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FXコラム

2019.07.16

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190707-2.gif

前週の当欄の以下の様にまとめた。

********前週のまとめ*******

中期抵抗線TR1を中心に据えて考えると、今週は極めて重要な週となる。

年初来高値112.40を起点とする中期抵抗線TR1は強い抵抗線であり、
同線とその平行線TR2とで下降チャンネルを形成してきた。

今週中にTR1がブレイクされ、中期下降チャンネルが途絶える可能性もある。

もっとも、TR1がブレイクされたとしても、108.80を上抜かない限りはベアリッシュ・フラッグが継続する。

従って、今週の予測の基本は、107台前半~108円台前半での揉み合い相場に置いている。

仮に108.80を上抜く様であれば、109円台乗せもありえるが、
終値で109円台に乗らない限りは相場は現状の下降トレンドが継続すると予測する。

逆に、TR1と25日MAが重なる108.10~108.30は強い抵抗水準であり、
同水準を上抜けない場合は、週後半~来週に直近106.78が試されることになろう。

予測レンジ:105.50~108.80

********************

実際の相場は、ギャップアップの週初に108.53を付けたが、週半ばに107.54まで反落。

その後週末に108.64まで上昇し、108.50前後で週を跨いだ。

この展開で中期抵抗線のTR1がブレイクされており、抵抗線TR1と下降チャンネルTR1-TR2が崩れた格好。

終値ベースでクリアに上抜けていることや、反落局面では抵抗線TR1が支持線となっていることを考慮すると、ダマシではなさそうだ。

前週のストラテジー・アイディアで指摘した様に
「年初から形成されたダブルトップ・パターンの目標値に到達しているため、前週付けた106.78を暫定安値として認識
(ストラテジー・アイディア参考図を見よ)」する必要が出てきたと見られる。

とすれば、今週は直近高値や主要な抵抗線・抵抗水準を抜くかどうかが焦点となる。

以下では、ドルの高値圏にある抵抗線・抵抗水準や、安値圏における支持線や支持水準を見ながら、ドルの動向を探る。

○ドルの高値圏にある抵抗線・水準についての見解
(1)108.80(6月11日高値)は、下降コンティニュエーション・パターンのベアリッシュフラッグが継続するかどうかという点で重要としてきた水準である。

前週の高値は108.64と、同水準には届かなかったが、ギリギリのところまで迫っている。

今週もドルが堅調となった前週の地合いが受け継がれる可能性が高く、
108.80がクリアに抜けるかどうかには注目しておきたい。

(2)108.20は前週末の基準線だが、5月3日以降では一度もブレイクできなかった。

その基準線を終値で抜ているため、ドルの地合いに変化が生じつつある。

この関連では、転換線がやや上昇気配を示しており、同線が基準線を上抜く(好転)かどうかには注目しておきたい。

(3)(2)との関連で遅行線と当時(26日)の実勢ローソク足とほぼ同水準にあるため、要注目である。

(4)(2)(3)の状況にありながら、一目の雲(前週末109.81~110.34)まではやや値幅があるため、三役好転には至らないとみる。

(5)三役好転までには心理的節目の110.00やフィボナッチ水準
(12.40→107.78。38.2%:108.93、50%:109.59、61.8%:110.25)も横たわる。

そして何よりも5月相場では109円台に寝覚えがある。

109円台ではドルが苦戦しそうだ。

●ドルの下値圏における支持線や支持水準についての見解

(A)既に直近最安値(106.78)を付けた時点で、
年初から形成されたダブルトップ・パターンの目標値(107.00)に到達している(前週のストラテジー・アイディア参考図)ため、
106.78が当面の安値となる可能性がある。

(B)この点では、中期ドルの下降トレンドの担い手であったベアリッシュ・フラッグの継続性が問題となる。

今週半ば以前に108.80をブレイクされる様であれば、このパターンは消滅するが、
逆にそれ以前に108.80がブレイクされない様であれば、下降のコンティニュエーションが続く可能性が残る。

その場合は、比較的早い時期に106.78を下抜く可能性も出てくるため、一応要注意。

もっとも、現在、107円半ばに値頃感が生じているため、その可能性は後退した感がある。

(C)106.78を起点としたトレンド線が支持線(前週末107.80)になりつつある。

同線は前週の安値107.54を付けて以降の安値107.71(4日)や107.78(5日)で結ばれており、
この先同線がドルの支持線となる様であれば、相場は108円以上で展開することになる。

ちなみに、抵抗線TR1がドルの支持線になりつつある点にも注目しておきたい。

以上の(1)~(5)、(A)~(B)をベースに今週は以下の様にまとめた

******今週のまとめ********

基本的には年初来高値112.40からの抵抗線TR1がブレイクされたことを意識している。

これがダマシでないとすれば、下降チャネンルが崩れていることになるため、
中期ドル安トレンドの調整局面入りと捉えたい。

スポットが基準線を上回っていることや、直近最安値106.78を起点とする支持線が形成されつつあるため、
ややドルに上振れ感がある。

但し、ドルの先安感が払拭されてわけではなく、今週の戻りは109円台が一杯と予測する。

他方、下値は前述支持線がブレイクされた場合は、ドルが短期的に拠り所を失うため、106円台もありえる。

予測レンジ:106.80~109.60

*******************

**ドルのネガティヴ要因(上記弱気要因と一部重複)

(1)100日MA(前週末110.20)と200日MA(同110.93)がデッドクロスしているため、中長期的にドルに先安感がある。

(2)25日MA(同108.08)が100日MAとデッドクロスしている。

(3)抵抗線R(日足チャート)が112円台前半まで降りてきたため、中・長期的にドルの下方リスクが強まっている。

(4)ドルの強い支持水準であった109.00~109.15が短期の抵抗水準となる可能性が高い。

(5)下降のコンティニュエーション・パターンであるベアリッシュ・フラッグは108.80がブレイクされるまで有効。

(6)長期支持線S(週足チャート)が抵抗線化しつつある。

(7)一目の雲(前週末109.81~110.34)までには、心理的節目の110.00やフィボナッチ水準
(112.40→107.78。38.2%:108.93、50%:109.59、61.8%:110.25)が横たわる。

