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FXコラム

2019.06.03

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190602-2.gif

前週の当欄のまとめでは、
「前の週に111円近辺のギャップ埋めに失敗したため、下値を試す展開が続く」
とした上で、
「109円を割り込む様であれば、108.49(1月31日)を試す展開が見込まれる」
とし、予測レンジの下限を108.25とした。

実勢の相場は下限水準の108.28まで下落した。

今週の焦点は、108.25を下抜き、さらに週末に同水準以下で引けるかどうかにある。

同水準は「104.10(年初来安値)→112.40(年初来高値)」の50%戻しに当たるため、
それなりに意識される水準である。

相場の息使いとしては一呼吸が入り勝ちのレベルで、
前週安値が108.28止まりで終わっていることがその点を示している。

ただ、戻りがあったとしても、ショートカットを巻き込んでのもので、
依然としてモメンタムは下方にあるとの考え方を踏襲。

こうした状況下、前週の展開で新たにドルの弱気要因として注目すべき、以下の重要な点が出現している。

●新たなドルの弱気要因

(1)前週の高値は109.92と、年初来高値112.40(4月24日)を起点とする
抵抗線TR1(前週末110.00前後)によって上値を抑えられた形で、
同線の抵抗線としての信頼度が高まった格好。

(2)(1)TR1が機能する中、同線と暫定平行線TR2とで、
下降チャンネルTR1-TR2(前週末107.90前後)が形成されつつある。

TR2の信頼度はそれほど高くはないものの、現時点では下値メドに当たりを付ける意味で役立つ。

TR2は今週、107円半ば近辺まで下方に伸びるため、下値余地が感じられる。

(3)前週に週足チャート上の支持線Sが下抜けた。

仮に同線が抵抗線化する様であれば、この先かなりの深押しが予測される。

(4)ドルの強い支持水準であった109.00~109.15が下抜けているが、
同水準がこの先の抵抗水準となる可能性が出てきた。

(5)前週末の日足が坊主の陰線安値引けとなった一方、週足は2週連続で上髭のある陰線安値引けとなった。

他方、新たに出現した強気要因は見当たらないが、敢えて挙げれば以下の点だろうか。

但し、現時点では短期的要因に過ぎないと考えている。

〇新たなドルの強気要因

(1)9日間RSIが25%台まで低下しており、ドルの下値を試す展開が先行した場合は、
ショートが踏まれる可能性がある。

(2)前週末の終値は108.31だが、同25日MA(110.10)と乖離が広がりつつある。
(1)と同様に捉えれば、この先急速にドルが下落した場合は、調整としてドルが反発する可能性がある。

(3)前述した様に、108.25近辺は重要な水準だが、1月3日にフラシュクラッシュで付けた
104.10以降の戻り局面では108円近辺で揉み合った後、ドルが年初来高値方向に向かい出している。

値ごろ感としてはドル買いが入りやすい水準である。

(4)前述下降チャンネルの下値メド線TR2を考慮すれば、
下値は107円半ば近辺で底堅さを示す可能性がある。

繰り返しになるが、強気要因は現時点では短期的要因に過ぎないと見る。

以上を踏まえ、今週は以下の様にまとめた

*******今週のまとめ********

前週では心理的節目である110円を上回ることなく、
逆にドルの強いサポート水準であった109.00~15が下抜けているため、
相当にドルの下方圧力が強いと見る。

2週連続で比較的長い上髭のある陰線安値引けや前週末の坊主の陰線安値引けを見ると、
まだドルに底打ち感が感じられない。

ドルが急落した場合は、勢いで106円台前半もありえるか。

予測レンジ:106.05~109.50

*********************

**ドルのネガティヴ要因(以下、上記弱気要因と一部重複)

(1)100日MA(前週末110.59)と200日MA(同111.39)がデッドクロスしているため、中長期的にドルの先安感がある。

(2)25日MA(同110.10)が100日MAとデッドクロスした。

(3)抵抗線R(日足チャート)が112円前半まで降りてきたため、長期的にドルへの下方リスクが強まっている。

(4)滅多に見られない週足でのギャップがあいている。

週単位でのギャップはドルに強い下方圧力がかかっていることを示唆している。

(5)ギャップダウンした5月6日週の週初に110.96迄戻ったが、それ以降の戻り高値は110.85に止まっている。

(6)三役逆転(日足<雲、遅行線<26日前の日足、転換線<基準線)の状態が続いている。

(7)前週の高値は109.92と、年初来高値112.40(4月24日)を起点とする
抵抗線TR1(前週末110.00前後)によって上値を抑えられた形で、
同線の抵抗線としての信頼度が高まった格好。

