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FXコラム

2019.12.09

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 

https://www.pro-fx.info/ef/191208-2.gif
 
前週は以下の様に分析をまとめた。
 

******前週のまとめ*****
 
前週末にそれ以前の高値109.49を抜いて109.67を付けた経緯から、
節目の110円が試されやすい状況にあることは否めない。

ただ、5月に110円を割り込んだ後の安値109.15以降のドルの戻りが109.92(5月30日)止まりとなっているため、
同水準が壁となる可能性がある。

つまり、109.92~110.00が目先の上値圏で強い抵抗水準として働く可能性があるということだ。

こうした状況下、前週末時点の9日間RSIは66.50前後までしか下がっておらず、
27日(水曜日)に71%台まで上昇した後の調整としては不十分と見られる。

このため、110円を試す動きが先行すると、ブレイクが失敗に終わるか、
大台に到達してもエネルギー切れで反落するか。

逆に109円台前半での調整を経てからであれば、
前週の相場の様にジンワリと高値更新の展開にもつれ込み、
110円台にしっかり乗る可能性がある。

もっとも、そうした展開になる以前に109.00を割り込み、
25日MAや200日MAを下回る様であれば、ドルが軟調に転じるか。

予測レンジ:108.20~110.52
 

******************
 
前回の分析(上記)では、109.92~110.00が強い抵抗水準として機能する可能性があることを指摘し、
ドル買いが先行した場合は、反落に要注意とした。

前週の展開では109.73までドルが買われ、109.92に上値を抑え込まれたが、
やはり一方向に進んだ後の相場は、調整を経ないと続伸が難しいことを映した格好となった。

前週の安値は予測レンジの下限108.20までは届かなかったものの、108.43を付け、久々の大きな反落となった。

週末は米雇用統計の結果を受けて108.92まで強含んだが、
その後は108円前半へと反落し、108.55前後で越週している。

この週末の現象は重要な内容を含んでおり、そのあたりが今週の鍵になるのかもしれない。

この詳細は今週のストラテジーで述べることにして、ここでは今週の焦点に目を向けておきたい。

下値圏の焦点は、スポット(特に終値)が一目の雲(前週末の上限は108.23)の中に入り込むかどうかにある。

11月14日の安値は108.24だが、その後109.07を付けた後に再び下値を攻めた際の安値が108.28であり、
前週の下値はこれらのチャートポイントで守られた形となっている。

つまり、雲の中に入り込むということは、これらのチャートポイントを下回ることであり、
ドルのセンチメントが悪化する可能性が高いことを意味する。

繰り返しになるが、今週はこの点に注目しておきたい。

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、分析をまとめる。
 

○ドルの強気要因
 
(1) 前週に109.73を付け、週単位では高値を更新している。

(2)(1)との関連では、前週の反落が大きく伸び切れないことの反動とも言える。つま
りガス抜きの反落だったとも言え、反落後に反発する可能性が残っている。

(3)転換線(前週末109.07)が前々週よりも高い水準にあり、基準線(108.80)を上回っている。

(4)一目の雲の上限が前週末時点で108.23に位置し、週後半には108.30方向に切り上がる。

(5)25日MA(前週末108.91)と100日MA(同107.81)とがゴールデンクロスしているため、中期的に先高感を残している。

(6)11月14日の安値は108.24。109.07(11月18日)を付けた後に再び下値を攻めた際の安値が108.28。

前述した雲の上限とこれらが重なることを考慮すると、108.20~30は強いドルの支持水準と言える。
 

●ドルの弱気要因
 
(イ)前週の高値は109.73と、心理的節目の110円と109.92(5月30日)が抵抗水準として機能した格好。

(ロ)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが110円台半ばまで下降してきたため、
110円台前半でのドルの上値は相当に重たくなりつつある。

(ハ)長期支持線S(前週末110円台前半、週足チャートを参照)は一旦ブレイクされた後、
抵抗線となっている。

(ロ)の見方を補う。

(ニ)ドルの拠り所となるべき支持線が存在しない。

(ホ)遅行線が26日前の実勢相場を下回り出している。

8月26日の安値108.46を起点とする上昇局面では、2回目の現象であり、
一応ドルが軟調地合いに陥る可能性を示唆するものとして認識しておきたい。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

******今週のまとめ******
 
前週は高値更新を果たしたものの、その後は急反落となり、
9日間RSIが71%まで上昇した後の調整不足を如実に映した格好だ。
・・・前週のストラテジー・アイディア参考図とコメントを参照。