**ドルのポジティヴ要因
(1)年初から形成されたダブルトップ・フォーメーションの目標値107.00(直近最安値は106.78)に到達しているため、
ドル安トレンドに一定の達成感がある。

このため、ドル安の調整局面を迎えつつある。

(2)9日間RSIがモメンタム線を抜き、上昇気配。

(3)スポット終値が転換線を抜いているため、上振れの可能性がある。

(4)遅行線が26日前のローソク足を上抜く気配。

(5)直近最安値106.78から暫定的に支持線TSを引くことができる。

(6)前週の最安値107.54を付けて以降、下値が切り上がっている。

(7)安値圏で2週連続の週ローソク足陽線が出現。

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
108.64(7月5日の高値)
108.80(6月11日高値)
108.92(38.2%戻し、年初来高値112.40→直近安値106.78)
109.59(50%戻し、上と同値幅)
109.92(5月30日高値)~110.00(心理的節目)
110.20(同100日MA)
109.81~110.34(前週末一目の雲)
110.25(61.8%戻し、上と同値幅)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
110.93(200日MA)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)
112.00(心理的に意識される抵抗水準)

**サポート
107.80前後(前週末の暫定支持線TS)
107.78(7月5日の安値)
107.54(7月3日の安値)
106.78[6月25日安値≒107.00(ダブルトップの目標値)] *105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*FRB関連
◎7月10日~11日:パウエルFRB議長の議会証言・・・FOMC(6月18~19日開催)後の記者会見時の発言と当証言との差異に注目。

△7月10日:FOMC議事要旨(6月18~19日開催)。

7月FOMCで利下げが行われるかどうかの手掛かりがあるかも知れない。

・米経済統計
7月11日:米6月CPI→7月FOMCに影響
7月12日:米6月PPI→7月FOMCに影響

・米金利:10年債利回りが再び2%を割り込みだしている。

◎ドル相場と連動しているため、注目!

*欧州関連
・ユーロドル:1.1130(5月30日)を起点とする中期支持線が下抜けているため、地合いが再び悪化。
イタリアが欧州委員会の予算修正案を受け入れたが、チャート上ではユーロは軟調。

・ハト派と見られているラガルドIMF専務理事が次期ECB総裁に指名されているため、一段と緩和色が強まる可能性も

・ユーロ圏の景気減速感が強まっている。
引き続きユーロ圏経済指標には注意。
欧州委員会の夏季経済予測が10日に発表。
春季予測では2019年成長率見通しが下方修正されているため、その時点よりも下方修正度合いが進んでいるかが注目される。

***ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
(1)「米コアPCEデフレーターが2%近傍で推移している限りは、忍耐強く、状況を見つめる」
というFRB内部のコンセンサスが崩れ、年内の利下げがコンセンサスとなった。

「予防的利下げ」という言葉が使われている様に、米景気は微妙な状況にあるが、
少なくてもドットチャートが示す様にFRBの内部はほぼハト派化していることは間違いない。

市場の焦点は時期と下げ幅に移行しつつある。

(2)日銀に残された緩和余地は極めて限定的である。

FRBにはFFレート9回の利下げ余地(2.25%=9×025%)がある一方、日銀に残された手段はほぼゼロ。

とすれば、この先FRBの利下げで日米金利差が縮小に向かったとしても、
基調的にドル高円安に向かうのは無理筋と考える。

中期基本認識は上の様なものだが、このシナリオには以下の様な点に注意が必要で、
この先ドルの一定の戻りは想定しておくべきである。

注意点:米景気が資産効果によって拡大してきたことは事実である。
米利下げ→米株好調(→資産効果)→ドル買いというシナリオは排除できない。

*今週のストラテジー

https://www.pro-fx.info/ef/190707-3.gif

△様子見の後、109円台があればドル売り

△弱気ながら短期的にドルの「押し目買い」を推奨

@主なテクニカル分析上の根拠

・下降チャンネルTR1-TR2が崩れた・・・ドル安調整

・半年間のダブルトップ・フォーメーションのターゲット107.00に到達(直近最安値は106.78)したため、
短期的に達成感がある・・・ドル安調整

・108.80が上抜ける様であれば、継続してきたベアリッシュ・フラッグのパターンが崩れる
・・・短期的に下値更新が途絶える可能性

以上から、ドルが若干上振れる可能性があるが、基本線は戻り売りを推奨。

・109円台でのドル売り推奨の理由
一目の雲(前週末109.81~110.34)、心理的節目の110.00に加えて、
フィボナッチ水準(112.40→107.78。38.2%:108.93、50%:109.59、61.8%:110.25)が横たわる。

6月調査の日銀短観では輸出関連大企業の為替想定レートは109.35。

3月調査よりもドル高方向に引き上げられたが、世界経済が減速する中で、本邦企業の業績が悪化していることが窺える。

109円台でのドルの需給は緩いと見る。

*積極的ドル売り推奨水準:108.70~80
*コンサーバティヴドル売り推奨水準:109.50~60

*短期積極的ドル買い推奨水準:107.80~90
*短期コンサーバティヴドル買い水準:106.80~107.00

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

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為替相場研究会主宰

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