解を示しているだけに要注意。

22日にはFOMC(4月30日~5月1日開催分)の議事要旨が公表され、
ウィリアムズNY連銀総裁やブラード・セントルイス連銀総裁の講演が予定。

*欧州関連
・ブレグジット問題:欧州議会選(23日~26日)に注目。

・ユーロ圏の景気減速感が強まっている。
引き続き、ユーロ圏経済指標には常に要注目。ユーロ圏5月PMI(23日)に注目!

ドイツ経済が減速しているため、ドイツの経済指標に要注目!独5月IFO景況指数(23日)に注目!

***ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
(1)FRBは、コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、
「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である・・・年内の米利上げがほぼなくなった。

(2)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている。

従って、過去5年間で見られた様な、「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」
という構図が復活するのは難しい状況にある。

●ドル円
*ドル「戻り売り」を推奨
現状の認識:111.50を超えるまでは、ドル軟調地合いが継続。

https://www.pro-fx.info/ef/190519-24.gif

*ドル「戻り売り」推奨の理由

(1)三役逆転が出現していること、
(2)ザラ場ながら週足は雲の下限を下回ったこと、
(3)長期トライアングルが先端に近づいている一方、
上昇5波が終了したと見られること(週足チャートのグリーン矢印)から、
基本線はドル売りを推奨する。

ただ、
(A)前週末の日足・週足共に比較的長い下髭を引いていることや、
(B)前週は週ピボット(109.74)よりも高値(110.03)で引けていること、
(C)スポットが転換線を上抜いていることから、
一旦ドルが反発する可能性があるため、ドルの戻りを売りたいところ。

*積極的ドル売り水準:抵抗線TR(日足チャート)水準と100日MAが重なる110.50前後。

但し、この場合、ストップは浅めに(110.70が買いになったところで撤退)。
*コンサーバティヴドル売り水準:111.00前後

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

為替相場研究会主宰

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