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FXコラム

2020.02.03

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200202-2.gif
 

直近最高値は110.30(1月17日)に止まり、再びドルの上値が重たくなり出した。

110円台前半まで下降している長期抵抗線MR(起点は2018年10月高値114.55)が完全に機能した形で、
昨年5月6日のギャップ埋めが少し遠のいた感がある。

前週のまとめでは、「下値が109.02(雲上限)~108.97(フィボ)を下回る様であれば、
108円台前半までの下落もありえる」としたが、実際の相場もそうした展開となり、
108.31まで下落。

前週初の寄り付きは108.80とギャップ・ダウン(前々週末安値:109.18)で始まったが、
その後の戻りが109.27に止まり、ドルの反発がギャップ埋めのみに止まった格好だった。

このことは、ドルを追いかけて買う向きがいなかったことを意味する。

確かにこのところの安値圏ということもあって、実需(輸入)筋のドル買いはそれなりに出たものの、
残りの買いは利食いを含むショートカバーの範囲に止まったと言える。

前週の展開で注目されるのは、昨年8月に安値104.46を付けて以降では
一目の雲(下限)を下回らなかったスポット終値が、前週末に下回った点。

依然として転換線(前週末109.26)が基準線(同108.96)を下回っていないため、
三役逆転には至っていないが、転換線の下降角度を見ると転換線<基準線の状況が生まれそうだ。

三役逆転となった場合、当面ドルの軟調地合いが継続する可能性が高くなる。

こうした中、今週は104.46からの支持線S(日足チャート)がブレイクされるかどうかが注目される。

仮にブレイクされる様であれば、ドルの地合いは相当に悪化しよう。

以上の注目点当を踏まえて、以下ではドルの強弱要因を指摘しながら、今週の予測をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが110円前半(前週末110.25近辺、週足チャートでは110.40近辺))
まで下降してきたため、110円台前半で上値が徐々に重くなっている。

・・・直近最高値は110.30(1月17日)と、抵抗線MRによって抑え込まれた点は記憶に留めておきたい。

(2)(1)との関連で週足チャートの長期支持線S(前週末110円台前半)が抵抗線化している。

(3)昨年8月に安値104.46を付けて以降の反転トレンドで、一目の雲(下限)を下回らなかったスポット終値が、前週末に下回った。

(4)(3)との関連で、転換線(前週末109.26)が基準線(同108.96)を下回る可能性がある。
仮にその状況が出現すると、三役逆転となるため、ドルの地合いが相当に悪化する可能性がある。
 
転換線が基準線を下回っていないため、三役逆転には至っていないが、
転換線の下降角度を見ると「転換線<基準線」の状況が生まれそうだ。

既に「遅行線<26日前の実勢レート、スポット終値<雲の下限」の状況にある。
 
(5)「107.65(1月8日)→110.30(直近最高値)」の61.8%リトレースメント水準108.66を下回っているため、
足下の下落がドル高の調整とは言えなくなりつつある。

仮に同値幅の76.4%に当たる108.28を下抜く様であれば、107.65を試す展開が予測される。

(6)前週初の窓空きは直ぐに埋まったが、埋めた後のドル買いが続いていない。
ドルの高値を追う相場になっていない。
 

○ドルの強気要因
 
(イ)重要なチャートポイントだった12月の高値109.73や心理的節目の110.00を一度抜いているため、
昨年5月に空いた111円前後のギャップ埋めに向かう可能性が残っている。

(ロ)25日MA(前週末109.28)と100日MA(同108.75)とがゴールデンクロスしているため、中期的に先高感が残る。

但し、25日MAが下降気味のため、今後の動向次第ではデッドクロスとなるため、要注意。

(ハ)(ロ)との関連では、100日MAが200日MA(前週末108.45)とゴールデンクロスしているため、長期的に先高感が残る。

(ニ)前週の安値は108.31と、辛うじて「107.65(1月8日)→110.30(直近最高値)」の76.4%リトレースメント水準108.28を下回っていない。

(ホ)(ニ)との関連で、昨年8月の安値104.46を起点とする支持線Sが108.20近辺に位置している。

(ヘ)9日間RSIが26%まで低下しているため、ややドル売りに過熱感が生じている。
 
ドル売り先行では反発に要注意。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 
 
*******今週のまとめ*******
 

前述したが、久々に終値が一目の雲の下限を抜いており、ドルの地合いが悪化する可能性が出てきた。

この先、転換線が基準線を下回る様であれば、三役逆転が出現するため、その印象をより強めることになろう。

目先の焦点はザックリと言えば、108.00を下回るかどうかだ。

前週の安値108.31近辺にはフィボナッチ水準の108.28や昨年8月の安値104.46からの支持線が存在していることから、ドルが下げ渋る可能性もある。

だが、これらの水準を下回る様であれば、直近最安値の107.65(1月8日)が試され、106円台後半もありえるか。

仮に108円台前半でドルが踏ん張り、109円台に乗る様であれば、ドルの下落は一旦止まり、揉み合い相場に移行すると見る。

この点、注目しておきたいのはドル売りの過熱感を示す9日間RSIの水準である。
前週末時点で26%台まで低下しているため、ドル売りが先行し、かつ下値が開けない場合は109円台への反発もありえよう。

