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FXコラム

2020.03.31

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 

https://www.pro-fx.info/ef/200329-2.gif
 
前回のまとめでは、
「前の週の9日間RSIが63%と、ドル買い余力が残っていることを示しており、
16日週の高値111.50を試す可能性がある」とした一方、
「終値と25日MAとの乖離が大きいため、乖離調整で反落懸念がある」とした。

その上で、「111.50ブレイクを果たせる様であれば、年初来高値112.23を試す可能性がある」
点も付け加えた。

実際の相場では、111.50を抜いて年初来高値更新を狙ったが、
高値は111.7に1止まり、週末には107.75までの大反落となった。

この結果、終値が一目の雲(前週末の下限は109.93)を下回ってしまったため、
再びドルの地合いが軟調となった。

また、ダブルトップが出現する可能性があり、中長期的にドルの下方リスクが高まりつつある。

ダブルトップの推計値では相当に深く、中長期相場では要注意である。
 

・・・・・ストラテジー・アイディア
 
25日MA(前週末108.12)が100日MA(前週末109.03)とデッドクロスしている点も、
ドルの先安感が強まっていることを示すもので、徐々に上値・下値が切り下がる可能性が出てきた。

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の分析をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)2月下旬相場でも112円台でドルの上値が重たいことが認識されたが、
前週の展開でこの点が再確認された格好となった。

(2)(1)との関連で年初来高値112.23(2月20日)を試したが、
結果は111.71止まりとなり、ダブルトップのパターンが出現中である。

(3)終値が一目の雲(前週末の下限は109.93)の下に入り込んだため、ドルの地合いが悪化した。

(4)日足ローソク足では、高値圏で三本陰線が出現している。

111.71を付けた25日の陰線がやや実体値幅が小さいため、暴落線の「なだれ三羽烏」とは言えないが、
大幅下落の可能性があるため、要注意である。

(5)25日MA(前週末108.12)と100日MA(同109.03)とが引き続きデッドクロスしているため、
中期的先安感が継続している。

(6)スポット終値が25日MAを下回った。

(7)トランプラリーの最高値118.66近辺からの抵抗線(上辺)と104円台の下辺で形成されたトライアングルは、
既に下辺がブレイクされており、形の上ではディセンディング・トライアングルが出現している。
・・・3月7日のストラテジーアイディア参考図を参照

(8)前週末の9日RSIは45%と、依然として低下余地を残している。

ドル売りに過熱感が生じているわけではない。

つまり、前週のラリーの反動が出たに過ぎず、この先本格的ドル売りが出る可能性がある。
 

○ドルの強気要因
 
(イ)101.18(3月9日)からの戻り高値は108.50だが、そこからの下押しは105.15(3月16日)で止まっているため、
105円が意識されやすい。

101.18を異常値とするのであれば、それ以前の安値圏104円台がドルの下値となる可能性もある。

(ロ)転換線が下向きになっていない。

(ハ)前週末の9日MAは45%台とポジションの偏りがないと見られる。

前週初時点ではスポットが25日MAから大幅に上方乖離(ドル買いのオーバーシュート)していたが、それも解消されている。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ********
 
前週は年初来高値112.23(2月20日)を試したが、高値は111.71に止まり、失敗に終わった。

その結果、ダブルトップのパターンが出現する可能性が出てきたため、中長期的にドルに対するセンチメントが悪化している。

スポットが雲の下に入ったことと相俟って、今週のドルは軟調に推移する可能性が高い。

過去3週間、近年にない荒っぽい展開が続いているため、再び110円台という展開もありえるが、
前週後半からの下落局面での下値が固まっていないだけに、やはりドルの下値リスクが高いと見る。

もっとも、前週末時点で概ねドルロングの投げが終わっていると見られるため、
センチメントだけでドルを何処まで売り込めるかが注目される。

4営業日で約4円下げた後だけに、テクニカルサポートの107.65(61.8%戻し、105.15→111.71)を
早い時期にブレイクできない場合、109円台までの反発もありえるか。

予測レンジ:105.15~110.00
 

*********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
109.63(3月27日高値)
111.71(3月24日高値)
112.23(2月20日の高値)
112.40(昨年最高値)
114円台(2017年以降の高値圏)
 

**サポート
 
107.75(3月27日安値)
107.65(61.8%戻し、105.15→111.71)
105.15(3月16日安値)
105.00(サイコロジカル)
104.40(3月9日週の週ローソク足の始値)
101.18(3月9日安値)
100.00(心理的節目)
99.00(16年6月安値)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●非常時のドル買いからリスク回避の円買いへと移行。
 
主要中銀が大量のドル資金供給を行ったことで、暫定的とは言え金融市場にやや落ち着きが見え出した。

こうした中、前々週から始まった非常時のドル買いは一転して、リスク回避の円買いへと移行した感がある。

日米金利差が急速に縮まった状況下、世界最大の対外債権国の日本の円が安全通貨として見直されるのは当然の理屈である。
 

●今週の注目材料
 
*米国
・米経済統計
3月31日:消費者信頼感指数
4月1日:3月ISM製造業景気指数
3月製造業PMI(確報値)
2日:2月貿易収支
2月製造業受注/耐久財受注(確報)
3日:3月雇用統計
3月ISM非製造業景気指数
 
・FRB関連
カプラス・ダラス連銀総裁が講演を中止。
 

*ユーロ圏
3月31日:3月ユーロ圏CPI
4月1日:3月ユーロ圏製造業PMI
2月ユーロ圏失業率
2日:2月ユーロ圏PPI
 
*日本
4月1日:日銀短観(3月調査)
 

●中長期ドル円相場の基本認識

FRBのFFレートは0.0~0.25%と、政策金利ではほぼ下げ余地がなくなり、日米金利差は大きく縮小した。

国際金融市場が安定を取り戻すという前提に立てば、「日米金利差縮小→ドル安」が相場の組み立ての軸になるか。

FRBメンバーは総じてマイナス金利政策に否定的な立場をとるが、有事下にあってはその可能性を排除すべきではない。

市場の一部には日米金利差逆転の可能性を指摘する声もある。

日銀がイールドカーブをコントロールし、円金利がほぼゼロに固定しているため、FRBが一歩踏み込めば、その可能性がある。
 
・本邦貿易収支
本邦の貿易収支の黒字が減少基調にある。

モノの収支である貿易収支の黒字の減少基調はドル安円高になりづらい需給要因となる。

他方、経常収支黒字については、円高となる需給要因だが、利子・配当のすべてが円転されるわけではない。
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200329-3.gif
 

○基本戦略
ドルの戻り売りを続行

・理由
前週は年初来高値112.23を試す展開まで行ったが、フェイルした。

その結果、反転パターンのダブルトップが出現しつつある・・・参考図

また「なだれ三羽烏」モドキの出現もドルの地合いの悪化を感じさせる・・・参考図

荒れた相場展開が続いているため、再び110円台もありえるが、
市場のセンチメントは「非常時のドル買い」から再び「リスク回避の円買い」に移行しつつある。

現時点では基調としてのドル高は見込みづらく、基本戦略は戻り売りを続行したい。

米3月雇用統計の大幅悪化が見込まれるが、予想以上に悪化した場合はドル売りが加速すると見る。

敢えてドルを買うとすれば、近年底堅さを見せていた104円台をバックに105円台前半での超短期の試し買い程度か。
 
・推奨水準
(ストップを浅目に入れて)成り行きでの試し売り。
109円台半ば~110.00

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。
 

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上

為替相場研究会主宰

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