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FXコラム

2019.11.05

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/191103-2.gif

前週は以下の様に分析をまとめた。

*****前週の分析のまとめ*****

直近2週間で108円を下回っていないが、前週では終値が108円半ば以上となっている。

この状況は、ドルの上値が試され切っていないことを示唆している。

具体的に言えば、直近最高値108.94~109円を試す可能性、
そして状況次第では重要な109.32を試す可能性が残されていると見る。

問題は104.46以降の戻り高値圏(108円台)で遊び過ぎていることだ。

こうした状況では、直近最高値(直近では108.94)を抜けないか、
抜いても吹き値の売りで押し戻される展開が多い。

上値圏での時間経過から判断して、今週中に109円台乗せがないと、
ドルが反落する可能性が高いと予測する。

また仮に109円台に乗ったとしても、109円台前半からの反落には注意が必要と見ている。

予測レンジ:107.10~109.40
 
********************
 
前週のドルは109.28まで上昇したが、週末には107.89まで反落した。

前回の分析のまとめ(上記)で、
「上値遊びが長いと、直近最高値を抜けないか、
抜いても吹き値の売りで押し戻される展開が多い」と指摘しているが、
前週は正にそんな結果となった。

もっとも、前週末の終値を見る限りでは、完全に上値テストが終わったと言い切るのは難しい。

前週には104.46(8月26日)以降の最高値を更新しているため、
反落後の揺り戻しを考慮しておく必要があるからだ。

つまり、上値遊びがドル高に閉塞感を生み、そのガス抜きが前週後半の反落であり、
ガス抜きの後に上昇する可能性があるということだ。

その意味では、今週のドルの高値がどこか、
あるいはドルに上昇力が残っているかどうかを見極めることが重要となる。

こうした中、今週の焦点は104.46を起点とする支持線S(前週末108.05前後)を終値で下回るかどうかにある。

前週ではザラ場で支持線Sを下回ったものの、終値では下回っていない。

簡単に言えば、前週のドルの反落はドルロングの投げを中心としたものであり、
積極的売りによるものではないと言うことだ。
 

以下では、ドルの強弱要因を指摘した上で、今週の分析をまとめる。
 

○ドルの強気要因

(1)104.46を付けて以降の最高値となる108.94(10月17日)や200日移動平均線(前週末109.04)を上抜き、高値を更新した。

(2)ザラ場で8月26日の安値104.46を起点とする支持線S(前週末108.05前後)を下回ったものの、終値ではブレイクされていない。

(3)(2)との関連で、一目の雲(前週末上限は107.08)が支持線Sを遠隔的にサポートしている。

(4)転換線(前週末108.58)が基準線(同107.88)を下回らずに、逆転を免れた形となった。

(5)25日MA(前週末108.17)が100日MA(同107.58)とゴールデンクロスしているため、中期的にドルの先高感が残っている。
 

●ドルの弱気要因

(イ) 前々週の高値は109.28と、極めて重要水準の109.32(8月1日)とフィボナッチ水準の109.36
(61.8%戻し、112.40→104.46)に完璧に抑え込まれた格好となった。・・・・
以下の(ロ)と(ハ)を参照のこと。

(ロ)109.32は、5月下旬に110円を割り込んだ後の安値107.21(7月18日)からの戻り高値109.32(8月1日)であり、
そこから104.46までの下落に繋がっていることを考慮すると、チャートとしては極めて重要な水準として捉えられる。

(ハ)109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)は、フィボナッチ・リトレースメント水準としては
ほぼ最後の砦とも言うべき存在であるため、極めて重要である。

(ニ)109.32や109.36の上に位置する心理的節目の110円の存在も、遠隔的にドル上昇を抑える要因となっている。

(ホ)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが111円近辺まで下降している。

ドル安トレンドが始まったのが5月初旬の111円割れ時点であることに照らすと、
長期的に見ても111円が抵抗水準となった可能性が高い。

(ト)長期支持線S(前週末109円台後半、週足チャートを参照)は一旦ブレイクされた後、抵抗線となっている。

(ニ)10月31日の時点で、スポット終値が25日MA(当日108.16)を下回っている。

週末時点では、終値と同MAが同値だが、終値<同MAが常態化した場合、
デッドクロス状態になるため、ドルが軟調となる可能性が高い。

(ホ)(ニ)との関連で、スポット終値が104.46を起点とする支持線Sを下回ると、ドルの地合いが悪化する可能性が高い。
 

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。

*******今週のまとめ*******

前週に109.28を付けたことで、104.46からの高値を更新したが、
上値遊びが長かったため、週後半に大きな反落を迎えた。

この点、ドルの上値が前述したの「イ・ハ」の109.32や109.36によって抑え込まれたことは注目に値する。

再びドルが下降に転じたかどうかを見極めるにはやや早計だが、
多少ウェイトをその方向に掛けておく必要がある。

多少としたのは、上での述べたことだが、前週のドル反落が上値遊びのガス抜きの結果であれば、
比較的早い時期に109.28をテストする可能性が残っているからだ。

もっとも、109.32や109.36で上値を抑えられた事実を重要視し、今週の上値は限定的と見ている。

逆に支持線Sや25日線を終値で下回る様であれば、一目の雲辺りまでの下落があっても不自然ではない。

予測レンジ:106.90~108.90

*********************
 

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
108.91(10月31日の高値)
109.28(10月30日の高値)
109.32(8月1日高値)
109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)
110.00(心理的節目)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.00がギャップ)