そうした状況下でドルの続落を防いだのが、一目の雲やチャートポイントの108.24や108.28
(上記強気要因を参照)の存在である。

この一方、前週末の米雇用統計後の反発は108.92だが、
前日(木曜日)の高値109.00や25日MA(前週末108.91)・200日MA(同108.87)
に上値を阻まれた格好で、上値圏に重苦しさが出始めている。

こうした状況を考慮すると、今週初は108円台半ばを中心とした揉み合いが予想されるが、
その先は下振れ感が強まると見る。

一応週単位では高値を更新している点から、再び110円を試す可能性も残っているが、
前週末に109円手前で切り返されているため、上値圏ではロングの残骸が残っていると判断し、
ややドルに弱気バイアスが掛かりやすい状況と見る。

仮に108.20をクリアに下回る展開となった場合は、ドルに弱気バイアスが掛かる可能性が高い。

予測レンジ:107.10~109.90
 

********************
 
Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
109.00(12月5日高値)
109.73(12月2日高値)
109.92(5月30日高値)
110.00(心理的節目)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)

**サポート
108.43(12月4日の安値)
108.23~108.35(今週中の雲の上限)
108.24(11月14日安値)~108.28(11月21日の安値)
107.71(38.2%戻し、104.46→109.73)
107.09(50%戻し、上記値幅)
106.55(10月7日安値)
106.47(61.8%戻し、上記値幅)
106.48(10月2日の安値)
105.74(9月3日安値)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●今週の注目材料

*米国

・FOMC
10日~11日開催
10月会合でパウエル議長が当面の金融政策の据え置きを示唆している点や、
良好だった11月雇用統計を初めとして利下げの合理的エビデンスが得られていない点を考慮すれば、
今回のFOMCでは現状維持となる公算が高い。

気を付けておきたいのは、FOMC声明で何らかの利上げに関する示唆があるかないかという点。

FOMC後の参加者の発言等にも注意が必要だ。

・注目米経済統計・・・・・来年以降の利上げのタイミングを云々する声が聞かれる中、今週の物価指数には注目しておきたい。
11日:11月CPI
12日:11月PPI

*注目ユーロ圏経済統計等・・・今回のECB理事会が初参加となるラガルド総裁の記者会見が注目される。

政治畑の人物だけに、記者の質問にどの程度答えられるかが注目される。
10日:ユーロ圏12月ZEW調査
12日:ECB政策理事会
13日:独11月卸売物価指数

*他
12日:日銀短観・・・米中協議が齎す不透明感と消費増税の影響。
DIは?
大企業の想定為替レートは?
 

●ストラテジー・アイディア

*中長期ドル円相場の基本認識

・昨年高値からの抵抗線が110円台半ば近くまで切り下がってきた。

心理的節目の110円をクリアしたとしても、徐々に上値が重たくなると見る。

・様子見に転じたFRBのスタンスだが、逆資産効果の兆しが出れば、再びハト派化する可能性がある。

10月FOMCでは当面の利下げを見送ることが決定されたため、12月のFOMC(10日~11日)においても利下げはないと見る。

この先、顕著に景気の悪化が認められる様なデータ(特に個人消費関連)が出ない限り、FRBが利下げを再開する見込みは小さい。

ただ、高値を更新し続ける米株式が頭打ちとなった場合の逆資産効果が懸念される。

本来、株価を見てFRBが金融政策を決定するはずもないが、逆資産効果が生まれる様な状況では、来年以降に再び追加利下げの可能性がある。

その際は、再び「日米金利差縮小→ドル安」の流れに転じるか。

・本邦貿易黒字(財取引収支)の減少
全体では黒字の減少が進んでいる。
つまり、円余剰化(外貨不足化)が進んでいるため、円高になりづらいという認識を持つ必要がある。

もっとも、対米黒字は増加しているため、米大統領選を見据えて、米政権のドル高是正要請もありえることだ。

・対外純資産の構造に変化が見られる。
対外証券投資が相対的に減少する中、FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨高(ドル高)を支えている。
 

*今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/191208-3.gif
 
○基本戦略
戻りドル売り(下記ドル売り推奨水準を参照)。

週初の状況次第では下の推奨水準で超短期ドル買いの手もあるか。
 
・理由
(1)前週末の米雇用統計が良かった割に、ドルの伸びなかった。

週末のポジション調整もあったのだろうが、コストの悪いドルロングが残っている可能性が高い。

とすれば、今週の初回の戻りは限定され、反落が期待できる。

(2)108.24を下回ると、104.46からの上昇トレンドが綻ぶ可能性が高い。
・・・参考図並びにコメントを参照のこと

・ドル売り推奨水準
ニュートラル・ドル売り水準:108.90~109.00
コンサーバティヴドル売り水準:109円半ば

・週初のみの超短期ドル買い推奨水準:108.25~45(ストップは浅目に)

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

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