元チーフディーラー集団(柾木 利彦、西原 宏一、伊藤 寿彦、竹内 のりひろ)+各分野一流の執筆陣の相場記事

無料講座・メルマガ

おすすめ商品

2020年版 最短で1億円を築くFXの稼ぎ技229 相場の壁とレンジで稼ぐFX

おすすめ会社

FXプライムbyGMO

スパンモデル標準搭載

FXコラム

2020.03.23

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200322-2.gif
 
前回の当欄のまとめでは「3月9日週の週足ローソク足で太陽線の包みが出現しているため、104円台では底堅さを示す」とした上で、
「2月下旬に一旦は同水準を上に放れたが、昨年5月のギャップ(111円近辺)を埋めた後の滞空時間が5日間と短かっただけに、上値でのドルは脆いと」
と記した。

実際の相場ではドルの高値は111.50と、再び111円台まで値を戻したが、週末には反落した。
 
(A)こうした中、注目されるのが短期RSIの水準だ。

2月下旬にドルが急騰した時点では、19日の9日RSIが78%、そして年初来高値112.23を付けた20日が83%と、ドル買いに過熱感が生じていたことを示していた。

他方、今回のドル急伸に際しての9日間RSIは63%とドル買いの過熱感を示していない。

確かに前回のまとめで「昨年5月のギャップ(111円近辺)を埋めた後の滞空時間が5日間と短かっただけに、上値でのドルは脆いと見る」
としたが、今回のドル高局面の様に過熱感が生じていないため、ドル買い余力があると見られる。

従って、高値圏でもドルはそれ程脆くない可能性がある。

(B)では、スポット終値と25日MAとの乖離はどうか。

この点も、相場を見る上で重要だ。

前週末(20日)の25日MAは108.26であり、同日の終値110.84との乖離率は2.3%と大きい。

今週初から乖離調整でドルが下落するとは限らないが、多少のドルのディップは覚悟しておく必要がある。

ちなみに、19日の25日MAは108.21、終値は110.60だったが、乖離率は2.2%と大きく、結果的に翌日109.33までの下落を見ている。

上の(A)(B)から、RSIではまだドル買い余力があるが、スポットとMAとの乖離率ではドルの反落に要注意と言える。

つまり、この先ドル買いが先行し、かつ適当な調整が入らずに9日間RSIが70を超える様な状態ではドルの反落には注意が必要ということになる。

この際、短期的にセンシティビティーの高い5日・7日のRSIを使うのも有効である。
ここで、一目均衡表関連にも目を配っておきたい。

前週末に転換線(106.75)が基準線(106.69)を僅かに上抜き、終値が雲(上限は109.31)の上に出たため、三役逆転は崩れ、三役好転の状態に入った。

この点、注目しておきたいのは、転換線が基準線を上回り続けるかどうか、終値が雲の上で推移し続けるかである。

上で述べた点は、ややドル高にバイアスを掛けているものの、ローソク足の足型では気懸りなことがある。

「首吊り線」モドキがそれだ。・・・今週のストラテジー・アイディアで詳細

このところ、ローソク足が良い結果を残しているがだけに、注目に値する。
 

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の分析をまとめた。
 

●ドルの弱気要因

(1)2月下旬相場では112円台でドルの上値が重たくなったという値覚えがあるため、111円台半ばからは上値が重たくなっている。

(2)(1)との関連で昨年最高値112.40の直前となる112.23(2月20日)でUターンした経緯がある。

112.40が強く意識されているため、実需のドル売りが厚く入る可能性は否めない。

(3)前週末(20日)の25日MAは108.26であり、同日の終値110.84との乖離率は2.3%と大きいため、
日々の調整なしに上昇する様であれば、反落のリスクが高くなる。

(4)V字回復のドルだが、基調ドル高という訳ではない。

ドルの下支えとなる支持線の存在がないという点で問題が残る。

(5)25日MA(前週末108.26)が100日MA(同108.96)とデッドクロスしているため、ドルに中期的先安感が残る。

(6)トランプラリーの最高値118.66近辺からの抵抗線(上辺)と104円台の下辺で形成されたトライアングルは、
既に下辺がブレイクされており、形の上ではディセンディング・トライアングルが出現している。
・・・前々回のストラテジーアイディア参考図

(7)首吊り線モドキの足型が出現している。・・・ストラテジー・アイディア参考図
○ドルの強気要因

(イ)前々週の週ローソク足が大陽線となり、その前の週の大陰線を包んだ格好で、強気のサインが出現した。

前週のドル上昇を大きく支持した格好である。

(ロ)スポットが雲の上で終わり値を迎え、転換線(前週末106.75)が基準線(同106.69)を僅かながら上回り、三役逆転が崩れた。

逆に、三役好転状態となっている。

(ハ)日々の調整が上手くいっているため、9日間RSIは63%に止まっており、ドル買いに過熱感が生じていない。

 

