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FXコラム

2019.06.17

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190616-2.gif

前週の当欄のまとめでは、

**********************

「ドルの上値が重たい展開が続く中、安値を更新し続けているため、基本線はドルの下値を試す展開が継続する」
とした。

その上で、
「前述した様に下降チャンネルTR1-TR2の下値メド(今週中の下値メドTR2:107円台前半)に近づいているため、
107円半ば~108円後半で揉み合い相場となる可能性があり、場合によっては109円台への反発もありえる」点を付け加えた。

***********************

実際の相場は、108.16~108.80という狭いレンジの中での揉み合い(ほぼ保ち合い)に終始した。

前週の展開では、109円台では109.15でドルが底堅さを示したのと同様に、
108円台では108.15近辺でドルが底堅いという印象を受けた。

前々週に107.81を付けたにも関わらず、その水準を試す展開にならなかったことが、
そんな印象をもたらしたのかもしれない。

もっとも、底を打った時にコツンと当たる様な印象もなかったため、
依然としてドルの下方リスクは消えていない。

こうした状況下、ドルに下方バイアスが強く、
上値が重たいと見られる要因として、以下の点を挙げてみた。

(1)年初来最高値112.40(4月24日)を起点とする抵抗線TR1が機能しているが、前週末時点で109.10前後まで下降してきた

(2)TR1とその平行線TR2とで下降チャンネルが形成されている

(3)2016年6月の安値99.00を起点とする支持線S(週足チャート)を下抜いて以降、これが抵抗線化しつつある

(4)TR1-TR2の中でベアリッシュ・フラッグが出現している

(5)1月3日のフラッシュクラッシュ(104.10)以降の最初のトップ112.13(3月5日)と
年初来高値112.40(4月24日)とでダブルトップを形成している。

その中心点は109.69(3月25日)だが、時間経過を見ると「1月3日→3月5日=58日」
「3月5日→6月14日(前週末)=60日」となっており、今週は変化が生じやすい状況。

同ダブルトップの形状は3月5日を中心にほぼ完ぺきなシンメトリカルであり、
日柄と共に、そのことを示唆している。
・・・・・前週のストラテジー・アイディアを参照

(1)~(4)からは、「中期トレンドの中でドルが下降している一方、また短期トレンドでもドルの地合いが回復していない」ことが分かる。

難しいのは、(5)で述べた様に、日柄やパターン形状から判断すると、
変化が生じやすくなっているが、その方向性が読みづらい点。

○方向性はダブルトップが終了したとするのであれば、
反転・上昇という見方もあるが、現時点ではそれを示唆するエビデンスが何もないため、
その可能性はそれほど高いものとは言えない。

●他方、108円台の保ち合いが解消され、下に放れる可能性についてはどうか。

前述の(1)~(4)が現実にドルの下降トレンド要因をなっていることを考慮すると、
ドルが一段安となる可能性が高いと言える。

以上を踏まえて今週は以下の様にまとめた。

*******今週のまとめ********

年初からの時間経過やパターン形状から判断して、今週は相場が変化する可能性がある。

中期下降トレンドに変化のサインが見られない中、
直近最安値107.81を付けた後の調整も日柄的には満了に近いため、
ドルが一段安となる可能性が高いと見る。

もっとも、108円近辺には年初相場の値ごろ感があるため、一時的に反発する可能性は否めない。

その際、抵抗水準の109.10近辺を抜く様であれば、109.90程度までの反発も予想される。

ただし、110円台を回復しない限り、相場にニュートラル感は出てこないと予測する。

予測レンジ:106.50~109.90

*********************

**ドルのネガティヴ要因(上記弱気要因と一部重複)

(1)100日MA(前週末110.50)と200日MA(同111.25)がデッドクロスしているため、中長期的にドルに先安感がある。

(2)25日MA(同109.13)が100日MAとデッドクロスした。

(3)抵抗線R(日足チャート)が112.20近辺まで降りてきたため、長期的にドルの下方リスクが強まっている。

(4)三役逆転(日足<雲、遅行線<26日前の日足、転換線<基準線)の状態が続いている。

(5)年初来高値112.40(4月24日)を起点とする抵抗線TR1(前週末109.60前後)が機能している状態で、ドル中期的先安感が払拭されていない。

(6)TR1が機能する中、同線とその平行線TR2とで、下降チャンネルTR1-TR2(前週末106.85前後)が形成されている。

TR2は今週、106円半ばまで下方に伸びているため、まだ下値余地を残している。

ちなみに、25日MAとTR1がほぼ同じ水準で下降している。

(7)ドルの強い支持水準であった109.00~109.15が短期の抵抗水準化しつつある。

(8)下降のコンティニュエーション・パターンであるベアリッシュ・フラッグが出現している。

(9)長期支持線S(週足チャート)が抵抗線化しつつある。

**ドルのポジティヴ要因

(1)前週に107.81まで下落しているが、1月3日にフラシュクラッシュで付けた
104.10以降の戻り局面では108円近辺で揉み合っているため、
同水準が当面の安値となる可能性がある。
・・・前々週5日間のうち4日間、安値は107.80台。

