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FXコラム

2019.12.16

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/191215-2.gif

前週のドルは108円台前半で底堅さを示した後、米中の部分合意や英総選挙での
与党・保守党の圧勝報道が流れたことで、109.70へと上昇した。

これで「節目の110円」を試す下地が整ったのは二回目となる。

一回目は2日に109.73を付けたとき、そして109.70を付けた今回が二回目となる。

一回目はコツコツと上値を攻めたという印象で、結果的にエネルギー切れで反落に終わった。

ちなみに、この週の翌週の当欄のまとめでは、上昇過程で9日間RSIが70%超となったため、
反落に要注意とした。

二回目の今回は一瞬で109円台半ばへと上伸し、簡単に翌日に109.70を付けた。

9日間RSIは62%台と、それ程の過熱感はない。

従って、一応来週初に上値を試す展開があると見ておく方が無難と言えるか。

ただ、前週末のNYで上値を試した印象がなく、逆に上値が重たかった感がある。

米中協定の部分合意がほぼ織り込まれていたのも事実だが、
そろそろNYではホリデー・シーズンを控えてやる気がないのかもしれない。

他方、投機筋の円ショートドルロングがそこそこに出来ているとすれば、
高値圏での利食いで前週末に反落したとも受け止められる。

ちなみに、IMMの投機的円ポジション(10日現在)は43000枚の売り越しとやや多めと言える。

節目の110円を控えて、IMMが徐々にポジションを縮小しているとしても不自然ではない。

今週の焦点は節目の110円を超えられるかどうかにあるが、
未達の場合は108円台前半への反落や107円台もありえるか。

以下では、ドルの強弱要因を挙げた上で、今週の分析をまとめる。

 
○ドルの強気要因

(1)2日に109.73を付けた後、108円前半まで反落したが、再び109.70まで反発してきたことから、
高値圏で達成感が出ていない。

(2)11月14日の安値は108.24。109.07(11月18日)を付けた後に再び下値を攻めた際の安値が108.28。

これらと一目の雲の上限(前週末108.35)とが重なることを考慮すると、108円前半は強い支持水準と言える。

ちなみに、前週の安値は108.43だが、その後の安値も108.46と、こうした見方を支持しよう。

(3)転換線(前週末109.07)が前々週よりも高い水準にあり、基準線(108.98)を上回っている。

(4)(2)で指摘した一目の雲の上限が週後半には半ばに切り上がる。

(5)25日MA(前週末108.88)と100日MA(同107.84)とがゴールデンクロスしているため、中期的に先高感を残している。

 
●ドルの弱気要因

(イ)前週の高値は109.70と、直近最高値109.73を目前にして反落している。

その大きな要因として、心理的節目の110円と109.92(5月30日)の存在がある。

(ロ)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが110円前半まで下降してきたため、
110円台でのドルの上値は相当に重たくなりつつある。

(ハ)長期支持線S(前週末110円台前半、週足チャートを参照)が一旦ブレイクされた後、
抵抗線となっている。(ロ)の見方を支持する。

(ニ)ドルの拠り所となるべき支持線が存在しない。

(ホ)前週末に直近最高値109.73をテストしたが、フェイルした可能性がある。

前週末に上値をテストしたが、高値は109.70止まりとなり、その後ドルが反落している。

上で述べた様に、ホリデー・シーズンを控えて海外勢を中心に
ドルロング(円ショート)のポジション調整が始まっている可能性がある。

(ヘ)英総選挙の結果でポンド円が窓を空けて急伸したが、
日足が長い上髭を引く陰線で型が悪い。

窓埋めに行く可能性が高く、「ポンド円売り→ドル円下落」という状況が想定される。
 
・・・ストラテジー・アイディア

 
以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 
******今週のまとめ*******
 
ドルは109.73(2日)を付けた後、僅か一日で1円以上も失ったが、108円前半で下値を固めた後、失地をほぼ回復した。

如何にもドルが強そうに見えるが、投機筋のドルロングの整理が行われている可能性があるため、高値掴みには注意したところだ。

上値を試す可能性もあるが、節目の110円のテストに失敗するか、付けても上髭で終わると予測する。

この点、ポンド円やユーロ円の足型が悪いため、クロス円ロングの解きでドル円が下落する可能性があるため、要注意である。
・・・ストラテジー・アイディア参照

仮に109円を割り込む様であれば、108円前半、さらには107円台という水準もありえるか。

予測レンジ:107.10~110.40
 
*******************
 

Ⅳ.チャートポイント

**レジスタンス
109.70(12月13日高値)~109.73(12月2日高値)
109.92(5月30日高値)
110.00(心理的節目)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(5月21日高値)
110.96(5月6日高値)
111.00(5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)

