元チーフディーラー集団(柾木 利彦、西原 宏一、伊藤 寿彦、竹内 のりひろ)+各分野一流の執筆陣の相場記事

無料講座・メルマガ

おすすめ商品

2020年版 最短で1億円を築くFXの稼ぎ技229 相場の壁とレンジで稼ぐFX

おすすめ会社

FXプライムbyGMO

スパンモデル標準搭載

FXコラム

2020.02.10

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200209-2.gif
 
前週の予測では
「久々に終値が一目の雲の下限を抜いており、転換線が基準線を下回る様であれば、
三役逆転が出現するため、ドルの地合いが悪化する可能性がある」とした一方で、

「ドル売りの過熱感を示す9日間RSIの水準が26%台(前の週末時点)まで低下しているため、
ドル売りが先行し、かつ下値が開けない場合は109円台への反発もありえる」とした。

その上で、「108円台前半でドルが踏ん張り、109円台に乗る様であれば、
ドルの下落は一旦止まり、揉み合い相場に移行する」とまとめた。

実際の相場は110円台を僅かに覗いたものの、その後のドルは伸び悩んでおり、揉み合い状態に陥っている。

前週の相場で注目されるのは「104.46からの支持線S(日足チャート)がブレイクされなかった点。

S線は昨年8月の安値104.46とその次の大きな押し目107.65(1月8日)を結んだドルの支持線だが、
前週のドルの下押し(前週安値は108.32)を支えた格好である。

これで3点を結んだトレンド線が現状のドルのサポートラインSとなるため、
同ラインを下回らない限りは、トレンドは上向きを維持することになる。

従って、この先のドルの反落局面では、S線を下回るかどうかが注目される。

ここで上値圏に目をやると、やはり一昨年最高値114.55(10月)を起点とする下降トレンド線MR
(前週末110.20近辺)が強い抵抗線として機能していることが分かる。

前週の高値は110.01だが、直近最高値110.30(1月17日)と同様に
MR(1月17日時点のMRは110.30近辺)によって抑え込まれている。

従って、ドルが強含んだ足下の勢いでMRを抜くがどうかが注目される。

以上の注目点を踏まえて、以下ではドルの強弱要因を指摘しながら、今週の予測をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)昨年最高値114.55(10月4日)を起点とする抵抗線MRが110円前半(前週末110.20近辺、週足チャートでは110.40近辺))まで下降している。

1月17日に年初来高値(110.30)を付けた局面で見られた様に、今回の局面でも抵抗線MRが上値を抑える可能性が高い。
・・・ストラテジー・アイディア参考図

(2)(1)との関連で週足チャートの長期支持線S(前週末110円台前半)が抵抗線化している。

(3)昨年8月以降では、スポット終値は一目の雲(下限)を下回らなかったが、前々週と前週に下回っている。

(4)(3)との関連で、今週中に一目の雲が急激に薄くなるため、ドルの下方リスクに要注意である。
 

○ドルの強気要因
 
(イ)心理的節目の110.00を二度抜いているため、昨年5月に空いた111円前後のギャップ埋めに向かう可能性が残っている。

(ロ)25日MA(前週末109.44)と100日MA(同108.82)とがゴールデンクロスしているため、中期的に先高感が残る。

(ハ)(ロ)との関連では、100日MAが200日MA(前週末108.45)とゴールデンクロスしているため、長期的に先高感が残る。

(ニ)前週の安値は108.32と、「107.65(1月8日)→110.30(直近最高値)」の76.4%リトレースメント水準108.28を下回っていない。

(ホ)(ニ)との関連で、昨年8月の安値104.46を起点とする支持線S(前週末108.40近辺)がサポートラインとして機能している。
 

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

********今週のまとめ*******
 
前々週からのドル下押し局面は108円台前半止まりと、
昨年8月の安値104.46からの支持線Sによってサポートされた格好となった。

トレンド線を基準すれば、正に2018年の高値114.55を起点とする抵抗線MRと、
支持線Sと、どちらが先に抜けるのかという局面に差し掛かっている。

ただ、近年、年間値幅が徐々に狭まっているため、高値圏・安値圏で相場が行き詰まってしまう傾向がある。

足下の局面を捉えれば、前週火曜日(4日)にドルが108円台から109円台後半まで反発しているが、
その後の値動きはドル強含み程度の状況だ。

逆に言えば、ドルの上値に重たさが感じられる。

前週末の水準が109円台後半ということを考えれば、抵抗線MRを抜き、
さらには年初来高値110.30を抜きやすい位置にいることは事実だが、
高値を追いかけるには上昇モメンタムが弱いか。

