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FXコラム

2019.06.10

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/190609-2.gif
 
前週の当欄のまとめでは、
 
「2週連続で比較的長い上髭のある陰線安値引けとなっていることを主軸に置いて、ドルの下方圧力が強い」とした。

その上で「ドルが急落した場合は、勢いで106円台前半もありえる」とし、予測レンジの下限を106.05に置いた。

実際の相場は、週半ばに107.81まで下落した後、108円半ばまで反発。だが、そこからの伸びはなく、上値の重たい展開だった。

こうした中、今週の焦点は107.81を下抜き、安値を更新するかどうかにある。

そこで、まずは過去3週間の相場の習性を振り返ってみたい。

https://www.pro-fx.info/ef/190609-4.gif
 
(1)相場は5月23日に110円を割り込んだ後、110円台に戻っていない

(2)その後、実日数で一週間、109円を割り込めず、
109円台(グリーン枠内)での揉み合いとなった。

(3)相場に変化が起きたのは、109.92を付けた5月30日。

110円を試したが、結局はブレイクできず、逆にそれが反落への呼び水となり、
翌日には底堅さを示していた水準の109.15を下抜き108.28まで急落。

(4)その後は、108円半ばを付けるも、108円台(ブルー枠内)で揉み合う中、
上値の重たい展開が続いている。

(1)~(4)は、以下の(A)(B)の様にまとめられる。

(A)109円台での揉み合い(保ち合い)が一定の値幅と時間調整となっている。

5月24日~30日の間は一度も108円台を覗いておらず、「終値」は109円台。

(B)109円台と同様に108円台での揉み合い(保ち合い)が一定の値幅調整と時間調整となっている。

6月3日~7日の間は6日を除いて、ザラ場では107円台を付けているが、終値は108円台である。

つまり、ザックリとした掴みでは、ほぼ108円台での展開となっており、109円台の展開と類似している。

(A)(B)から言えることは、以下の点である。
 
●110円割れ以降、安値を更新し続けている

●1円刻みで台が下がると、前の台に戻り切れていない
110円台→109.92(5月30)→109円台→108.61(6月7日)

●一定期間の揉み合い(保ち合い)をこなした後、再び下落している。

まとめれば、下降のコンティニュエーション・パターン(「下落・調整・下落・調整・下落」)が継続しており、
ドルの下方リスクが強い状況にあると言える。

ただ、気懸りな点がないわけではない。

○前週には108円割れが4日あったが、そのいずれもが107.80台であるため、
次の下値テストで抜けない場合はプルバックの可能性がある。

○下降チャンネルTR1-TR2(日足チャート)の下値メドTR2に近づいており、
今週中に下落した後は徐々にTR1に向かって調整する可能性がある

○ユーロ円が中期抵抗線を上抜いているため、クロス円で大幅な調整が入ると、
ドル円が下がりづらくなる可能性がある。
以上を踏まえて今週は以下の様にまとめた。
 
********今週のまとめ*******

ドルの上値が重たい展開が続く中、前週も安値を更新しているため、基本線はドルの下値を試す展開が継続すると予測する。

ただ、前述した様に下降チャンネルTR1-TR2の下値メド(今週中の下値メドTR2:107円台前半)に近づいているため、
107円半ば~108円後半で揉み合い相場となる可能性があり、場合によっては109円台への反発もありえるか。

もっとも、終値で109.62を超えない限りは、現状の短期ドル安トレンドは解消されないと考えている。

また中期トレンドがニュートラルに戻るためには111円半ばを超える必要がある。

予測レンジ:106.50~109.50
 
*********************

**ドルのネガティヴ要因(以下、上記弱気要因と一部重複)

(1)100日MA(前週末110.55)と200日MA(同111.32)がデッドクロスしているため、中長期的にドルの先安感がある。

(2)25日MA(同109.47)が100日MAとデッドクロスした。

(3)抵抗線R(日足チャート)が112.20近辺まで降りてきたため、長期的にドルへの下方リスクが強まっている。

(4)三役逆転(日足<雲、遅行線<26日前の日足、転換線<基準線)の状態が続いている。

(5)年初来高値112.40(4月24日)を起点とする抵抗線TR1(前週末109.60前後)が機能している状態で、ドル中期的先安感が払拭されていない。

(6)TR1が機能する中、同線と暫定平行線TR2とで、下降チャンネルTR1-TR2(前週末107.60前後)が形成されている。

TR2は今週、107円近辺まで下方に伸びているため、下値余地を残している。

(7)ドルの強い支持水準であった109.00~109.15が下抜けたため、同水準がこの先抵抗水準となる可能性が出てきた。

(8)下降のコンティニュエーション・パターン「下落・調整・下落・調整」が継続している。ベア・フラッグ→ドル下落を示唆
 
**ドルのポジティヴ要因

(1)9日間RSIが30%と低いため、ドルの下値を試す展開が先行した場合は、ショートが踏まれる可能性がある。

(2)前週に107.81まで下落しているが、1月3日にフラシュクラッシュで付けた
104.10以降の戻り局面では108円近辺で揉み合っているため、同水準が当面の安値となる可能性がある。
・・・前週5日間のうち4日間、安値は107.80台。