(8)TR1が機能する中、同線と暫定平行線TR2とで、
下降チャンネルTR1-TR2(前週末107.90前後)が形成されつつある。

TR2は今週、107円半ば近辺まで下方に伸びているため、下値余地が感じられる。

(9)前週に週足チャート上の支持線Sが下抜けた。

仮に同線が抵抗線化する様であれば、この先かなりの深押しが予測される。

(10)ドルの強い支持水準であった109.00~109.15が下抜けたため、同水準がこの先抵抗水準となる可能性が出てきた。

(11)前週末日足の日足が坊主の陰線安値引けとなった一方、週足は2週連続で上髭のある陰線安値引けとなった。

**ドルのポジティヴ要因

(1)9日間RSIが25%台まで低下しており、ドルの下値を試す展開が先行した場合は、ショートが踏まれる可能性がある。

(2)前週末の終値は108.31だが、同25日MA(110.10)と乖離が広がりつつある。
(1)と同様に捉えれば、この先急速にドルが下落した場合は、調整としてドルが反発する可能性がある。

(3)前述した様に、108.25近辺は重要な水準だが、1月3日にフラシュクラッシュで付けた
104.10以降の戻り局面では108円近辺で揉み合った後、ドルが年初来高値方向に向かい出している。

値ごろ感としてはドル買いが入りやすい水準である。

(4)前述下降チャンネルの下値メド線TR2を考慮すれば、下値は107円半ば近辺で底堅さを示す可能性がある。

(5)以下のフィボナチ水準がある。
108.25(50%戻し、104.10→112.40)、107.27(61.8%戻し、同値幅)、106.05(76.4%戻し、同値幅)

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
109.92(5月30日の高値)~110.00(心理的節目)
110.55(同100日MA)
110.61(前週末の25日MA)
110.67(5月21日の高値)
110.96(5月6日の高値)
111.00(5月3日の安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)
111.42(同200日MA)
112.00(心理的に抵抗水準として意識される可能性がある)
112.40(年初来高値、「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」の76.4%戻し112.08近辺)
112.65前後(日足チャート上の抵抗線R)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
108.25(50%戻し、104.10→112.40)
108.00近辺(107.99:1月14日など)
107.27(61.8%戻し、同上記値幅)
106.05(76.4%戻し、同上記値幅)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料
*IMMの円売りポジションは28日時点で55577枚と、依然として円高要因。

*米財務省「為替政策報告書」
例年に比べて約一月半遅れて、前週に発表だれた。

監視リスト入りした国が増えたことが前回との大きな相違点。

「IMFが実質実効ベースではドルが過剰評価」との文章を挙げており、
ドルが過大評価されている点を強調したいとの意図が見える。

23日に米商務省が「ドルに対して自国通貨を低い水準に誘導している国の製品に関税を賦課するルールを検討している」
としていること、財務長官が執拗に「為替条項」発言を繰り返している点に注意。

発言のタイミング次第ではドル円の大きな下振れリスクになる。

*FRB関連
・世界経済の減速の影響を懸念して、FRBの年内利下げ観測を強めている米金融機関が増えつつある。

・講演予定。
4日:ウィリアムズNY連銀総裁の会合挨拶、パウエル議長の会合挨拶。
6日:ウィリアムズNY連銀総裁、世界経済関連のディスカッションに参加。

・ベージュブックが5日に公表。

・米10年債利回りが2.12%まで低下。

米景気後退観測が強まるのと同時に、日米金利差が縮小し、円高に振れやすい。
・・・ストラテジー・アイディアのドル円基本認識参照。

*欧州関連
・ブレグジット問題:メイ首相が退任行程を発表したが、誰が首相となるかが注目される。
・欧州委員会がイタリアに対して財政規律違反で是正勧告を通告。連立政権与党の反EU派「同盟」が
財政規律に異論を唱え続けているため、要注意。ユーロの弱気材料。
・ユーロ圏の景気減速感が強まっている。
引き続き、ユーロ圏経済指標には要注目。
主要国ドイツ経済が減速しているため、ドイツの経済指標に要注目!

***ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
(1)FRBは、コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、
「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である・・・年内の米利上げがほぼなくなった。
(2)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている。

従って、過去5年間で見られた様な、「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」
という構図が復活するのは難しい状況にある。

●ドル円
*ドル「戻り売り」を推奨
ドル軟調地合いが継続すると見られ、引き続き「戻りの節目で」ドル売りを推奨。
前週推奨した「109.75~110.00」での戻り売りが奏功した様に今週も「戻り」を狙いたい。

https://www.pro-fx.info/ef/190602-3.gif

*ドル「戻り売り」推奨の理由
(1)週足が2週連続で上髭のある陰線安値引けとなっているため、急落しやすい。

それだけに、急落→急反発の可能性、つまり、「踏み上げ化け線(ドル急反発)」が出やすい。

但し、反発ダマシの可能性があり、ドルの下落の流れは継続すると見る。

「踏み上げを避けるために」、ドルの売り場はこの化け線の出た後の方が無難。

(2)肝水準の①線を下抜き、ダブルトップ・パターンが出現。

参考図の最上段は前週掲載分、中段・最下段は今週分。

前週の参考図で示した①を抜き、イメージチャート通りに②を抜いている点に注目。

ドル一段安を狙えるところだが、一応(1)の点に要注意!

(3)長期トレンド線(支持線)Sが下抜けている。(参考図、最下段)

*積極的ドル売り水準:
108.80~109.00
*コンサーバティヴドル売り水準
109.40~60

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

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為替相場研究会主宰

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