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FXコラム

2019.12.02

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析

https://www.pro-fx.info/ef/191201-2.gif

前週は以下の様に分析をまとめた。
 

*****前週のまとめ****
 
前週(前々週のこと)は概ね108円半ばを中心とする保ち合い相場に終わった。

今週(前週のこと)もほぼ同様な保ち合い相場が予測されるが、
25日MAや抵抗線TRに上値を抑え込まれる様であれば、
重要なチャートポイントである108.24が崩れる可能性が高いと見る。

仮にクリアに108.24を下回る様であれば、107円半ばが試されることになろう。

むろん、上値リスクもあるが、直近最高値109.49がフィボナッチ水準(ロ)と重なっていることや、
この2週間の上値の切り下り状況を考慮すると、109円前半~109円半ばでの上値は重たいと見る。

以上から、108円台を中心とした保ち合い相場と見るが、リスクウェイトはドル安に置いている。

予測レンジ:107.50~109.49
 
****************
 

前回の分析ではドルの上値は109円半ばで抑え込まれると予測したが、
じんわりとしたドル堅調地合いの中、小幅に予測の上限を抜き、109.67を示現した。

前週末の終値が109.45前後であることを考慮すると、今週も上値を試す局面があると見る。

ただ、前週半ばから実質的にNY市場が休場に入っていたため、
その間の相場はる程度割り引いておく必要がある。

もっとも、それ以前の高値109.49を抜いて109.67を付けたことを純粋に捉えれば、
心理的節目の110円にグット近づいた訳で、110円を試してみたいというのが市場心理であろう。

当面の焦点は仮に110円を試したとして、その先もドルの上値を追い続けるのか、
110円を抜くことで達成感が出るのかどうかだ。

今週は、ドルの強弱要因を指摘しながら、その点を踏まえて分析をまとめる。
 

○ドルの強気要因

(1)前週以前における直近最高値109.49(11月7日)を抜き、高値更新中。

(2)109.49からの暫定抵抗線TRを上抜いた。

(3)転換線(前週末108.97)が基準線(108.77)とクロスしなかった(逆転しなかった)。

(4)遅行線が26日前の実勢相場の上で推移し始めた

(5)抵抗水準になるかと思われた25日MA(前週末108.88)を上抜いている。

(6)25日MAと100日MA(同107.77)とがゴールデンクロスしているため、中期的に先高感がある。

(7)200日MA(同108.93)をも抜いているため、この先109円近辺が強い支持水準となる可能性がある。
 

●ドルの弱気要因

(イ)心理的節目の110円の存在。

(ロ)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが110円台後半まで下降してきたため、
仮に110円台に乗ったとしても、上値が急速に重たくなる可能性がある。

(ハ)長期支持線S(前週末110円台前半、週足チャートを参照)は一旦ブレイクされた後、抵抗線となっている。

(ニ)ドルの拠り所となるべき支持線が存在しない

(ヘ)5月にギャップダウンした後の戻り高値110.67(5月21日)が、
ギャップ(111.08~110.96)埋め前のハザードになる可能性がある。
 

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******
 
前週末にそれ以前の高値109.49を抜いて109.67を付けた経緯から、
節目の110円が試されやすい状況にあることは否めない。

ただ、5月に110円を割り込んだ後の安値109.15以降のドルの戻りが109.92(5月30日)止まりとなっているため、
同水準が壁となる可能性がある。

つまり、109.92~110.00が目先の上値圏で強い抵抗水準として働く可能性があるということだ。

こうした状況下、前週末時点の9日間RSIは66.50前後までしか下がっておらず、
27日(水曜日)に71%台まで上昇した後の調整としては不十分と見られる。

このため、110円を試す動きが先行すると、ブレイクが失敗に終わるか、
大台に到達してもエネルギー切れで反落するか。

逆に109円台前半での調整を経てからであれば、前週の相場の様にジンワリと高値更新の展開にもつれ込み、
110円台にしっかり乗る可能性がある。

もっとも、そうした展開になる以前に109.00を割り込み、
25日MAや200日MAを下回る様であれば、ドルが軟調に転じるか。

予測レンジ:108.20~110.52
 

********************
 

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
109.67(11月29日高値)
109.92(5月30日高値)
110.00(心理的節目)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)

**サポート
109.05(11月26日安値)
108.69(11月25日安値)
108.24(11月14日安値)~108.28(11月21日の安値)
107.83~108.20(今週中の雲の上限)
107.89(11月1日安値)
107.29(同一目の雲の上限)
106.55(10月7日安値)
106.48(10月2日の安値)
105.74(9月3日安値)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●今週の注目材料

*米国

・FRB要人講演
なし

・注目米経済統計
12月2日:11月ISM製造業景気指数
4日:11月ISM非製造業景気指数
5日:10月貿易収支
10月製造業受注
6日:11月雇用統計

*注目ユーロ圏経済統計
12月2日:ユーロ圏11月製造業PMI
3日:ユーロ圏11月PPI
4日:ユーロ圏11月サービス業PMI
5日:ユーロ圏7-9月GDP(速報値)

 
●ストラテジー・アイディア

*中長期ドル円相場の基本認識

・昨年最高値112.40を起点とする抵抗線が110円台後半まで切り下がってきた。

心理的節目の110円をクリアしたとしても、徐々に上値が重たくなると見る。

・様子見に転じたFRBのスタンスだが、逆資産効果の兆しが出れば、再びハト派化する可能性がある。

10月FOMCでは当面の利下げを見送ることが決定されたため、12月のFOMC(10日~11日)においても利下げはないと見る。

この先、顕著に景気の悪化が認められる様なデータ(特に個人消費関連)が出ない限り、FRBが利下げを再開する見込みは低い。

ただ、高値を更新し続ける米株式が頭打ちとなった場合の逆資産効果が懸念される。

本来、株価を見てFRBが金融政策を決定するはずもないが、逆資産効果が生まれる様な状況では、緩和再開を実施するであろう。

その際は、再び「日米金利差縮小→ドル安」の流れに転じるか。
 

・本邦貿易黒字(財取引収支)の減少
全体では黒字の減少が進んでいる。

つまり、円余剰化(外貨不足化)が進んでいるため、円高になりづらいという認識を持つ必要がある。

もっとも、対米黒字は増加しているため、米大統領選を見据えて、米政権のドル高是正要請もありえることだ。

・対外純資産の構造に変化が見られる。

対外証券投資が相対的に減少する中、FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨高(ドル高)を支えている。
 

*今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/191201-3.gif

○基本戦略
吹き値でのドル売り(下記ドル売り推奨水準を参照)

・理由
(1)心理的節目110円を試す可能性がある

(2)110円を試す過程でRSIが危険水準の70%超に到達する可能性がある。
・・・詳細は参考図の下段に記載

・ドル売り推奨水準
積極的ドル売り水準:109円半ば(但し、週初の戦略であり、また浅目のストップロス必須)
ニュートラル・ドル売り水準:109.90~110.10
コンサーバティヴ・ドル売り水準:110.50~70

・週初のみのドル買い推奨水準:109円ロー(浅目のストップロス必須)

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上

 

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為替相場研究会主宰

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