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FXコラム

2019.05.27

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190526-2.gif

前週の当欄では、上値圏では111円近辺のギャップ埋めがあるかどうか、
下値圏では5月13日の安値109.02を下抜けるかどうかを焦点として、分析を進めた。

前週は、週前半にギャップ埋めの展開となったが、高値は110.67と、ギャップは埋まらなかった。

逆にその反動で、週末にかけてドルが軟調となり、109.28まで下落したが、
109.02を試す展開とはならなかった。

ただ、週前半でそれ以前の値幅調整と時間調整が進み、
再びドルを売りやすい状況が生まれた感がある。

今週の焦点はやはり、直近最安値の109.02を抜き、109.00を割り込むかどうかにある。

〇まずは、下値圏でのテクニカル・ポイントを拾って起きたい

(A)109.02を示現した直後の2日間(14日・15日)、下値を試しているが、109.15が安値で、ドルが底堅さを示した。

(B)フィボナッチ水準として、109.22(38.2%戻し、[年初来安値]104.10→[年初来高値]112.40)が指摘される。

5月13日に109.02を付けているため、109.22をテクニカル・ポイントとして見做しづらいが、
年初来高安という大きな括りでは38.2%戻しとして捉えておく必要がある。

(C)(B)との関連で、前週の安値が109.28で止まったことからも、109.22の周辺は比較的強いドルの支持と考えられる。

(D)転換線に上昇気配がある。

(E)一目の雲の下限が週後半に111.04まで上昇するため、上値が広がる可能性がある。

(F)前週末の9日間RSIは31.26%とやや低く、徐々にショートの踏み上げが起きる水準に近づいている。

ドルの下値を支持するテクニカル要因は概ね以上だが、あまりドルを押し上げる要因は見当たらない。

●他方、ドルの上値を抑え込む要因は短中長期、いずれの期間においても多い。

中でも、中長期でそうした要因が多いということは、ドルの上値が重たいことの証左であり、
地合いが回復するまでに時間を要すると見る。

(1)昨年の最高値114.55を起点とする抵抗線(週足ベース)が112円半ばに降りている。

(2)前週の週ローソク足は終値ベースで週一目の雲の下限(109.55)を下回った。

この関連では、依然としてスポットは日足雲(前週末の下限は110.85)の下で推移し続けている。

(3)週ローソク足で比較的長い上髭を引く

(4)前週の展開でギャップ埋めに失敗した格好となっており、依然として上値が重たい状況が確認された

(5)ドルの拠り所となる支持線を引くことができない

(6)三役逆転現象が継続している

その他のドルのネガティヴ要素は、上の点を含めて下で箇条書きにしてあるが、
やはりドルが当面の下値を付けたとは言えない。

依然としてドルの下方リスクが強いというこれまでの見方を踏襲しておきたい。

今週は以下の様にまとめた

*******今週のまとめ********

前週はギャップ埋めに失敗した格好で、依然としてドルの上値が重たいことが確認され、
前週後半には下値を試す展開に転じており、この流れが続くと見る。

109円を割り込む様であれば、108.49(1月31日)を試す展開が見込まれる。

他方、既に前週末では109.75近辺でドルの上値が重たくなっている。

そうした中、短期では上の棚が109.50~75で形成されているため、
その近辺でドル売りが被さる可能性もある。

ただ、今週も109円を割り込めない様であれば、本格的なギャップ
(110.96~111.00)埋めが始まる可能性がある。

もっとも、その場合でも111円半ばを上抜かない限りは相場付きがニュートラルに戻らないと見る。

予測レンジ:108.25~111.10

********************

**ドルのネガティヴ要因(以下、上記弱気要因と一部重複)

(1)100日MA(前週末110.55)と200日MA(同111.42)がデッドクロスしているため、中長期的にドルの先安感がある。

(2)25日MA(同110.61)が急速に下降する中、100日MAとデッドクロスしかけている。

(3)抵抗線R(日足チャート)が112円半ばまで降りてきた。

(4)滅多に見られない週足でのギャップがあいている。

週単位でのギャップはドルに強い下方圧力がかかっていることを示唆している。

(5)ギャップダウンした5月6日週の週初に110.96迄戻ったが、
それ以降の戻り高値は110.85に止まっている。

(6)日足(終値ベース)が雲の下で推移する中、週足終値も雲の下に入った。

(7)週ローソク足で比較的長い上髭を引く

(8)三役逆転(日足<雲、遅行線<26日前の日足、転換線<基準線)の状態が続いている。

(9)暫定抵抗線TRが前週末時点で110.60前後に位置する。
同線の近辺には100日MAや25日MAが走っている。

**ドルのポジティヴ要因

(1)前週は2月1日以来の安値水準となる109.02を付けたが、その後に続く2日間の安値は109.15で止まっている。

(2)2016年の最安値99円からの支持線が108円台前半に位置し、これが1月31日の安値108円49銭と重なる