予測レンジ:106.70~109.50
 
 
********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
109.27(1月29日高値)
109.73(12月2日の高値、抵抗水準→支持水準→抵抗水準)
110.00(心理的節目)
110.30~40近辺(1月17日の高値~長期抵抗線)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(19年5月21日高値)
110.96(19年5月6日高値)
111.08(19年5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)
111.60近辺(2016年12月高値118.66近辺からの抵抗線)

**サポート
108.31(1月31日安値)
108.28[107.65(1月8日)→110.30(直近最高値)」の76.4%リトレースメント水準]
108.20近辺(前週末の支持線S:日足チャート)
108.07(38.2%、104.46→110.30)
107.65(1月8日安値)
107.38(50%、104.46→110.30)
106.69(61.8%、104.46→110.30)
104.46(19年8月26日安値)
*104.10(2019年1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
 
 
Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 

●今週の注目材料
 
*米国
・FOMC
FOMC後の会見でパウエル議長は「世界経済の復調傾向」に言及しているものの、
「新型コロナウィルスによる見通しに不透明感が残っている」とした。

今回のウィルス騒動で、中国経済の減速は免れないとみるが、その影響は欧州など世界経済の減速につながる可能性が高い。

議長は昨年のFRBの追加利下げを「予防的」としているが、この点に照らせば、
ウィルス騒動からの自国経済への影響に保険を掛ける(追加利下げの)可能性がある。

足下で逆イールドが復活しつつあるのも、そうした側面を示唆するものと言えるが、
「日米金利差の縮小≒ドル安円高」というシナリオも描いておきたい。

前週末に公表された12月PCEデフレーター(コア)も依然として低く、
この先の追加利下げの理由付けになる。
・注目米経済統計など
3日:1月ISM製造業景況指数
5日:1月ISM非製造業景況指数
12月貿易収支
7日:1月雇用統計
 

・FRB要人講演
 
4日:スティック・アトランタ連銀総裁
6日:カプラン・ダラス連銀総裁
*他
「新型コロナウィルスの感染懸念拡大→内外株価への影響」が円買いに結び付いている。
「中国経済へのダメージ→世界経済への影響」というコンセンサスが市場に生まれている。
 
 
●ストラテジー・アイディア
 
*中長期ドル円相場の基本認識

・110円台前半(110.30近辺)まで切り下がってきた2018年高値114.55からの抵抗線MRをクリアに抜くかどうかが注目される。

ただ、同水準を抜いたとしても、2016年高値118.66近辺からの抵抗線が111円台半ばまで切り下がってきたことを考慮すると、
昨年5月の「窓空き」水準(111円前後)までが戻り高値としては精一杯と見る。

高値更新を続けてきた米株が行き詰まる可能性もあり、
その局面では逆資産効果への懸念から、再びFRBがハト派化する可能性がある。
・・・前述した様に、足下では既にそうした懸念が高まっていると見る。
・本邦貿易赤字が基調的に

19年も通関ベースで貿易赤字が確定し、赤字は2年連続。

依然として経常収支は黒字だが、利子・配当などがすべて本社に移転されるとは限らないため、
モノの収支である貿易収支の赤字化は大幅な円高になりづらい需給要因となる。
・FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨(ドルなど)を支えている。
 
 
*今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200202-3.gif
 
○基本戦略
適宜ドル売り
・理由
前週初にギャップを空けて下落した後、ドルは反発したものの、ギャップ埋めの後に再び下落している。

こうした状況は、高値を追いかけてまでドルを買う向きが少ない。

つまり、若干の押し目でドルを買う向きがいても持ち切るまでには至っていないのだ。

また、「新型コロナウィルス→株安→(ドル売り円買い」というコンセンサスが崩れない限り
(このロジックが機能しなくなるまで)、ドルの戻りは売られると見る。

但し、この先109.50以上の反発では様子見が正着と見るが、その状況となる前はドルの戻り売りを戦略の軸に置く。

既に本文内で述べたが、久々に終値が雲を完全に下抜いたため、ドル売りの時間帯に入りつつある。
 

「遅行線<26日前の実勢相場、終値<雲」の状態にあるため、転換線が基準線を下回れば、
三役逆転が出現し、ドル入り段安の可能性がある。・・・参考図
・ドル売り推奨水準
積極的(超短期)水準:108円半ば
ニュートラル:108.80~109.00
コンサーバティヴ:109円台前半(但し、同水準まで反発すると相場付きに変化も)

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
 
以上
 

為替相場研究会主宰

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