**サポート
108.05前後(前週末の暫定支持線TS)
107.83(10月11日安値)
107.14(同一目の雲の上限)
106.55(10月7日安値)
106.48(10月2日の安値)
105.74(9月3日安値)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
103.64[76.4%戻し、99.00(2016年6月安値)→118.66(2016年12月)]
100.00(サイコロジカル)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●今週の注目材料

*米国
・FRB関連
10月のFOMCで3回連続(8月は開催されず)の利下げが決定された。

パウエル議長は労働市場の強さを指摘し、当面の利下げを見送る考えを示唆した。

声明では、「成長持続へ適切に行動する」という文言も削除されている。

10月雇用統計では非農業部門の雇用増(NFP)が市場の予測を上回ったことや、
8.9月分が上昇修正されたことも、FRB内でパウエル議長の示唆を支持する
メンバーが増えることが想定される。

だが、この先の実体経済を示す統計値は楽観的なものばかりではないはずだ。

米中貿易戦争が米国の実体経済に及ぼした影響が消える訳ではないし、
むしろこの先強まる可能性が高いと見るべきだ。

既に公表された10月ISM製造業景気指数は48.3%と、前月の48.9%を下回った。

5日に公表される同非製造業部門景気指数が予想を下回わる様であれば、
市場のセンチメントが急速に悪化する可能性がある。

10月のNFPも予想こそ上回ったものの、健全な雇用の拡大の基準とされる15万人増を下回る一方、
平均時給も前月比伸びが低下している。

筆者は再び利下げ観測が高まる、あるいは追加利下げの催促相場が訪れる可能性があると見ている。
 

・講演
5日:カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁
6日:エバンス・シカゴ連銀総裁、ウィリアムズNY連銀総裁
7日:カプラン・ダラス連銀総裁、デーリーSF連銀総裁
 
・注目米経済統計
5日:9月貿易収支、10月ISM非製造業景気指数
8日:ミシガン大学消費者マインド指数
 
*注目ユーロ圏経済統計
6日:独9月製造業受注
7日:独9月鉱工業生産
 

●ストラテジー・アイディア
 
*中期ドル円相場の基本認識

・昨年最高値112.40を起点とする抵抗線が111円近辺まで切り下がってきた。

心理的節目の110円と共に、ドル上伸の抑止力となっている。

・前週の高値は109.28と、チャート上極めて重要な109.32(8月1日高値)や
109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)によって上値を抑え込まれた感がある。
・・・分析本文を参照

従って、「年初来高値112.40→104.46→109.28(下降の調整局面終了)→下降トレンド再開」となる可能性がある。

・日米金利差縮小とその傾向を重要視。

一連のドル安円高は米利下げとその期待が牽引してきたことは事実である。

10月FOMCでは当面の利下げを見送るとしているが、前述した通り、
この先利下げ観測が高まる可能性が残っている。

他方、日銀(黒田総裁)はマイナス金利の深堀りという緩和手段を残しているとしているが、
仮にその場合でも市場への効果は限定的である。

日米金利差縮小という観測は、両者の実体経済が顕著に改善するという結果(数字)を見るまで、残り続けると見る。
 

*今週のストラテジー

https://www.pro-fx.info/ef/191103-3.gif

○基本戦略
ドルの戻り売り(下記ドル売り推奨水準を参照)

・理由
(a)前述した様に、前週のドルの上値が重要水準の109.32や109.36により上値を抑え込まれたことから、
「年初来高値112.40→104.46→109.28(下降の調整局面終了)→下降トレンド再開」という可能性がある。

(b)109.28を付けた翌日(10月31日)の戻り高値が108.91に止まったため、
上値が切り下がる可能性が高いため、ドルの売り持ちが有効と考える。

(c)日柄的に転換しやすい時期に差し掛かっている・・・参考図
本格的にドルが下落した5月6日からの日柄
年初来高値からの日柄
 

・109円台前半のテクニカル・ポイント(*重要度)
108.32(11月1日の高値)
*108.91(10月31日の高値)
**109.32(8月1日高値)
**109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)
 

・ドル売り推奨水準
積極的ドル売り水準;108.30前後~50
中立的ドル売り水準:108.85~109円前後
 

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
以上
 

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為替相場研究会主宰

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