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FXコラム

2020.02.25

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 

https://www.pro-fx.info/ef/200200223-2.gif
 
一連のドル上昇局面では、
「昨年5月に空いた111円近辺のギャップ埋めを終え、その後110円を割り込まなければ上値を試す展開」
を描いていただけに、前週の展開でこの先の予測が難しくなってきた。

昨年最高値112.40からの抵抗線やトランプラリー(118.66)からの抵抗線を上抜いているため、
長期的にも有効なトレンド線は消えてしまった格好で、取り敢えずは水準感を重要視しながら、
この先の分析を進めるしかなさそうだ。

急騰についての背景は、ストラテジーの欄で述べるとして、
チャートポイントと水準感に依拠すれば、目先の焦点は昨年最高値112.40をブレイクするかどうかにある。

仮に同水準を抜く様であれば、114円台が視野に入ってくるが、前週後半の足型が
「大陽線2本の後の陰の孕み(ストラテジー・アイディア参考図)」となっていることを考慮すれば、
高値揉み合いか、調整の下落が先行すると考えている。

気懸りなのは、中期移動平均線との乖離幅(率)だ。

前週の高値は20日に付けた112.23だが、当日の25日MAは109.74であり、乖離幅(率)は2.49円。

終値112.13で捉えても、2.39円となる。

両者とも25日MAとの乖離幅は2円を超え、乖離率は2%超。

経験則からはこの乖離は買われ過ぎであり、翌日の調整に繋がっている。

前週時点の終値111.56と25日MA(109.79)との比較でも乖離率は1.6%超と、
依然として大きな乖離となっている。

まだ調整幅に余地があると見られる。

以下は、ドルの強弱要因である。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)昨年最高値112.40の直前で上げ止まった。

(2)前述した様に、スポットが25日MAと乖離し過ぎたため、調整を強いられている。

相場は値幅と時間との折り合いを付けながらトレンド形成をしていくものである。

(3)(2)との関連では、9日間RSIが83%まで上昇した後、調整に入っている。

前週末時点では70%まで低下したが、依然として過熱感が残る水準であるため、調整を示唆している。

(4)揉み合い水準(110.50~111.00近辺)で揉んでいないため、110円半ば程度までの下落はあり得る。

(5)近年114円台でドルの上値が重たかった経緯から、この先徐々に実需のドル売りが厚くなると見られる。

(6)大花火一点星ではないが、急伸後の3日目の陰の孕み線が気懸りである。一旦収束する可能性がある。
 

○ドルの強気要因
 
(イ)昨年8月の安値104.46を起点とする支持線S(前週末108.70近辺)が中期相場でドルを支える可能性が高まった。

(ロ)25日MA(前週末109.79)と100日MA(同109.11)とがゴールデンクロスしているため、
中期的にドルの先高感が継続している。

(ハ)(ロ)との関連では、100日MAが200日MA(前週末108.42)とゴールデンクロスしているため、
長期的にドルの先高感が継続している。

(ニ)25日MA・100日MA・200日MAの全てが上昇しつつ、ほぼ同水準に収斂している。

こうした状態でのスポット急伸は一過性でないことが多い。
・・・前述(6)と真逆の関係にあるが、(ニ)では調整後の上伸を示唆している。

(ホ)昨年最高値112.40からの抵抗線、そしてトランプラリー(16年12月)からの抵抗線の両方を抜いている。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ******
 
昨年最高値112.40からの抵抗線、そしてトランプラリー(16年12月)からの抵抗線の両方を抜いている。

前者をブレイクした点は想定内だった、後者まで一挙に抜いてしまった点には違和感を覚える。

スポットと中期移動平均との乖離や短期RSIの急上昇については上で述べた通りで、ドルの買われ過ぎ感は否めない。

中期・長期の移動平均線が切り上がる中での急伸であって、一過性でない可能性が高いが、
目先では時間と値幅の調整は避けられないか。

今週中に110円台への下落もあると見るが、その際下値が110円台前半で支持される様であれば、ドル一段高の展開もあり得よう。

予測レンジ:109.50~112.80
 

********************
 
Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
112.23(2月20日の高値)
112.40(昨年最高値)
112円台前半(2018年11~12月で下げ渋った水準)
113.71(18年12月13日高値)
114.21(18年11月12日高値)

**サポート
111.30[23.6%戻し、108.31(1月31日安値)→112.23]
110.73(38.2%戻し、上の値幅)
110.30(20年1月17日高値、元の抵抗水準)
110.27(50%戻し、上の値幅)
109.80(61.8%戻し、上の値幅)
109.57(2月10日安値)
108.93近辺(今週中の雲)
108.55近辺(前週末の支持線S:日足チャート)
108.31(1月31日安値)
107.65(1月8日安値)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●ドル円急騰についての現時点での所見
・昨年10~12月の本邦GDPが予想を上回って前期比大幅マイナスとなった。

