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FXコラム

2019.10.07

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/191006-2.gif

前週は以下の様に分析をまとめた。

*****前週の分析のまとめ****

年初来最高値112.40(4月24日)からドルは7.94下落し、104.46(8月26日)を付けた。

そこからの最高値は108.48(9月18日)だが、ほぼ112.40→104.46の半値戻し(正確な50%は108.43)に当たる。

現状がドルの長期下降局面の調整局面と見るのであれば、値幅調整は相当に良いレベルまで進んだことになる。

もっとも、前述した様に日柄調整がまだ十分でないと見られ、ドルに上がり目がなくても、下がりづらい展開が予想される。

従って、時間調整が進む中で、切っ掛けがあれば、下振れよりも、上に振れる可能性の方が高い。

仮に上振れの切っ掛け(要因)があり、重要水準の108円半ばを上抜く様であれば、109円を試す展開もありえるか。

ドルの弱気要因として指摘した(ニ)があるため、109円台からの上伸は難しいと見る。

今週は前週とは逆に、下値が切り上がる形での保ち合い相場を予測するが、109円近辺で上値は限定されよう。

予測レンジ:106.50~109.00

*******************

前週の分析のまとめでは、5月に始まったドルの下降トレンドの値幅調整は9月18日に108.48を付けたことで相当に進んだことを指摘した。

その根拠として108.48が「112.40→104.46の半値戻し(正確な50%は108.43)に当たる」ことを指摘したが、
やはり前週の高値も108.47に止まり、108円半ばで5月以降のドル下落の値幅調整が終了した可能性が出てきた。

問題は数週間前から指摘しいる時間調整であり、これがまだやや不足している感がある。

ただ、今週中に下落日数(89日)の38.2%である34日(104.46を付けた日の8月26日から起算)に到達するため、
日柄調整が相当に進んでいると捉えておく必要がある。

日柄調整が進む中、前週の上値テストで108.47に止まった点は大きな意義があると見る。

こうした状況下、今週の焦点は、前週の安値106.48を下抜くかどうかにある。

仮に下抜く様であれば、5月以降のドル下降トレンドが再スタートを切った可能性が一段と高まる。

調整終了(反落)の一つの示唆ともなる、ダブルトップが形成されつつあるため、下方リスクに要注意の週となろう。

以下ではドルの強弱要因を指摘した上で、今週の分析をまとめた。

 
○ドルの強気要因

(1)スポットが一目の雲(前週末の上限は106.87)の中に潜り込んだだ、終値ベースでは沈んでいない。

(2)辛うじてだが、三役好転(転換線>基準線、終値>雲の上限、遅行線>26日前の実勢相場)の状態が続いている。

(3)25日MA(前週末107.47)が上昇し続けている。

(4)強気要因とは言えないが、前述した様に下落日数と比してやや日柄調整の日数が少い。

このため、時間調整の中で(ドルが下落しずらいなかで)上に振れるチャンスが残されている。

仮に直近最高値108.48を上抜く様であれば、ドルが一段高となる可能性がある。

(5)前週の安値は106.48(9月24日)と、106.47(50%戻し、104.46→108.48)に支えられた。

ちなみに、同値幅の61.8%戻しは106.00。

 
●ドルの弱気要因

(イ)9月18日の高値は108.48止まりと、「年初来高値112.40と8月26日の安値104.46との50%戻し」
に当たる108.43で抑え込まれそして前週の高値も108.47と、同様の結果に終わっている。

つまり、二度目の上値を試す展開が失敗に終わった格好で、108円半ばがより強い抵抗水準になったと言える。

(ロ)この結果、5月以降のドル安トレンドの調整局面において、「ダブルトップ」が出現しつつあるため、
再びドルの下降が始まる可能性が出てきた。

(ニ)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが111円台近辺まで下降している。

ドル安トレンドが始まったのが5月初旬の111円割れ時点であることに照らすと、
長期的に見ても111円が抵抗水準となった可能性が高い。

心理的節目の110円を合わせて考慮すると、相当にドルの上値が切り下がったと言える。

(ホ)5月下旬に110円を割り込んだ後の安値107.21(7月18日)からの戻り高値109.32(8月1日)は
チャートポイントとして重要だが、同水準と109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)とが重なる。

また、200日MAが前週末時点で109.11まで下降しており、109円台前半では相当にドルの上値が重たいと見る。

(ヘ)ドル高トレンドに求められる、強い支持線が存在しない。

(ト)前週の安値106.48を付けて以降、ドルの戻りが弱すぎる

(チ)9日間RSIが前週末時点で37%台と、ドル売り余力を残す。

この点では、短期で本格的ドルの下値テストが終了していないと言える。

(リ)明らかに転換線が基準線方向に向かっており、逆転が出現しつつある。

このため、三役好転の状況が崩れる可能性が高い。

 
今週は以下の様にまとめた。
 
*******今週のまとめ*******

前週の展開で、108円半ばが強い抵抗水準となった感は否めない。

こうした状況下、中期ダブルトップが形成された格好となっており、
5月以降のドル安トレンドの調整が終わり、再びドル下落が始まる可能性がある。

依然として日柄調整に不足感があるものの、今週はドルの下落リスクに注目している。

もっとも、日柄調整期間中に108円半ばを上抜いて行く様であれば、相場の景色が一変するが、
今週は108円に近づくに連れてドルの上値が重たくなると見られ、その可能性は低いと見る。