さらに前週は108.16~22で底堅さを示した。

(2)以下のフィボナッチ水準がある。
108.25(50%戻し、104.10→112.40)、107.27(61.8%戻し、同値幅)、106.05(76.4%戻し、同値幅)
・・・108.25はザラ場で下抜けているが、1月3日(104.10)~4月24日(112.40)という
比較的長い期間を考慮すれば、108円近辺≒108.25として捉えられる。

(3)スポット終値が転換線(前週末109.30)を抜いているため、一時的にドルが反発する可能性がある。

 
 
Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
108.80(6月11日の高値)
109.10近辺(前週末のTR1、25日MA近辺)
109.92(5月30日の高値)~110.00(心理的節目)
110.50(同100日MA)
110.67(5月21日の高値)
110.96(5月6日の高値)
111.00(5月3日の安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)
111.32(同200日MA)
112.00(心理的に抵抗水準として意識される可能性がある)
112.20前後(日足チャート上の抵抗線R)
112.40(年初来高値、「昨年最高値114.55→年初来安値104.10」の76.4%戻し112.08近辺)
113.71(12月13日の高値)
114.03(11月28日)
114.21(11月21日の高値)
*114.55(10月4日の高値)
*114.73(昨年11月6日の高値)
**115.00(昨年11月以降の展開で意識された強い心理的水準)

**サポート
108.16(前週末の安値)
107.81(6月6日の安値)
107.27(61.8%戻し、104.10→112.40)
106.05(76.4%戻し、上記と同値幅)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

 
 
Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*FRB関連
・18-19日のFOMC。
前回(4月31日~5月1日開催)では、FFレートの誘導目標を2.25~2.50%で据え置くことを決定。

声明文では「(この先の政策判断について)委員会は辛抱強くなれる」としているものの、
その後のFRB要人発言は相当にハト派化している。

当然、注目点は政策変更の有無、政策変更がない場合でも、声明内容やドットチャートには要注目!

市場では1回目の利下げは7月のFOMCという観測が支配的なだけに、
今週のFOMCで決定されれば、サプライズとなるか。

逆にドット・チャートの形状が現状維持が優勢となった場合、
ドルのショート・カットを誘発する可能性がある。

但し、その後、金融市場が(利下げを)催促する可能性があるため、ドルの戻りには限界があると考える。

・米10年債利回りが2%直前で推移しており、債券市場は米利下げを催促している格好。

日米金利差が縮小し、円高に振れやすい。・・・ストラテジー・アイディアのドル円基本認識を参照。

*欧州関連
・ユーロドルが中期抵抗線を抜いたが、再び軟調に。

ECB関係者からユーロ高を懸念する声がある点には要注意!

・ユーロ圏の景気減速感が強まっている。

引き続き、ユーロ圏経済指標には注意。

主要国ドイツ経済が減速しているため、ドイツの経済指標に要注目!

*本邦関連
・ホルムズ海峡問題:消費増税の可能性が高い中、原油高は日本経済にとってマイナス要因。

・日銀政策決定会合:マイナス金利の深堀りやフォワードガイダンスの延長などが考えられるが、政策変更なしと見る。

***ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
(1)米コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、
「忍耐強く、状況を見つめる」というFRB内部のコンセンサスが揺らぎ、
内部全体のハト派化が鮮明になっている。

(2)日銀は長期金融緩和の副作用と物価安定とのディレンマに陥っている。

政策変更は
従って、過去5年間で見られた様な、
「日米金融政策の逆行性(日米金利格差の拡大)→ドル高円安」
という構図が復活するのは難しい状況にある。

●ドル円の「戻り売り」を推奨
ドル軟調地合いが継続すると見られ、引き続きドルの戻り売りを推奨。

https://www.pro-fx.info/ef/190616-3.gif

ドル「戻り売り」推奨の理由

・108円近辺でドルが底堅さを示している。

・スポット終値が転換線を超えた。

従って、ドルの反発する可能性がある。

しかしながら、依然として短期・中期トレンドは下向きにあるため、戻り売りを推奨する。

主なテクニカル分析上の根拠
・下降チャンネルTR1-TR2が機能。
・TR1と25日MAが同水準で下降中。
・9日間RSIが40%とニュートラル水準に戻しているため、大きなショートの踏み上げはないと見る。

*積極的ドル売り推奨水準:
108.80~109.10
*コンサーバティヴドル売り推奨水準
109.60~90

*ドル買い
108.10~20・・・ストップは浅めに

 
注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
 

以上

https://www.pro-fx.info/ef/190616-2.gif

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為替相場研究会主宰

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