新型ウィルスの影響が出る今年1~3月期も前期比マイナスとなる可能性が高い。

統計上での解釈では、2期連続のマイナスではリセッション入りとなるが、
仮にそうなったとしても真性のリセッションとは言い切れない。

・日本売り・円売りであれば日本株も相当売られて然るべきであるから、その解釈は釈然としない。

但し、この先日本株の上値は重く、軟調地合いが続くか。

・リスクオンかオフかと言えば、リスクオフだが、前週のドル円急騰について言えば、
リスクオフのドル買い(相対的に米国のファンダメンタルズが良いという意味で)。

・世界で最大の対外純債権国であるという日本の絶対的立ち位置は変わらない。

リスク回避の円買いはその上に成り立っている。

今回のウィルス感染拡大の勢いやサプライチェーンからの製造業に与えるダメージは小さくないことは歴然としており、
一時的な円売りという市場のセンチメントは理解できるが、為にする発言には要注意である。
 

●今週の注目材料

*米国

・注目米経済統計など
24日:1月シカゴ連銀全米活動指数
2月ダラス連銀製造業PMI
重要28日:1月PCEデフレーター

・FRB要人講演
25日:ロレッタ・クリーブランド連銀総裁
26日:クラリダFRB副議長

・トランプ大統領のドル高牽制

・FRBのスタンス
パウエル議長は前回FOMC後の記者会見で「米国の金融政策は当面適切である公算が高い」としている。

ただ、昨年も利上げムードが高まる中で、予防的利下げを3回行っている点には留意が必要だ。

1.物価水準が目標の2%に到達していないが、このことをパウエル議長も好ましいと
は思っていない。

2.新型コロナウィルスの感染拡大を無視するかの様に内外株式相場は堅調な状況が続いているが、
世界経済と米経済への影響はこれから顕在化してくると見られる。

という点にてらせば、この先利下げの可能性を排除することはできない。

ストラテジー・アイディアの「中長期ドル円相場の基本認識」を参照
 

●中長期ドル円相場の基本認識

高値更新を続けてきた米株が行き詰まる可能性もあり、その局面では逆資産効果への懸念から、
再びFRBがハト派化する可能性がある。

FOMC後の会見でパウエル議長は「世界経済の復調傾向」に言及しているものの、
「新型コロナウィルスによる見通しに不透明感が残っている」とした。

今回のウィルス騒動は世界経済の減速、ひいては米経済の減速につながる可能性が高い。

議長は昨年のFRBの追加利下げを「予防的」としているが、この点に照らせば、
ウィルス騒動からの自国経済への影響に保険を掛ける(追加利下げの)可能性がある。

足下で逆イールドが復活しつつあるのも、そうした側面を示唆するものと言えるが、
「日米金利差の縮小≒ドル安円高」というシナリオも描いておきたい。

・本邦貿易収支
19年も通関ベースで貿易赤字が確定し、赤字は2年連続。

今年1月も貿易赤字となり、3カ月連続で赤字。

モノの収支である貿易収支の赤字化はドル安円高になりづらい需給要因となる。

他方、経常収支黒字については、円高となる需給要因だが、利子・配当のすべてが円転されるわけではない。

・FDI(対外直接投資)が増加しているため、外貨(ドルなど)を支えている。
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200200223-3.gif
 
○基本戦略
様子見・・・相場の見極め時間

112円台前半でのドルショート(但し、112.40takenではストップ)は、チャレンジングだが、悪くない。・・・参考図

敢えて押し目でドルロングを取るのであれば、110円半ばか。

・理由
前週の本文では、「ドルの下攻めがあっさりしている(時間が短い)一方で、上攻めが執拗」であり、
「ドルが上昇したがっている(市場がそう望んでいる)」と指摘したが、その結果がドル急騰につながっている。

つまり、上値圏で(110円台前半で)キャップされたエネルギーが暴発したというイメージを持っている。

それを煽ったのが、「コロナ騒ぎ→日本売り・円売り」なのだろうと思う。・・・・・上で述べた円売りの所見を参照。

スポットと25日MAとの乖離・短期RSIの水準から判断して、異常値が出現したと見る。

相場に正しいも間違いもないが、今週は判然としない相場動向を見極める週と考えている。

ただ、ドルの下押しを示唆するローソク足の足型として、「大陽線の後の陰の孕み線」があるので、下落に要注意。

・敢えてポジションを取るなら当欄の冒頭の通りである。

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。
 

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
 
以上

為替相場研究会主宰

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