むしろ、「106円半ばが下抜けるリスクが高い」と予測する。

予測レンジ:105.40~108.20

*********************

 

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
107.13(10月4日の高値)
107.89(10月2日の高値)
108.43~108.48[(50%戻し、112.40→104.46)&(19日高値)」
109.19(前週末200日MA)
109.32(8月1日高値)
109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)
109.92(5月30日高値)~110.00(心理的節目)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)

**サポート
106.47(50%戻し、104.46→108.48)・・・106.48(10月2日の安値)
106.00(61.8%戻し、上と同値幅)
105.74(9月3日安値)
105.41(76.4%戻し、上と同値幅)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
103.64[76.4%戻し、99.00(2016年6月安値)→118.66(2016年12月)]
100.00(サイコロジカル)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*米国
・FRB関連
9月FOMCでは予想以上にタカ派的な金利見通しとなったことから、市場の年内利下げ観測が和らいだ感がある。

ドットチャートの予想中央値が年内1.875(今回のFFレート誘導目標値は1.75~2.00)だったことから、
追加利下げはないとの見方がなされがちだが、メンバー17名中の7名が年内の追加利下げを予想している点には留意しておきたい。

前週にパウエル議長が「米経済は良好な状況にある一方で、いくらかリスクを抱えている」
と発言しており、数カ月前よりもハト派化しているが、FRBのスタンスに著変はないと判断する。

既に米経済では企業の景況感は低下しており、この先個人消費関連データが悪化した場合は
景気の下振れ感が一段と強まるため、依然として利下げの可能性は高いと見ている。

米9月ISM製造業景気指数は2009年以来の低水準まで低下する一方、
同非製造業景気指数も3年ぶりの水準へと低下している。

米9月雇用統計のNFPは前月比13.6万人増と、雇用拡大の基準となる15万人増を下回っており、
前述の個人消費に影響が出つつある兆しとも言える。

 

・講演
8日:エバンス・シカゴ連銀総裁、パウエル議長
11日:ローゼングレン・ボストン連銀総裁

・FOMC議事録(9月17日~18日開催分)の公開:9日に予定。

・注目米経済統計
8日:9月生産者物価
10日:9月消費者物価
 

・トランプ大統領の弾劾問題
弾劾問題から社会の目をそらすために、大統領が予期せぬ行動に出る可能性がある。

*注目ユーロ圏経済統計
独8月製造業受注
独8月鉱工業生産
独9月消費者物価(改定値)

 
●ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識
日米金利差縮小とその傾向を重要視。

直近の日銀政策決定会合では、マイナス金利の深堀り決定をせずに円高阻止の一手を残した形だが、
仮に深掘りをしても効果は限定的だ。

一連のドル安円高は米利下げとその期待が牽引してきたことは事実であり、
FRBによるの追加利下げの可能性が残る中、日米金利差縮小でドル円に下方圧力が掛かり続けると見る。

本邦貿易収支が悪化している一方で、今年1-7月期の対米黒字が前年同期間比で増加している。

日米貿易協議合意が次の段階へと進む過程で、この点を指摘される可能性がある。

朝令暮改を得意とするトランプ大統領のこと、「ドルが高過ぎる」などと言いかねない。

*日銀短観(9月調査、10月1日公表)

大企業の下期事業想定レートは108.50(通年は108.68)と、6月調査時点の同109.34(通年は109.35)から、大幅に引き下げられた。

前週の高値が108.47に止まり、9月18日の高値が108.48に止まったことと、短観想定レートは整合的である。

 
*今週のストラテジー

https://www.pro-fx.info/ef/191006-3.gif

○過去一カ月のドル高は長期ドル安トレンドの調整と見るが、108.48(9月18日)が
「年初来高値112.40→104.46(8月26日)」の50%戻し(正確には108.43)に当たることを考慮すると、
値幅調整としては十分と見られる。

前週の高値は108.47と、前週に積極的ドル売り水準として推奨した108.40~108.60範囲に止まったことも、
こうした見方を支持する。

確かに「Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析」でも述べた様に、
「時間調整」が完璧ではないため、ある程度上振れるリスクも考慮すべきだが、
108.48と108.47でダブル・トップを形成していることから、
下方リスクが急速に高まる可能性がある。・・・参考図参照

また、転換線(前週末107.47)が基準線(同107.10)を下回る方向に動いていることや、
終値が一目の雲(同上限は106.87)を下回りかけていることを考慮すると、
ドルの地合いが悪化すると見る。

時間調整が完璧でないため、108円半ばを抜き、109.00を試す展開もありえるが、
今週はその可能性よりも下値リスクに重きを置きたい。

当欄では、引き続き基本戦略をドルショートに置く。

 
・ドル売り推奨水準
積極的仕掛け水準:107.10~30
中立的仕掛け水準:107.90~108.10

 
注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

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為替相場研究会主宰

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