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FXコラム

2019.08.19

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190818-2.gif

前週は、
「ドルの戻りは限定的で、下値を試す展開が続くと見る。

但し、中期移動平均線との乖離が2%近くも広がっていることや短期RSIが
やや危険水準に到達していることから、
全く調整なしにドル売りが加速した場合は反発する可能性が高い」
と予測をまとめた。

予測レンジは「103.60~107.70」。

実際の相場は週前半にドル売りが先行した結果、9日間RSIが23%台へと低下し、106.98まで急反発した。

こうした展開(直近2週で指摘した20%に近づく様な状況では踏み上げが生じる)が2週連続で出現している。

ここから推測できることは、ドル売りの主体が投機筋であるという点である。

こうした状況下、前週の展開で105円を割り込まなかったことを考えると、
短期的にやや方向感が失われつつあるか。

焦点は下値圏での105円、上値圏では107.11(8月6日高値)。

105円を下抜けば、下方モメンタムが一段と強まるが、107.11を上抜いたとしても、
短期的なものに止まると見る。

本稿では、「今週も108円台に乗るまではドルの戻りは限定的で下値を試す」という見方を踏襲する。

以下は、そうした見方の主要な根拠である。

(1)ドルは一時的に反発するものの、ショートカットがその原動力で、
持続性のある買いが見られていない。

依然として下降トレンドに著変はない。

8月5日週の戻り高値は107.11(6日)だが、前週の戻り高値は106.98に止まっている。

(2)7月には概ね108円台で安定的に推移していた25日MA(前週末107.27)が下降の勢いを強めている。

スポット終値が同MAを抜いた場合、一時的にドルが騰勢を強める可能性もあるが、
一目均衡表の雲(今週中の下限108.00~13)の状況を考えると、続伸は難しいか。

後述する基準線(前週末107.18)と25MAとが重なっているが、
その直前に107.11(6日)の存在もあるため、107.10~25は強い抵抗ゾーンである。

(3)このところ抵抗線化した過去支持線S(週足チャート)近辺までスポットが反発していたが、
前々週からはS線近辺に戻すこともなく、相場が新たな局面に入った可能性が高い。

足下の相場が昨年最高値114.55(10月4日)からの抵抗線R(前週末112円近辺)や
心理的節目の110円から大きく乖離している点からも、そうした見方ができる。

