元チーフディーラー集団(柾木 利彦、西原 宏一、伊藤 寿彦、竹内 のりひろ)+各分野一流の執筆陣の相場記事

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FXコラム

2019.09.02

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/190901-2.gif

前週は以下の様にまとめた。

*******前週のまとめ*******

2週連続で107円台に乗せられなかったことから、市場が水準感を下方に移行した可能性が高い。

言い換えれば、前週は107円台が期待できた流れだったが、そうならなかった落胆感が生まれたとも言える。

前週末の終値を考慮すると、再び「直近最安値の105.05~心理的節目の105.00」を試す可能性が高まったと見る。

現時点では下値が確認された感はなく、ドルの戻りは限定的で、下値を模索する展開を予測る。

予測レンジ:103.65~107.10

*********************

前週の実際の相場は週初に104.46を示現した後、106.68まで反発し、106.25近辺で週を終えた。

前週半ばからの展開を見ると、ややドル高に振れる可能性があるため、
今週は日足チャートに描いた抵抗線TRを上抜くかどうかに注目している。

仮にTRすら上抜けない様であれば、104.46(104.46≒年初来安値104.10:銀行によっては104円半ばを年初来安値としているため)
を試す展開が比較的早い時期に訪れると見る。

まずは、目先でTR線をはじめとしたドルの上値を抑える要因、並びに弱気要因を以下で指摘した。

(1)TR線は、107.11(8月6日)、106.98(8月13日)そして直近最高値106.73(8月23日)を
プロットして引くことのできる8月の抵抗線である。

8月6日以降の展開では同線を抜けていない、つまり上値が切り下がっていることを意味するため、
引き続きドルの上値は重たい展開と見る。

ちなみに、前週のドル高値は106.68(8月29日)だが、TR線が抵抗線として機能し、
市場には同線近辺に値頃感が生じている状態だ。

(2)前週末時点で25日MAが106.52まで切り下がっており、終値(前週末106.25)ベースでTRを抜けていない。

単純に言えば、ザラ場では高値圏でドルを買っても、短期では手仕舞いが出ていることを意味する。

輸出筋も下半期を見据えれば、ドルの戻りは売っておきたいのは当然であろうし、
上半期末(9月末)を見据えれば、未予約分はヘッジしておきたいのは言うまでもないところだ。

(3)一目の雲の下限が前週末時点で107.95に位置しているが、再来週には107円半ば~前半へと下降してくる。

(4)一目関連では、現時点で逆行状態「遅行線<26日前の実勢相場、転換線<基準線、スポット終値<雲の下限」に入っている。

(5)前週末の基準線が106.87と、(1)で取り上げたTR近辺に位置する。

(6)9日間RSIは前週末時点で43%まで戻しており、スポットと25日MAとの乖離も埋まっているため、再びドル売り余力が生まれた。

(7)週足チャートの抵抗線Rが108円台前半まで下降し、雲の中心部に位置する。

つまり、抵抗線Rと雲の下限が抵抗帯を形成していることになる。

他方、以下の様に前週の予測時点よりもドルを支持する要因が増えている。

(A)年初来高値112.40からの抵抗線MR1近辺でドルが反発している傾向がある。

今週中のMR1の最低水準は103.60近辺に位置し、年初来安値104.10と共に下値を支持する可能性が高い。

(B)長期フィボナチ水準である103.64[76.4%戻し、99.00(2016年6月安値)→118.66(2016年12月)]が存在する。
・・・(A)と共にドルの下値をサポートする。

(C)週初に104円台前半を付けたが、それ以降は105円が堅くなり、そして週末には106円台が堅くなっている。

先週の安値の推移は、104.46→105.60→105.65→105.83→106.11であり、明らかに短期で下値が切り上がっている。

(D)前週の安値は104.46だが、同水準近辺を年初来安値としている銀行もある。

筆者の使用している銀行は104.10だが、ドルの続落が年初来安値で暫定的に終了したとの見方もできる。

むろん、長期の話ではない。

(E)(D)とも関連するが、心理的節目の105円を割り込んだことで、一時的に達成感が出たとしても不自然ではない。
・・・・・5月以降のドル安に調整局面が訪れる可能性がある点には留意しておきたい。

