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FXコラム

2020.01.14

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 

https://www.pro-fx.info/ef/200112-2.gif

直近の予測では、

「12月に入ってからの高値は109.70台(109.73、109.71、109.70)で止まっており、
同水準に近づくに連れて上値が重たい状況が続いていること」や
「時間軸」から判断してドルが下落する可能性が高いとし、ドルの下値を試す展開を予測してきた。

実際の相場では、前週半ばには幾つかの重要テクニカル水準を下抜き107.65まで下落した。

チャートポイントが集まっていた108円台前半を綺麗に抜いたため、
107円程度まで下落する可能性もあったが、その後は一挙に109円台後半まで反発した。

大きな反発の要因は以下の2点と考えている。

(A)前週の安値は107.65だが、フィボナッチ水準の107.71(38.2%戻し、104.46→109.73)
とほぼ同値であり、これによって支えられたこと。

(B)終値が一目の雲の下限(前週は108.07~10)以下を下回らなかった。

これにより三役逆転の状態に陥らず、本格的な弱地合いを免れたと言える。

こうした中、今週は難しい局面を迎えている。

昨年12月に入ってからの高値は109.70台(109.73、109.71、109.70)だが、
前週の反発局面の高値が再び109.69止まりとなったからである。

「誰が109.70台でドルを買うか」、さらには「心理的節目の110円を試すかどうか」
という疑問が再び蘇ったのである。

他方、新年1月には前年の12月安値を下回る傾向は既に今年も実証済みだが、
1月の残り日数を考慮すると、一段下押す可能性も残されている。

比較的強いドルのサポート水準であった108円台前半を下抜いたという事実、
特に108.24(11月14日)を終値でも下回った事実はその可能性を示唆している。
 

こうした状況下、以下ではドルの強弱要因を挙げた上で、今週の相場を予測する。

●ドルの弱気要因

(1)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが110円半ばまで下降してきたため、
110円台でのドルの上値は相当に重たくなっている。

(2)長期支持線S(前週末110円台前半、週足チャートを参照)が一旦ブレイクされた後、
抵抗線となっている。(1)の見方を支持しよう。

(3)昨年11月以降のレンジは概ね108円台前半~109台後半だったが、前週には107円台後半へと振れた。

単純に言えば、保ち合いが下に放れた格好である。

むろん、現時点では下放れがダマシとなったことは事実だが、仮にこの先109.73を抜き、
110円台に乗らない展開になった場合は、再び1107円台に振れる可能性がある。

(4)前週後半の反発局面では、それまでの抵抗水準(109.70~109.73)を超えることは出来なかった。

今週も同水準を抜けきれない様であれば、上値が切り下がる可能性が強い。
 

○ドルの強気要因

(イ)25日MA(前週末109.08)と100日MA(同108.31)とがゴールデンクロスしているため、中期的に先高感が残る。

(ロ)スポット終値が25日・100日・200日(同108.62)MAを一挙に抜いて上昇している。

(ハ)前週の安値は107.65だが、フィボナッチ水準の107.71(38.2%戻し、104.46→109.73)とほぼ同値である。

比較的浅い水準の38.2%で止まったことで、104.46(8月26日)からの上昇トレンドが継続する可能性を強く印象付けている。

(ニ)一目の雲の下限をザラ場では下抜けたものの、終値では抜けず、結果的に雲の上に出ている。

あと一歩のところで、三役逆転状態になり掛けたが、踏み止まった。

(ホ)ヘッド&ショルダーのネックラインを割り込んだものの、ダマシに終わっている。

この結果、ヘッド&ショルダーの反転パターンが消滅した。
 

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******

ドルは前々週にヘッド&ショルダー(H&S)のネックラインを割り込み、前週には107.65まで下落した。

ただ、週後半には12月以降の高値水準(109.70~73)近辺まで一挙に反発したため、
反転パターンのH&Sが早くも崩れてしまった格好だ。

週後半の反騰局面においてスポットが終値で短中長期の移動平均線を抜いたことを考慮すると、
高値を試す可能性が出てきた。

今週の焦点は109.73を抜くかどうかだが、若干の値幅調整と時間調整を経た後であれば、
その可能性があると見る。

もっとも、前週末時点の短期9日間RSIが66%台とやや高目水準であるため、
ドル買いが先行した場合は、過熱感から節目の110円を試す前に再び反落する可能性がある。