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******
 
前週末の9日間RSIが63%と、ドル買い余力を残しているため、前週の高値111.50を試す可能性がある。

ただ、既に指摘した様に終値と25日MAとの乖離が大きいため、乖離調整で反落懸念がある。

もっとも、足下では日々の調整でドル買いの過熱感が高まりが出ていないため、
9日間RSIが70%を超えるまでに111.50ブレイクを果たせる様であれば、年初来高値112.23を試す可能性がある。

一番の懸念は、このところテクニカル分析では実績を残しているローソク足の足型だ。

ストラテジー・アイディアで詳述するが、ドル反落サインの「首吊り線」モドキが出現しているからだ。

まとめれば、ドル強含みの展開を予測するが、調整と上値テストとが調和しない場合、ドルが反落する可能性があると見る。
予測レンジ:108.25~112.40
 

********************
 
Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
111.50(3月20日高値)
112.23(2月20日の高値)
112.40(昨年最高値)
114円台(2017年以降の高値圏)

**サポート
109.33(3月20日安値)
108.26(前週末25日MA,200日MA)
105.15(3月16日安値)
105.00(サイコロジカル)
104.40(3月9日週の週ローソク足の始値)
101.18(3月9日安値)
100.00(心理的節目)
99.00(16年6月安値)

 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア

●ドルキャッシュ化を考える

現金(ドルキャッシュ)化という言葉が飛び交っているが、それは事実に違いない。

リーマンショックとは異なる原因で金融市場にショックが生じているが、
やはり投資家心理としては金融資産(あるいは金など換金性のある資産)の売却は当然のことだろう。

オーバーナイト金利はFRBの資金供給で低下しているが、3~6カ月のドル金利は上昇している。
金融機関も先のドル調達を急いでいる証左だ。・・・添付下段を参照

この現象はリーマンショック後と同じである。

ただ、ここで注意しておきたい点がある。

リ・ショック後は確かに1カ月USD Liborは上昇しているが、その後急落している。

今回のコロナショックでも添付図の様に1~6カ月のUSD Libor は上昇しているが、
市場が落ち着きを取り戻すと急落する可能性がある。

現状は「ドル金利上昇→ドル買い」となっているが、USD Libor の下落が始まると、ドルが下落する可能性が高い。

リ・ショックの局面では、ドルが対円で急落している。

要注意!
 

●今週の注目材料

*米国
・注目米経済統計など
24日:3月製造業/サービス業PMI
25日:2月製造業受注―資本財/耐久財

・FRB関連
講演
24日・26日:ブラード・セントルイス連銀総裁

*ユーロ圏
24日:ラガルドECB総裁講演
25日:独3月IFO景況感指数
 
●中長期ドル円相場の基本認識

FRBのFFレートは0.0~0.25%と、政策金利ではほぼ下げ余地がなくなり、日米金利差は大きく縮小した。

前述したUSD Libor 3カ月~6カ月が低下し始めると、国際金融市場に安堵の時が流れ出す可能性がある。

その時点では、「日米金利差縮小→ドル安」という原点回帰が生じる可能性が高い。

問題は、オリンピック開催を巡る観測だ。

開催国ということに照らせば、当然のこと、日本経済へのダメージは大きい。

ウィルス感染拡大の収束傾向が見えるまで、日本売り・円売り観測がドル円の上振れリスクにつながりやすいことは間違いない。

ただ、ドル高基調はトランプが望むところではないため、歯止めが掛かると見る。

・本邦貿易収支

本邦の貿易赤字が基調化しつつある。

モノの収支である貿易収支の赤字化はドル安円高になりづらい需給要因となる。

他方、経常収支黒字については、円高となる需給要因だが、利子・配当のすべてが円転されるわけではない。
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200322-3.gif
 
○基本戦略
「押し目待ちに押し目なし」という相場展開でもない。

事実前週末も111円台を見た後に109円台前半まで反落し、立派な押し目があった。

では、今週の押し目は拾うべきなのかと言えば、あまり賛成はできない。

もっとも、振れの大きい相場なので、丹念に利食い損切を入れれば、その限りではない。

だが、昨年最高値112.40を目前にしての相場だけに、基本的にはその水準をバックにして、吹き値売りを狙いたいところだ。

112.23~112.40をすんなり抜く可能性もあるが、やはり111円台後半からは揉み合いが想定される。

・理由
高値圏での「首吊り線」モドキが出現しているため・・・参考図

前週末には一旦ロングが投げさせられたが、押し目待ちの買いで前日の終値よりも高く終えている。

上昇エネルギーを残している様に見えるが、2月下旬の相場では買って嫌な思いをした111円台だけに、
やはり利食いややれやれの売りでロングが投げさせられると見る。

・推奨水準
(ストップを浅目に入れて)成り行きでの試し売り。
111円台後半~112.20
 

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/c2ccfe41f1cf899fe76cd3b3eab823b0-2.gif

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/c2ccfe41f1cf899fe76cd3b3eab823b0-3.gif

為替相場研究会主宰

>> 著者ページはこちら

新着情報

無料講座・メルマガ

おすすめ商品

2020年版 最短で1億円を築くFXの稼ぎ技229 相場の壁とレンジで稼ぐFX

おすすめ会社

FXプライムbyGMO

スパンモデル標準搭載

トップに戻る