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FXコラム

2020.03.16

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200314-2gif
 
前週の当欄のまとめでは、「今週の焦点は104円台だが、ここが潰れると、早い時期に102円台まである」とした。

実際の相場は、オセアニアでギャップダウンして寄り付いた後、NYで101.18まで下落し、
週末には108.50まで反発するという極めて荒っぽい展開となった。

ただ、前週の大陽線(週ローソク足)が前々週の大陰線を包んでいるところを見ると、一旦はドルが下げ止まった感がある。

もっとも、上で指摘した大陰線の前の週にも大陰線(2月24日週)を引いているため、ドルが大幅に続伸するのは難しいと見る。

こうした状況下、前週末には中長期の移動平均線(25日MA:108.51、200日:108.27)と同水準まで相場が戻していることや、
14日RSIが50%とニュートラル水準まで戻していることから、108円台前半を軸に目先の値幅を固める展開が予測される。

注目されるのは、「終値」で一目の雲(108.96~109.06)の上に出られるかどうかだ。

依然として、三役逆転状態が続いているため、この点が注目される。

下値圏で注目されるのは、前週初のオセアニアの始値である104円台でドルが底堅さを見せるかどうかだ。

2018年以降の安値水準である104円台を下抜けたことで101円台を見たが、
週ローソク足では始値104.40(銀行によって異なる)以下は下髭になっている。

ザックリしたところで言えば、今週の相場で104円以下の水準がなければ、当面の落ち着き処が見えてくる。

逆に今週も104円を割り込む様だと、再びドルに対するベア感が強まることになろう。

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の分析をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)スポットが一目の雲(前週末108.96~109.06)の下で推移している。

(2)(1)との関連で、三役逆転状況が続いている。

(3)昨年10月以降の展開で108円台がフロアーとなっていたが、この水準が下抜けている。

(4)強いと見られていた昨年8月の安値104.46からの支持線Sがブレイクされたため、
ドルをサポートするトレンド線が存在しない。

(5)(4)の関係で、過去の支持線Sが抵抗線化する可能性がある。
・・・ストラテジーアイディア参考図

(6)25日MA(前週末108.51)が100日MA(108.96)とデッドクロスしているため、ドルに中期的先安感が生まれた。

(7)2月のドル上昇は昨年5月に空いたギャップ(111円近辺)埋めで終わっただけの印象が強い。

(8)短中長期の移動平均線が下降し出した。

(9)トランプラリーの最高値118.66近辺からの抵抗線を上辺と104円台の下辺で形成されたトライアングルは、
前週に下辺がブレイクされ、形の上ではディセンディング・トライアングルが出現した格好である。
 

・・・前回のストラテジーアイディア参考図

このため、中長期でドルの下値リスクが高まった。
 

○ドルの強気要因
(イ)前週の週ローソク足が大陽線となり、その前の週の大陰線を包んだ格好で、強気のサインが出現している。

但し、上で指摘した大陰線の前の週にも大陰線(2月24日週)を引いているため、ドルが大幅に続伸するのは難しいと見る。

(ロ)一目の雲が薄いため、上に抜けやすい。

終値が雲の上に出る様であれば、三役逆転が解けるので、一段高もありえるか。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******
 
9日間RSI(前週末54%)や14日間RSI(同50%)がニュートラル水準に戻っているため、上下のポジションがこなれた感じである。

従って、両サイドに振れやすい展開が見込まれる。

上値圏では昨年10月~12月で保ち合った108円前半~109円後半における展開の内容が注目される。

2月下旬に一旦は同水準を上に放れたが、昨年5月のギャップ(111円近辺)を埋めた後の滞空時間が5日間と短かっただけに、上値でのドルは脆いか。

他方、下値圏では前述(イ)の週足ローソク足で大陽線の包みが出現しているため、104円台では底堅さを示すと見る。

より本格的なドルの下押しがあるとすれば、週後半あるいは来週以降になろう。

週前半にある程度のドル高はあろうが、長目の期間でロングが機能するとは思われない。

107円台~109円台半ばでの揉み合い後、ドルが反落するリスクが高いと見る。

予測レンジ:104.40~110.00
 

*********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
108.50(25日MA水準、3月13日高値)
108.95前後(一目の雲下限)
109.30前後(前週末の過去の支持線S水準)
109.62(76.4%戻し、112.23→101.18)
109円台後半(値頃感から売りが出やすい水準)
110.00(心理的節目)
112.23(2月20日の高値)
112.40(昨年最高値)
 