(4)実勢相場の終値<雲の下限、遅行線<26日前の実勢相場、転換線(106.06)=基準線(107.17)
という状況とあんり、三役逆転が出現した。

(5)前週火曜日(13日)の大陽線の実体部分の中で翌日以降の戻り高値が抑え込まれている。

足型は保ち合いかドルの下落を示唆。

(6)短期RSIからはドル売り過熱感が一旦解消されている一方、
スポットと25日MAとの乖離も調整されている。

つまり、ドル上昇の原動力が相当に減少したことになる。

他方、ドルの下支え要因としては、以下の点が挙げられる。

(A)前週の下値テストでは心理的節目の105円が強く機能した。

(B)105円を2日テストしたことで短期的に(ドル売りの)達成感が出ている。

(C)105円台のドル売りが機能しなくなってきた。
・・・保ち合い相場に入る可能性がある

(D)前週末の終値(106.35)が週ピボット(106.13)を超えている。

以上から、今週は以下の様にまとめた。

*******今週のまとめ*********

保ち合い相場になる可能性が高いと見る。

前週半ば以降ではドルの下値が切り上がっていることや、
前週に下値(105.00)を試した後だけに、短期的には上値テストが優勢になると見る。

もっとも、107.10~25は強い抵抗水準であり、
ドル買いに強いインセンティヴがない限り、ドルの上値はその辺りに限定されよう。

仮に107.10~107.25を抜く様であれば、107.70程度までの可能性もあるが、
同水準での上値は重たいと予測する。

上記の(1)~(5)を考慮すれば、基本的にはドルの下落リスクが強いと見る。

予測レンジ:104.50~107.70

**********************

**ドルのネガティヴ要因(上記弱気要因と一部重複)

(1)100日MA(前週末109.13)と200日MA(同110.11)とがデッドクロスしているため、
依然として中長期的にドルの先安感が残っている。

(2)抵抗線R(前週末111円台)が遠隔的にドルの上値を抑え込んでいる。

(3)一目の雲108.07(前週末)の存在。

(4)長期支持線S(週足チャート)が強い抵抗線になっている

(5)転換線(前週末106.06)<基準線(同107.29)、
実勢相場の終値<雲の下限、遅行線<26日前の実勢相場となり、
三役逆転が出現した。

(6)終値で25日MA(前週末107.27)を下回っている。

**ドルのポジティヴ要因

(1)心理的節目の105円を2回攻めきれなかった

(2)フィボナッチ水準の103.64[76.4%戻し、99.00(2016年6月安値)→118.66(2016年12月)]が存在する。

(3)前週半ば以降、ドルの下値が切り上がっている。

(4)前週末の終値(106.35)が週ピボット(106.13)を超えている。

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
106.98(8月13日の高値)
107.11(8月6日の高値)
107.18(前週末の基準線)
107.27(前週末の25日MA)
107.99~108.13(今週中の雲の下限推計値)
109.32(8月1日の高値)
109.13(前週末の100日MA)
109.92(5月30日高値)~110.00(心理的節目)
110.11(前週末の200日MA)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)

**サポート
105.05(12日の安値)
*105.00(サイコロジカル)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
103.64[76.4%戻し、99.00(2016年6月安値)→118.66(2016年12月)]

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*米国
・FRB関連
前回FOMC後の会見でパウエル議長は「利下げは貿易政策がもたらす不確実性に対する保険」と発言したため、
「米中通商問題の悪化≒利下げ」というコンセンサスが生まれつつある。

このため、米中貿易摩擦の激化で利下げの催促相場(ドル売り)が助長されやすい。

・FOMC(7月30日~31日開催分)議事要旨の発表。

・ジャクソンホールで経済シンポジウム(22日~24日)が開催される。

「金融政策における課題」がテーマ。

パウエル議長は前回の利下げを「通商政策から生じる米経済の不確実性に対する担保」と
位置付けているため、議長講演が注目される。

・注目米経済統計
米8月製造業・サービス業PMI

*ユーロ圏
イタリア連立政権を巡る混迷
8月ユーロ圏・独PMI

●ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
日米金利差縮小とその傾向を重要視。

日銀の次の一手は極めて限定的である一方、FRBの年内2回(9・10月)の利下げが現実味を帯びてきた。

一連のドル安は米利下げとその期待が牽引している。

*今週のストラテジー

https://www.pro-fx.info/ef/190818-3.gif

○超長期相場からの検証

7月・8月、ドル円相場が下方に動意づいてきた。

そんな中、超長期トレンドを整理するために、
プラザ合意以降の戻り高値160.35(1987年)からのチャートを参考図で示した。

近年では、アベノミクス下での異次元の金融緩和で125.86(2015年)を示現したが、
黒田発言で125円近辺に黒田シーリングが出現した。

超長期相場は参考図が示す様に、125.86を付けた一連の流れ(楕円E)は特例であって、
基本的には過去30年超のトレンドは抵抗線SLR1(赤のドット線、概ね115円)によって抑え込まれている。

そして現状は125.86からの長期トレンド線LR(パープル線、111円台後半)によって抑え込まれている。

長期分析では、抵抗水準は115円から111円台に移行した可能性が高い。

○引き続きドルの戻り売りを推奨する。

・中長期移動平均線がデッドクロスする中、
スポットも25日MAとデッドクロスの関係が常態化している。

こうした状況下、前週、遂に「三役逆転」が出現した。

前週は心理的節目の105円割れテストにフェイルし、
週半ばから下値を切り上げているというドルに強気要因もあるが、
中長期トレンドに著変が感じられないため、今週も正攻法でドルの戻り売りで臨みたい。

オシレーター系チャートが緩み、スポットとの中期MAとの乖離調整も終わっているため、
ドルに下値余地が生まれたと見る。

・もっとも、短期的にドルに買い目もある。

前週末の終値(106.35)が週ピボット(106.13)を超えているからだ。

仮にドルを買うとすれば、105.50近辺で底堅さを見せる様な状況での少額の試し買いか。

・ドルの戻り売り推奨水準
積極的推奨水準:107.10~25(週初のみ)
コンサーバティヴ推奨水準:107.50~70

・ドル試し買い推奨水準
超積極的ドル買い水準:控えめに試し買いとして106.00~106.10(週初のみ)
中立的ドル買い水準:105.50~75

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

 

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