**サポート
108.43(12月4日・9日の安値)
108.35~108.55(今週の雲の上限)
108.24(11月14日安値)~108.28(11月21日の安値)
107.71(38.2%戻し、104.46→109.73)
107.09(50%戻し、上記値幅)
106.55(10月7日安値)
106.47(61.8%戻し、上記値幅)
106.48(10月2日の安値)
105.74(9月3日安値)
104.46(8月26日安値)
*104.10(1月3日の安値・・・銀行によって異なる)

 
Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●今週の注目材料
*米国

・海外米系企業の本国への利益送金や年末にかけてのファンディングに伴うドル買い需要がこの時期話題にのぼる。金額の多寡は判然としないが、頭の片隅に置いておきたい。

・トランプ大統領の弾劾問題は、その他の与件との兼ね合いでドルの弱気材料となる。

・FRB要人講演
12日:ウィリアムズ・NY連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁
18日:エバンス・シカゴ連銀総裁

・注目米経済統計
17日:鉱工業生産・設備稼働率・・・11月ISM非製造業景気指数が4カ月連続で景気後退水準まで低下しているため、注目しておきたい統計である。

この点、今回のFOMCでも「企業の設備投資が弱含んでいる」ことが指摘され
ているため、要注目。

 
*ユーロ圏経済統計等
16日:ユーロ圏11月製造業・サービス業PMI
18日:ユーロ圏11月CPI

*他
18日~19日: 日銀政策決定会合

 
●ストラテジー・アイディア

*中長期ドル円相場の基本認識

・昨年高値からの抵抗線が110円台半ば近くまで切り下がってきた。

心理的節目の110円をクリアしたとしても、徐々に上値が重たくなると見る。

・12月のFOMCで、政策予想ドットチャートでは中央値が今年と同水準となり、現時点での2020年の金融政策は操作しない可能性が示唆された。

但し、顕著に景気の悪化が認められる様なデータ(特に個人消費関連)が出た場合は、利下げを再開すると見る。

また、高値更新を続ける米株が行き詰まり、逆資産効果の兆しが出る様であれば、再びハト派化する可能性がある。

その際は、再び「日米金利差縮小→ドル安」の流れに転じるか。

 
・本邦貿易黒字(財取引収支)の減少
全体では黒字の減少が進んでいる。

つまり、円余剰化(外貨不足化)が進んでいるため、円高になりづらいという認識を持つ必要がある。

もっとも、対米黒字は増加しているため、米大統領選を見据えて、米政権のドル高是正要請もありえることだ。

・対外純資産の構造に変化が見られる。

対外証券投資が相対的に減少する中、FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨高(ドル高)を支えている。

 
*今週のストラテジー

https://www.pro-fx.info/ef/191215-3.gif

○基本戦略
戻りドル売り(下記ドル売り推奨水準を参照)。
108円台前半への反落では、ドル買いの戦略もあるが、ストップは浅目に。

・理由
(1)米中通商協議で第一段階が合意に至ったが、ここまでは市場に織り込まれた感がある。

(2)前週末、ポンド円がギャップを空けて上昇したが、足型が高値圏に出現する
「捨て子」線となっている。・・・・・参考図

ユーロ円はポンド円と異なるものの、上髭の長い陰線となっている。

従って、クロス円ロングの解きが出る可能性があり、ドル円の下落を誘うと見る。

(3)高値圏でヘッド&ショルダー(あるいはトリプルトップ)が出現する可能性がある。

・ドル売り推奨水準
積極的水準:109円台半ば
ニュートラル水準:109.90~110.10
コンサーバティヴ水準:110.40~50

・ドル買い推奨水準
試し買い水準:108.25~45(ストップは浅目に)
 

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準はピボットなどのテクニカル水準に調整を加えたものです。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。

以上
 
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為替相場研究会主宰

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