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FXコラム

2019.11.25

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/191124-2.gif

前週は以下の様に分析をまとめた。
 
*****前週の分析のまとめ****

一日だけだが、終値が支持線Sや25日MAを下回っており、中期の拠り所に傷が生じたことは否めない。

もっとも、翌日の終値がS線や25日MAの上に出ているため。ダマシの可能性もある。
仮にダマシであれば、直近高値109.49を試す展開が見込まれる。

ただ、9月中旬以降の実勢相場の高値をプロットした線と9日間RSIをプロットした線が「逆行」形状をしているため、実勢相場に力のない状態が続くか。

以上から、今週は109.49を試す局面もあると見るが、大きく伸びる可能性は低いと見る。

逆に109.49を試しに行けない様な状況では、前週安値108.24を下抜き、107円半ばまでの下落もありえよう。

予測レンジ:107.50~110.00
 
******************
 

ドルの上値の重さが感じられた前週の相場だが、下値は108.28に止まり、
直近最安値の108.24(11月14日)を下抜くことができなかった。

もっとも、ドルの反発力も弱く、上値が着実に切り下がっている。

一目均衡表絡みでは、切り下がり始めた転換線が基準線と急接近している点も気懸りだ。

既に遅行線が26日前の実勢相場を下回っているため、逆転する様であれば、
ドルに下方リスクが高まる。

また直近最高値109.49(11月7日)をブレイクできていない点も、ドルの弱気材料だ。

フィボナッチ水準109.36(112.40→104.46)と前週の高値109.49は、
長期スパンで見ればほぼ同水準と見ることもでき、
104.46からのドル上昇は年初来高値112.40からの下降トレンドの調整に過ぎなかった可能性もある。

こうした中、今週は抵抗線TR(前週末108.80前後)が機能するかどうかに注目しておきたい。

下値圏では、上で述べた様に前週の相場で108.24をブレイクできなかったため、今週どうなるかが注目される。
 

以上の点に注目しながら、以下では、ドルの強弱要因を指摘し、今週の分析をまとめる。
 

○ドルの強気要因

(1)重要水準の109.32(8月1日)とフィボナッチ水準の109.36(61.8%戻し、112.40→104.46)を抜き、104.46(8月26日安値)を付けて以降の高値を更新している。

(2)25日MA(前週末108.74)が100日MA(同107.73)とゴールデンクロスしているため、中期的にドルの先高感がある。

(3)今週中に一目の雲の上限が108.20近辺まで切り上がってくる。

(4)(3)との関係において、雲の上限と直近最安値108.24とが重なる。

(5)(3)(4)との関係において、104.46→109.49の23.6%リトレースメントは108.30であり、108.24とほぼ同水準。

 
●ドルの弱気要因

(イ)心理的節目の110円の存在。

(ロ)直近高値は109.49だが、長期スパンで見れば、フィボナッチ水準の109.36
(61.8%戻し、112.40→104.46)と同レベルである。

つまり、現時点において、104.46からのドル上昇は、重要なフィボナッチ水準までの調整と見ることができる。

(ハ)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが111円近辺まで下降している。

ドル安トレンドが始まったのが5月初旬の111円割れ時点であることに照らすと、
長期的に見ても111円が抵抗水準となった可能性が高い。

(ニ)長期支持線S(前週末109円台後半、週足チャートを参照)は一旦ブレイクされた後、抵抗線となっている。

(ホ)終値が25日MA(前週末108.74)や支持線S(日足チャート)を下回っている。

(ヘ)一目関連では、遅行線が26日前の実勢相場を下回っている。

この点、転換線(前週末108.76)が基準線(同108.68)下回る(逆転する)可能性もあるため、要注意!

