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FXコラム

2019.11.12

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/191110-2.gif
 

前週は以下の様に分析をまとめた。
 

*****前週の分析のまとめ*****

前週に109.28を付けたことで、104.46からの高値を更新したが、上値遊びが長かったため、週後半に大きな反落を迎えた。

この点、ドルの上値が重要水準の109.32や109.36によって抑え込まれたことは注目に値する。

再びドルが下降に転じたとするのはやや早計だが、多少ウェイトをその方向に掛けておく必要がある。

多少としたのは、上での述べたことだが、前週のドル反落が上値遊びのガス抜きの結果であれば、
比較的早い時期に109.28をテストする可能性が残っているからだ。

もっとも、109.32や109.36で上値を抑えられた事実を重要視し、今週の上値は限定的と見ている。

逆に支持線Sや25日線を終値で下回る様であれば、一目の雲辺りまでの下落があっても不自然ではない。

予測レンジ:106.90~108.90
 
********************
 

上(前回)のまとめで「前週(10月28日週)のドル反落が上値遊びのガス抜きの結果であれば、
比較的早い時期に109.28をテストする可能性が残っている」としたが、
前週の展開は正にそんな格好となり、109.28が試され、109.49まで上昇した。

この展開で、筆者がかねてから重要水準として指摘してきた109.32(8月1日高値)がブレイクされたため、
市場では次なるターゲットとして心理的節目の110円が意識されている。

問題は、この流れが
(a)年初来高値112.40を目指しての動きなのか、
(b)節目の110円を付ける(あるいは試す)ことで達成感が出るのかどうか、
という点である。

また、(c)5月6日に出来たギャップ(110.96~111.08)埋めの流れなのかという点も問題だ。

昨年最高値114.55を起点とする抵抗線MR(前週末111円前後)が111円近辺に下降してきたため、
現時点では(b)/(c)を意識しておきたい。

もっとも、フィボナッチ水準109.36(112.40→104.46)と前週の高値109.49は長期スパンで見れば、
ほぼ同水準なので、ここから伸び悩む展開も考慮しておきたいところ。

以下では、ドルの強弱要因を指摘し、今週の分析をまとめた。
 

○ドルの強気要因
 
(1)極めて重要水準の109.32(8月1日)とフィボナッチ水準の109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)を抜き、
104.46(8月26日安値)を付けて以降の高値を更新している。

(2)8月26日の安値104.46を起点とする支持線S(前週末108.30前後)が機能している

(3)三役好転の状態が維持されている。

(4)25日MA(前週末108.50)が100日MA(同107.64)とゴールデンクロスしているため、中期的にドルの先高感が残っている。

(5)5月6日に出来たギャップ(110.96~111.08)埋めが意識される可能性がある。
 

●ドルの弱気要因
 
(イ)心理的節目の110円の存在。

(ロ)前週は高値109.49を付けているが、長期スパンで見れば、フィボナッチ水準の
109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)と同レベルである。

(ハ)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが111円近辺まで下降している。

ドル安トレンドが始まったのが5月初旬の111円割れ時点であることに照らすと、
長期的に見ても111円が抵抗水準となった可能性が高い。

(ニ)長期支持線S(前週末109円台後半、週足チャートを参照)は一旦ブレイクされた後、抵抗線となっている。

(ホ)高値を更新しているものの、9日間RSIが下降傾向にある、いわゆる「逆行」現象が出現している。
・・・日足チャートのRSIと実勢相場、今回のストレテジーチャートの参考図を参照
 

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******
 
108円台での上値遊びのガス抜きを終えた後、重要水準の109.32を上抜き、
109.49を付けたことは確かにドルの強さを示すものである。

ただ、気懸りなのは中期相場で見ると、実勢相場が高値を更新する一方で、
短期RSIが下降している点。

この現象を「ダイバージェンス」として捉えるべきかどうか難しいところだが、
ドルの上昇に過熱感がない、つまり、上昇するに連れて勢いが減退しているかに見える。

足下では、104.64以降の高値を更新していることや、小幅調整を効かせながら上昇していることを考慮すると、
「逆行」の出現として決めつけることにリスクはあるが、注意しておきたい点である。

以上の点を考慮して、今週は「ドルが強含みに推移する可能性が高いも、節目の110円前後での反落もありえる」と見る。

予測レンジ:107.50~110.50
 

********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
109.49(11月7日高値)
110.00(心理的節目)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)

**サポート
108.30前後(前週末の支持線S)
107.89(11月1日安値)
107.29(同一目の雲の上限)
106.55(10月7日安値)
106.48(10月2日の安値)
105.74(9月3日安値)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●今週の注目材料
 
*米国
・FRB関連
10月のFOMCで3回連続(8月は開催されず)の利下げが決定された。

パウエル議長は労働市場の強さを指摘し、当面の利下げを見送る考えを示唆した。

声明では、「成長持続へ適切に行動する」という文言も削除されている。

10月雇用統計では非農業部門の雇用増(NFP)が市場の予測を上回ったことや、
8.9月分が上昇修正されたことも、FRB内でパウエル議長の示唆を支持するメンバーが増えることが想定される。

今週注目されるのは、10月のCPIと同PPIなど、物価指数である。

2019年ではコアPCEデフレーターが、FRBがインフレ率の目標水準としてきた2.0%を下回っており、
米景気の動向が懸念される(2018年では2.0%近傍で推移)。
 

・講演
11日:カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ローセングレン・ボストン連銀総裁
13日:カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
14日:パウエルFRB議長、クラリダFRB副議長、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、
   エバンス・シカゴ連銀総裁
 

・注目米経済統計
13日:10月CPI
14日:10月PPI
15日:11月NY連銀景気指数

*注目ユーロ圏経済統計
12日:独/ユーロ圏ZEW景気期待指数
14日:独7-9月GDP
 

●ストラテジー・アイディア

*中期ドル円相場の基本認識

・昨年最高値112.40を起点とする抵抗線が111円近辺まで切り下がってきた。

心理的節目の110円と共に、ドル上伸の抑止力となっている。
 

・日米金利差縮小とその傾向を重要視。
一連のドル安円高は米利下げとその期待が牽引してきたことは事実である。

10月FOMCでは当面の利下げを見送るとしたことから、ドル買いに安心感が出始めているが、
この先の米経済指標次第ではFRBの追加利下げ観測が高まる可能性がある。

他方、日銀(黒田総裁)はマイナス金利の深堀りという緩和手段を残しているとしているが、
仮にその場合でも市場への効果は限定的である。

日米金利差縮小という観測は、両者の実体経済が顕著に改善するという結果(数字)を見るまで、残り続けると見る。
 

*今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/191110-3.gif

○基本戦略
ドルの吹き値売り(下記ドル売り推奨水準を参照)
イントラデイの中ではドルの試し買いの手もあるが、SLは必須である。

・理由
市場がドルの強気材料のみを拾い、弱気材料(例えば、米9月製造業受注や同耐久財受注)に反応薄となってきたが、
前述したCPIなど物価関連指標の結果次第ではFRB要人コメントがハト派化する可能性が高いと見る。

中期相場ではRSIと実勢相場とが逆の動きをしているため、逆転(乖離、ダイバージェンス)現象が出現している。
・・・・・参考図
 

・ドル売り推奨水準
中立的ドル売り水準:110.00前後
コンサーバティヴドル売り水準:111.00前後

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上

https://www.pro-fx.info/ef/191110-2.gif

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為替相場研究会主宰

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