また長期抵抗線MR(日足チャート)が110円台前半まで下降していることを考慮すると、
仮に110円台に乗ったとしても滞空時間はそれ程長くないと見る。

問題はドルの支持線が存在しない点だ。

104.46(昨年8月26日)と前週の安値107.65とを結んで支持線を引くことも可能だが、
同水準は107円台後半に位置するため、目先の支持線としては機能しない。

従って、一目の雲(前週末の上限は108.94)や25日MA(同109.08)が崩れると、
再び107円台へと反落する可能性もあろう。

いずれにしても、目先の焦点は109.73を抜くかどうかにある。

目先で抜けない様であれば、108円台前半~109円台半ばでの揉み合う展開からやや軟調地合いに転じよう。

予測レンジ:107.70~110.20

********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
109.70(19年12月19日高値)~109.73(12月2日高値)
109.92(19年5月30日高値)
110.00(心理的節目)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(19年5月21日高値)
110.96(19年5月6日高値)
111.00(19年5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)

**サポート
109.08~(前週末の25日MA)
108.94(同雲の上限)
108.10(同雲の下限)
107.71(38.2%戻し、104.46→109.73)
107.65(1月8日安値)
107.09(50%戻し、上記値幅)
106.55(19年10月7日安値)
106.47(61.8%戻し、上記値幅)
106.48(19年10月2日の安値)
105.70(76.4%戻し、上記値幅)
104.46(19年8月26日安値)
*104.10(2019年1月3日の安値・・・銀行によって異なる)

 
 
Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●今週の注目材料

*米国

・トランプ大統領の弾劾問題は、その他の与件との兼ね合いでドルの弱気材料となる。

中東情勢の緊張は和らいだものの、警戒感が残るため、リスクオフの株安・円高(ドル安)という展開には要注意。

・注目米経済統計など
14日:12月CPI
15日:ベージュブック、12月PPI
17日:12月設備稼働率・鉱工業生産

・FRB要人講演
14日:ローゼングレン・ボストン連銀総裁、ボスティック。アトランタ連銀総裁
15日:ジョージ・カンザスシティー連銀総裁

 
●ストラテジー・アイディア

*中長期ドル円相場の基本認識

・2018年高値からの抵抗線が110円台半ばまで切り下がってきた。

仮に同水準を抜いたとしても、2016年高値118.66近辺からの抵抗線が111円台後半まで切り下がってきたことを考慮すると、
昨年5月の「窓空き」水準(111円前後)までが戻り高値としては精一杯と見る。

・12月のFOMCで、政策予想ドットチャートでは中央値が今年と同水準となり、
2020年の金融政策が変更される可能性が低下した。

だが、高値更新を続ける米株が行き詰まる可能性もあり、
その局面では逆資産効果への懸念から、再びFRBがハト派化する可能性がある。

・本邦貿易黒字(財取引収支)の減少

全体では黒字の減少が進んでいる。

つまり、円余剰化(外貨不足化)が進んでいるため、大幅な円高になりづらいという認識を持つ必要がある。

・本邦の対外純資産構造に変化が見られる。

対外証券投資が相対的に減少する中、FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨(ドル)を支えている。
 

*今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200112-3.gif

○基本戦略
ドルの戻り売りを基本戦略とする。

・理由

前週に107.65を付けた後、一目の雲の上限や短中期MAのすべてを上抜いているため、ややドル高に振れる可能性が高い。

ただ、中長期抵抗線MR(日足チャート)が110円台前半まで下降している一方で、
2016年12月高値118.66近辺からの抵抗線LR(週足チャート)が111円台前半しているため、
110円台からドルの上値が相当に重くなると見られる。

2016年12月のトランプラリーの最高値118.66付けて以降のドルは冴えない状況が続いており、
年々上値が切り下がっている。

2017年最高値:114.73、2018年最高値:114.55、2019年最高値:112.40という状況や
上述のLRの下降状況に照らして、吹き値があれば、ドル売りのチャンスと見る。

参考図に示した通り、長期的に見れば、ディセンディンング・トライアングル(R-S)が形成されている。
・・・イメージされる軌跡(グリーンのドット線)。

仮に支持水準の104円台を下回った場合、大きくドルが下落する可能性が高い。
 

・ドル売り推奨水準
積極的水準(短期):109.65~92
中立的水準:110.25~50
コンサーバティヴ水準:110.65~111.00

 
注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上

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