現状時点からのドル高値はやはり110円台前半が一杯と見る。

下値圏に目をやれば、前週初・前々週と下値を攻めた後だけに、支持線Sを攻めるのは難しいと見る。

ただ、注意しておきたいのは、前週から一目の雲が急速に薄くなるため、支持線Sに向かって下落する可能性がある点だ。

まとめると、ドルの高値を試す可能性があるも、110円台前半での上値は重たく、徐々に軟化する展開を予測する。

その際、108.60~80を下回る様であれば、107円台もありえよう。

予測レンジ:108.50~110.50
 

********************
 
Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
110.00~110.01(心理的節目、前週の高値)
110.20~40近辺(長期抵抗線MR・1月17日の高値近辺)
110.52(76.4%戻し、112.40→104.46)
110.67(19年5月21日高値)
110.96(19年5月6日高値)
111.08(19年5月3日安値・・・・・110.96~111.08がギャップ)
111.60近辺(2016年12月高値118.66近辺からの抵抗線)

**サポート
109.53(2月7日安値)
108.60~80(今週中の雲)
108.40近辺(前週末の支持線S:日足チャート)
108.31(1月31日安値)
108.28[107.65(1月8日)→110.30(直近最高値)」の76.4%リトレースメント水準]
108.07(38.2%、104.46→110.30)
107.65(1月8日安値)
107.38(50%、104.46→110.30)
106.69(61.8%、104.46→110.30)
104.46(19年8月26日安値)
*104.10(2019年1月3日の安値・・・銀行によって異なる)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●今週の注目材料
 
*米国
・注目米経済統計など
13日:1月CPI
14日:1月鉱工業生産/設備稼働率

・FRB要人講演
11日:ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
12日:ブラード・セントルイス連銀総裁

*他
新型コロナウィルスの感染拡大を無視するかの様に内外株式相場は堅調な状況が続いているが、
世界経済にもたらす影響はこれから顕在化してくるであろうことに照らせば、
この先の株式市場を楽観的に捉えるのは危険と見る。
 

●ストラテジー・アイディア
 
*中長期ドル円相場の基本認識
・110円台前半(110.20近辺)まで切り下がってきた2018年高値114.55からの抵抗線MRを
クリアに抜くかどうかが注目される。

ただ、同水準を抜いたとしても、2016年高値118.66近辺からの抵抗線が
111円台半ばまで切り下がってきたことを考慮すると、
昨年5月の「窓空き」水準(111円前後)までが戻り高値としては精一杯と見る。

高値更新を続けてきた米株が行き詰まる可能性もあり、
その局面では逆資産効果への懸念から、再びFRBがハト派化する可能性がある。
・・・前述した様に、足下では既にそうした懸念が高まっていると見る。

FOMC後の会見でパウエル議長は「世界経済の復調傾向」に言及しているものの、
「新型コロナウィルスによる見通しに不透明感が残っている」とした。

今回のウィルス騒動は世界経済の減速、ひいては米経済の減速につながる可能性が高い。

議長は昨年のFRBの追加利下げを「予防的」としているが、この点に照らせば、
ウィルス騒動からの自国経済への影響に保険を掛ける(追加利下げの)可能性がある。

足下で逆イールドが復活しつつあるのも、そうした側面を示唆するものと言えるが、
「日米金利差の縮小≒ドル安円高」というシナリオも描いておきたい。

このロジックでドル円相場を捉えるとすれば、
米10年債利回りが2%以上に定着することが110円台定着の条件なのかもしれない。
 
・本邦貿易収支
19年も通関ベースで貿易赤字が確定し、赤字は2年連続。

モノの収支である貿易収支の赤字化はドル安円高になりづらい需給要因となる。

他方、経常収支黒字については、円高となる需給要因だが、利子・配当のすべてが円転されるわけではない。
 
・FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨(ドルなど)を支えている。
 

*今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200209-3.gif

○基本戦略
ドル売り

・理由
高値圏でのドルの足使いが悪い。

ドルの上値を試す展開も見込まれるが、依然として110円台からは伸びが鈍いと見る。

前週の108円台前半からの急反発では株高・米長期金利上昇という背景があったが、
米長期金利はその局面でも1.6%台止まりに終わった。

米国債の償還や利払いもある一方で、市場の底流にはリスクオフ・ムードが流れていると見る。

テクニカル面では、長期抵抗線MR(日足チャート)が110.20近辺まで下降する一方で、
抵抗線化している2016年最安値99.00からの支持線S(週足チャート)が110円台前半に位置する。

110円以上のドル高水準では、参考図の抵抗線①②が上値を追おさえると見る。

・ドル売り推奨水準
積極的(打診的な売り)水準:109円台後半
ニュートラル水準:110.20~30
コンサーヴァティヴ水準:111.00近辺

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。
 

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
 
以上

為替相場研究会主宰

>> 著者ページはこちら

無料講座・メルマガ

おすすめ商品

2020年版 最短で1億円を築くFXの稼ぎ技229 相場の壁とレンジで稼ぐFX

おすすめ会社

FXプライムbyGMO

スパンモデル標準搭載

トップに戻る