(F)一目の雲が再来週に急速に切り下がるが、この時点で雲が細くなるため、上に抜けやすくなる。

(G)ザラ場ながら、25日MAを上抜いた。

以上から今週は以下の様にまとめた。

*******今週のまとめ*******

依然としてドルの上値抑えや下押し要因が多いが、(A)~(G)で見た様に、明らかに前週の予測時点よりもドルを支持する要因が増えたと言える。

そうした中、短期的にはややドルが強含む可能性もあるが、前週後半2日のローソク足型が「陽(線後)の陰線孕み」となっており、
2日間の線を合わせるとそれなりに上髭を引いている。

従って、週前半は105.75~106.70レンジでの「ドル強含み保ち合い」程度の見通し。

週を通しても同様の予測だが、仮に前述TRを上抜く様であれば、107円半ばまでのドルの反発もありえる。

逆にTRを抜けない様であれば、105円が試される可能性がある。

予測レンジ:104.50~107.46

********************

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
106.68(8月26・29日の高値)
106.73(8月23日の高値)
106.87(前週末の基準線、106.89:50%戻し・・・8月1日高値109.32→104.46直近安値)
106.98(8月13日の高値)
107.11(8月6日の高値)
107.46(61.8%戻し、8月1日高値109.32→104.46直近安値)
107.95~108.20(今週中の雲の下限推計値)
108.60(前週末の100日MA)
109.32(8月1日の高値)
109.92(5月30日高値)~110.00(心理的節目)
109.92(前週末の200日MA)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)

**サポート
105.60(8月27日安値)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
103.64[76.4%戻し、99.00(2016年6月安値)→118.66(2016年12月)]
100.00(サイコロジカル)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*米国
・FRB関連
7月FOMC後の会見でパウエル議長は「利下げは貿易政策がもたらす不確実性に対する保険」と発言したため、
「米中通商問題の悪化≒利下げ」というコンセンサスが生まれている。

8月23日のジャクソンホールでの講演で改めて、「貿易政策がもたらす不確実性に対応することが政策である」ことを発信している。

依然として米中貿易摩擦は解消されておらず、それがもたらす不確実性に対処するとすれば、追加利下げの蓋然性は高いと見る。

9月のFOMC(17~18日)においての市場の関心は、追加利下げの幅(0.25~0.5%)に移行している。

但し、FOMC前に追加利下げ説を覆す様な強固なエビデンス(経済指標)が得られれば、
大きなショートカバーが入る可能性がある点には留意しておきたい。

もっとも、この場合でも、米中摩擦、ドイツ景気減速、そしてブレグジット問題を考慮すれば、
米経済がこのままの状態であるはずはなく、年内2回~3回(0.5~0.75%)の利下げ見込まれる。

・講演
4日:ウィリアムズNY連銀総裁
ボーマンFRB理事(セントルイス連銀主催のイベントでの講演であるため、ブラード同連銀総裁挨拶が予定されている)
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁

6日:パウエルFRB議長

・注目米経済統計
7月貿易収支、ベージュブック
8月ISM製造業景況指数、同非製造業景況指数
8月雇用統計

*ユーロ圏
独7月鉱工業生産
ユーロ圏7月小売売上高

●ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
日米金利差縮小とその傾向を重要視。

日銀の次の一手は極めて限定的である一方、FRBによる年内複数回の追加利下げが見込まれる。

基本的に一連のドル安(円高)は米利下げとその期待が牽引してきたことは事実である。

*今週のストラテジー

https://www.pro-fx.info/ef/190901-3.gif

○引き続きドルの戻り売りをメイン・ストラテジーとする。

前週の戻り高値は106.68(29日)と、日足チャート暫定抵抗線TR(前週末106.74)によって切り返されている。

前週の下値の切り上がり状況からTRが試される可能性もあるが、
その上には複数のチャートポイントが存在することや前週後半の2日間のローソク足が
「陽線後の陰線孕み」となっている(参考図)ことを考慮すると、
週前半はTR近辺での上値は重いと見る。

週半ば以降にTRがブレイクされる状況では、107円半ば近辺まで引き付けてからの戻り売りか。

既に「三役逆転」が出現しており、ドルの下値が確認されるまで(現時点では108円台の回復)、
ドルの戻り売りを基本ストラテジーとするスタンスを踏襲。

直近最安値を暫定安値とした場合、戻り高値目安としてフィボナッチ水準(参考図)が指摘できるため、
TR~107円半ばに戻り売り水準があると考えている。

・ドルの戻り売り推奨水準
積極的推奨水準:106.70~107.00(週前半のみ、107.10では撤退)
コンサーバティヴ推奨水準:107円半ば

・ドルの試し買い推奨水準(週前半のみ)
中立的ドル買い水準:105.60~80

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

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