(3)前述下降チャンネルの下値メド線TR2を考慮すれば、下値は107円半ば近辺で
底堅さを示す可能性がある。

(4)以下のフィボナチ水準がある。
108.25(50%戻し、104.10→112.40)、107.27(61.8%戻し、同値幅)、106.05(76.4%戻し、同値幅)・・・前週の終値は108.21。

 
 
Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
108.61(6月7日の安値)
109.60(TR1)
109.92(5月30日の高値)~110.00(心理的節目)
110.55(同100日MA)
110.67(5月21日の高値)
110.96(5月6日の高値)
111.00(5月3日の安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)
111.32(同200日MA)
112.00(心理的に抵抗水準として意識される可能性がある)
112.20前後(日足チャート上の抵抗線R)
112.40(年初来高値、「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」の76.4%戻し112.08近辺)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
107.81(6月6日の安値)
107.27(61.8%戻し、同上記値幅)
106.05(76.4%戻し、同上記値幅)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

 
 
Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*FRB関連
・FRBの年内利下げ観測を強めている米金融機関が増えつつある。
・・・早い時期の利下げを指摘する声もあり、要注意!

パウエル議長をはじめとして、FRB要人が急速に利下げの可能性を示唆している。

8日からブラックアウト期間に入ったため、FRB要人からの発言はないが、
18-19日のFOMCを控えて市場の利下げ観測が強まるか。

・米10年債利回りが2%直前まで低下。日米金利差が縮小し、円高に振れやすい。
・・・ストラテジー・アイディアのドル円基本認識を参照。
 
*欧州関連
*ユーロドルが中期抵抗線を抜いている。
その関連では、ユーロ円やポンド円など、クロス円の大きな巻き戻しが生じやすい。

・ユーロ圏の景気減速感が強まっている。
引き続き、ユーロ圏経済指標には要注目。
主要国ドイツ経済が減速しているため、ドイツの経済指標に要注目!
 
***ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
(1)FRBは、コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、
「忍耐強く、状況を見つめる」という認識である
・・・年内の米利上げがほぼなくなった。
(2)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている。

従って、過去5年間で見られた様な、「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」
という構図が復活するのは難しい状況にある。

●ドル円
*ドル「戻り売り」を推奨
ドル軟調地合いが継続すると見られ、引き続きドルの戻り売りを推奨。
 
https://www.pro-fx.info/ef/190609-3.gif

*ドル「戻り売り」推奨の理由
必ず、参考図を参照のこと。
 
(1)年初来安値104.10(1月3日)からの最初のドル高値は112.13(3月5日)だが、
そこからの最初の反落安値は109.70(3月25日)で、その間に要した日数は「58日」。

(2)109.70からのドル高値は112.40(4月24日)だが、そこから前週末まで「55日」を要している。

(3)図の最初のグリーン丸(左下)は1月3日を付けた後の反騰局面における揉み合いを示すが、108円が中心となっている。

(4)以上の点を拠り所に、参考図を見ると、今年のここまでの相場は3月25日の垂線を基準に形状は
ダブルトップ・パターンを伴うほぼ左右シンメトリカル。
 
ちなみに、55日はフィボナッチ数に当たることを考慮すれば、今週は暫定的に底打ち感が出やすい週となる。

ドルが底値を打った感触がなく、「今週のテクニカル分析」でも述べた様に、
ドルの下値を試す展開が続くとみるが、反発リスクのある週でもある。

ドル売りは慎重を期して、戻りを売りたい。

他方、107円半ば近辺で、ドルを買う手もあるが、ストップは浅めに置いた方が無難である。

*積極的ドル売り推奨水準:
108.60~109.00
*コンサーバティヴドル売り推奨水準
109.40~60
 
*ドル買い
107円半ば・・・ストップは浅めに
 
注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
 
以上

 

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/cae77dff2ed09795e89ba4d398705dbf-2.gifhttps://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/cae77dff2ed09795e89ba4d398705dbf-3.gif

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