(ト)直近最高値109.49から抵抗線TR(前週末108.80前後、日足チャート)を引くことができる。

前週の展開では、明らかに同線が上値を抑えているため、
今週も同線に上値を抑え込まれる様であれば、ドルに下方圧力が強まるか。

(チ)このところの高値圏で、ディセンディング・トライアングルが出現している。

 
以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 
******今週のまとめ******

前週は概ね108円半ばを中心とする保ち合い相場に終わった。

今週もほぼ同様な保ち合い相場が予測されるが、25日MAや抵抗線TRに上値を抑え込まれる様であれば、
重要なチャートポイントである108.24が崩れ可能性が高いと見る。

仮にクリアに108.24を下回る様であれば、107円半ばが試されることになろう。

むろん、上値リスクもあるが、直近最高値109.49がフィボナッチ水準(ロ)と重なっていることや、
この2週間の上値の切り下り状況を考慮すると、109円前半~109円半ばでの上値は重たいと見る。

以上から、108円台を中心とした保ち合い相場と見るが、リスクウェイトはドル安に置いている。

予測レンジ:107.50~109.49

******************

 
Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
108.96(前週末の200日MA)
109.07(11月18日高値)
109.29(11月12日高値)
109.49(11月7日高値)
110.00(心理的節目)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)

**サポート
108.24(11月14日安値)~108.28(11月21日の安値)
107.83~108.20(今週中の雲の上限)
107.89(11月1日安値)
107.29(同一目の雲の上限)
106.55(10月7日安値)
106.48(10月2日の安値)
105.74(9月3日安値)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*米国
・FRB関連
20日に公表された「FOMC議事録(10月開催分)」では、
「米経済の見通しについて、良好と見ている」・
「これまでの利下げ効果を注視し、FFレートの適切水準を見定める」
などとしている理事が多いことが判明した。

このため、向こう2-3カ月内での追加利下げの可能性が低下した。

但し、世界経済が減速していることは事実で、この先その影響が米実体経済に現れるはずで、
引き続き主要経済統計からは目が離せない。

・講演
26日:パウエルFRB議長

・注目米経済統計
27日:7-9月GDP確報値

 
*注目ユーロ圏経済統計
28日:独11月CPI
 

●ストラテジー・アイディア

*中長期ドル円相場の基本認識

・昨年最高値112.40を起点とする抵抗線が111円近辺まで切り下がってきた。

心理的節目の110円と共に、ドル上伸の抑止力となっている。

・日米金利差縮小とその傾向を重要視。

一連のドル安円高は米利下げとその期待が牽引してきたことは事実である。

10月FOMCでは当面の利下げを見送るとしたことから、
ドル買いに安心感が出始めているが、この先の米経済指標次第では
FRBの追加利下げ観測が高まる可能性がある。

他方、日銀(黒田総裁)はマイナス金利の深堀りという緩和手段を残しているとしているが、
仮にその場合でも市場への効果は限定的である。

日米金利差縮小という観測は、両者の実体経済が顕著に改善するという
結果(経済統計)を見るまで、残り続けると見る。

・本邦貿易黒字(財取引収支)の減少

全体では黒字の減少が進んでいる。

つまり、円余剰化(外貨不足化)が進んでいるため、円高になりづらいという認識を持つ必要がある。

もっとも、対米黒字は増加しているため、米大統領選を見据えて、米政権のドル高是要請もありえることだ。

・対外純資産の構造に変化が見られる。

対外証券投資が相対的に減少する中、FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨高(ドル高)を支えている。

 
*今週のストラテジー

https://www.pro-fx.info/ef/191124-3.gif

○基本戦略
ドルの戻り売り(下記ドル売り推奨水準を参照)

・理由
(1)ドルが中期支持線を失い、基調としての上昇力を失っている。

(2)終値が25日MAを下回り、逆に同MAが上値を抑え込んでいる。

(3)遅行線が26日前の実勢相場を下回り出した。

転換線が基準線を上からクロスしつつあり、逆転の可能性が高まっている。

(4)このところの高値圏でディセンディング・トライアングルが出現している。
・・・参考図

(5)米中通商協議は食傷気味の与件だが、第一フェイズに合意寄りの報道ではドルが買われていることや、
前週末にやや強含んで引けていることから、多少の戻りが期待できる。

 
・ドル売り推奨水準
積極的ドル売り水準:108.75~109.05
コンサーバティヴドル売り水準:109.30~50

 
注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/664b03e3738afdb91a456ebdbb4cf6f7-2.gif

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為替相場研究会主宰

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