(3)直近の安値圏はフィボナッチ水準の109.22(38.2%戻し、104.10~112.40:年初来高値)に近い水準。

(4)前週末の9日間RSIが31%台まで低下しており、ドル売り先行した場合は、過熱感が出やすくなるため、
ショートの踏み上げが発生しやすくなる。

(5)転換線に上昇気配がある。

(6)一目の雲の下限が週後半に111.04まで上昇するため、上値が広がる可能性がある。

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
109.75(前週末の高値、週ピボット水準)
110.55(同100日MA)
110.61(前週末の25日MA)
110.67(5月21日の高値)
110.96(5月6日の高値)
111.00(5月3日の安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)
111.42(同200日MA)
112.00(心理的に抵抗水準として意識される可能性がある)
112.40(年初来高値、「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」の76.4%戻し112.08近辺)
112.65前後(日足チャート上の抵抗線R)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
109.22(38.2%戻し、104.10~112.40)
109.15(109.02を付けた後、底堅さを示した水準)
109.02(5月13日の安値)
108.49(1月31日安値)
108.25(50%戻し、104.10→112.40)
108円台前半前後(長期支持線S、週足チャート)
107.99(1月14日)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料
*IMMの円売りポジションは21日時点で55192枚と、減少を続けているが、依然として高く円高要因。

*米財務省「為替政策報告書」
・例年であれば、この時点で発表されているはずだが、依然として発表されていない。

日米通商協議との関係で意図的に遅らせている可能性もある。

この点、23日に米商務省が
「ドルに対して自国通貨を低い水準に誘導している国の製品に関税を賦課するルールを検討している」
としていることもあり、注意が必要。

ムニューシン米財務長官は協議に「為替条項」を取り入れることを再三主張している。

タイミング次第ではドル円の大きな下振れリスクになる。

*FRB関連
・前週に公表された5月製造業・サービス業PMIが低下しているため、ハト派的な発言がでやすいか。
来月早々のISM景況感指数は要注目!。
・30日にクラリダFRB副議長が講演予定。

*欧州関連
・ブレグジット問題:メイ首相が退任行程を発表したが、誰が首相となるかが注目される。
・欧州議会選結果に注目。
反EU系のイタリア同盟などが議席数を伸ばすと見られ、影響はEUの核となるユーロ圏に及ぶ可能性が高い。

・ユーロ圏の景気減速感が強まっている。
引き続き、ユーロ圏経済指標には要注目。
主要国ドイツ経済が減速しているため、ドイツの経済指標に要注目!

***ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
(1)FRBは、コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、
「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である・・・年内の米利上げがほぼなくなった。

(2)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている。

従って、過去5年間で見られた様な、
「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」
という構図が復活するのは難しい状況にある。

●ドル円
*ドル「戻り売り」を推奨
現状の認識:111.50を超えるまでは、ドル軟調地合いが継続すると見られ、
戻りの節目でドル売りを推奨。

https://www.pro-fx.info/ef/190526-3.gif

*ドル「戻り売り」推奨の理由

(1)肝水準の①線を下抜き、ダブルトップ・パターンが鮮明化(添付図のドットの赤線)

(2)週足で空いたギャップ埋めに失敗し、週ローソク足で上値を引いている

(3)(2)の結果として、110円半ばでドルの上値が重たくなっており、上値が確実に切り下がっている

*積極的ドル売り水準:
109.75~110.00:短期戦略なので、110.00でストップ。

110.40~60まで待つのも手だが、売り逃す可能性もある。この場合のストップは110.70。

*コンサーバティヴドル売り水準:111.00前後。

111.50ではとりあえず、撤退。

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

https://www.pro-fx.info/ef/190526-2.gif

為替相場研究会主宰

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