**サポート
105.70(38.2%戻し、101.18→108.50)
105.00(サイコロジカル)
104.84(50%戻し、上の値幅)
104.40(前週ローソク足の始値)
103.97(61.8%戻し、上の値幅)
101.18(3月9日安値)
100.00(心理的節目)
99.00(16年6月安値)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●各国の次の一手(金融・財政政策)が大きく狭められた

ウイルス感染拡大の経済に与えるダメージを防ぐために、各国は金融市場の止血に乗り出した。

日欧はマイナス金利の深堀りという手を残すものの、手段も効果も限定的で、結局は量的緩和策で金融市場の止血を急ぐ。

米国は金融政策では利下げと500億ドルの連邦政府の予算を活用するという。

ダウ平均株価は前日比過去最大の上げ幅を記録した。

だが、前週末のダウ平均株価の大幅高は今週開催のFOMCでの利下げを織り込んでのものだ。

FRBは完全に外堀を埋められた格好で、追加利下げをせざるを得なくなった。

今週の利下げがあったとしても、米株が上昇し続けるとは思えない。

この先株価が2番天井を付けた後、一段と深い下落が懸念される。

今週のFOMCで0.5%の引き下げを決定した場合は、FFレートの下げ余地は0.5%~0.75%となるが、その先の玉不足は否めない。

日銀化・ECB化は既に見てきた通りで、FRBがゼロ金利まで踏み込めるだろうか。
疑問の残るところだ。

人・モノの動きが止まった後の世界経済・米経済を考慮すれば、3月・4月と月を追うごとに米経済指標が悪化する蓋然性が高い。
 

●今週の注目材料
 
*米国
・注目米経済統計など
16日:3月NY連銀製造業景気指数
17日:2月鉱工業生産・設備稼働率
18日:2月CPI、2月住宅着工・許可件数
19日:3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
2月景気先行指数

・FRB関連
17日~18日:FOMC

・トランプ大統領
FRBへの利下げ圧力

・米系ファンドの四半期末に向けた日本株売りには一応注意。

未ヘッジ部分は当然あるはずで、その部分は円売りに繋がる。

・FRBのスタンス
17-18日のFOMCで追加利下げは織り込まれているが、実施された場合は利下げ余地が極めて小さくなる。
FRBの日銀化、ECB化が進むことになる。

FRB利下げ観測の高まり→米長期金利低下→ドル売り
FRB利下げ観測の高まり→米株回復に結び付くのは一時的
という金融市場の状況が続くと見る。

ストラテジー・アイディアの「中長期ドル円相場の基本認識」を参照

*日本
18~19日:日銀政策決定会合

*ユーロ圏
16~17日:ユーロ圏財務相会合
 

●中長期ドル円相場の基本認識
 
「高値更新を続けてきた米株が行き詰まる可能性もあり、その局面では逆資産効果への懸念から、
再びFRBがハト派化する可能性がある」と予てから主張してきたが、3日の0.5%引き下げに続き、
今週のFOMCでも追加利下げが見込まれる。

恐らくは追加利下げが機能せず、さらに市場が次の利下げを催促する可能性が高い。

「日米金利差縮小→ドル安」の流れは断続的に続くと見る。

問題は、オリンピック開催を巡る観測だ。

開催国ということに照らせば、当然のこと、日本経済へのダメージは大きい。

ウィルス感染拡大の収束時期が見えるまで、日本売り・円売り観測がドル円の上振れリスクにつながりやすいことは間違いない。

ただ、ドル高基調はトランプが望むところではないため、歯止めが掛かると見る。

・本邦貿易収支
19年も通関ベースで貿易赤字が確定し、赤字は2年連続。

今年1月も貿易赤字となり、3カ月連続で赤字。

モノの収支である貿易収支の赤字化はドル安円高になりづらい需給要因となる。

他方、経常収支黒字については、円高となる需給要因だが、利子・配当のすべてが円転されるわけではない。
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200314-3gif

○基本戦略
吹き値売り

・理由
相場が落ち着き処を見出していない。

市場の与件の解釈が、正から負へ、負から正へと、頻繁に変化している。

狭いレンジでポジションを持つと、シコリやすい。

今週の肝となる水準は前週末の高値108.50と見るが、ここを実体部分で抜いてくると、109円台後半までの相場が見込める。

109円台後半は112.23まで上昇する前のドルの強い抵抗水準であったため、一度は売ってみる価値のある水準と見る。・・・参考図

ちなみに、過去の支持線S(前週末109.30前後)が抵抗線化する可能性もあるため、109円台前半からの試し売りもあるか。

・推奨水準
109円台前半:過去の支持線S水準
109円台後半:過去に値覚えのある水準

試し買い水準:104円半ば前後(ストップ浅目に)

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/eb0493211bd1e6b97d2f130a8c23daab-2.gif

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為替相場研究会主宰

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