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FXコラム

2020.04.06

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 

https://www.pro-fx.info/ef/200405-2.gif
 
前週は、
「ダブルトップのパターンが出現する可能性が出てきたことや、スポットが雲の下に入ったこととが相俟って、
ドルが軟調に推移する可能性が高い」
とまとめた。

その上で、
「前の週に概ねドルロングの投げが終わっていると見られるため、センチメントだけでドルを何処まで売り込めるかが注目される」
とし、状況次第では109円台までの反発もありえる」点を追記した。

実際の相場では確かにドルの下値を試す展開となったが、前々週に大方のドルロングの投げが終了していたと見られ、
新たなドル売りだけでは強い下押しとはならず、下値は106.93に止まった。

前週を通しての印象は、107円をクリアに割り込めなかったことから、
結果的に108円台後半への反発を招いたと見られる。

特にポイントとなったのは4月1~2日の相場だが、この両日で107円を強く試したが、
下押しが上手く行かずに、ドルのショートカットに繋がったと言える。

下値:106.96(4月1日)→107.02(2日)→107.80(3日)
高値:107.94(4月1日)→108.09(2日)→108.67(3日)
という形でドルの下値・上値が切り上がり、前週末のNYで108円台後半まで上昇しているため、
ややドルが堅調地合いを取り戻した印象を受ける。

もっとも、前週の週ローソク足の実体部分(107.69→108.44)は3月22日週のローソク足の実体部分(110.77→107.95)の極く僅かに過ぎない点を考慮すると、基調ドル高に転じる感じはない。

今週の焦点は、109円台に乗るかどうか、そして週末が109円台で引けるかどうかにある。

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の予測をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)2月下旬の相場でも112円台でドルの上値は重たいことが認識されたが、3月23日週の展開でこの点が再確認された格好となった。

(2)(1)との関連で年初来高値112.23(2月20日)を試したが、結果は111.71止まりとなり、ダブルトップのパターンが出現する可能性がある。

仮に年初来安値101.18を下回る様であれば、ダブルトップ目標推計では長期相場では1ドル≒90円という相場が見込まれる。
・・・前回ストラテジー・アイディアの参考図を参照されたい。

(3)終値が一目の雲(前週末の下限は109.86)の下に入り込んだため、ドルの地合いが悪化した。

(4)前週の週ローソク足陽線の実体部分は、3月23日週の週ローソク足大陰線の実体部分の半分にも到達していない。

(5)25日MA(前週末107.70)と100日MA(同108.97)とが引き続きデッドクロスしているため、中期的先安感が継続している。

(6)トランプラリーの最高値118.66近辺からの抵抗線(上辺)と104円台の下辺で形成されたトライアングルは、
既に下辺がブレイクされており、形の上ではディセンディング・トライアングルが出現している。
・・・3月7日のストラテジーアイディア参考図を参照
 

○ドルの強気要因
 
(イ)4月1日に僅かに107.00を割り込んだものの、クリアに割り込んでいない。

安値は106.93、終値は107.02。

つまり、107円割れを試したものの失敗に終わっている。

(ロ)(イ)との関連では、同日以降の下値・上値は切り上がっている。

(ハ)101.18(3月9日)からの戻り高値は108.50だが、そこからの下押しは105.15(3月16日)で止まっているため、105円が意識されやすい。

年初来安値101.18を異常値とするのであれば、再びそれ以前の安値圏104円台がドルを下支える可能性もある。

(ニ)転換線が横這いで推移。

下方に位置する基準線とクロスする可能性が低下している。

(ホ)前週末の9日RSIは46%台とほぼポジションに偏りがない水準である。

つまり、大きなドルのロングポジションがないため、ドル下落要因が減少しているということである。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

********今週のまとめ*******
 
3月23日週の3連続陰線の影響で、前週は106.93まで下落したものの、
完全に107円を割り込んでおらず、整数節目が一段と切り下がった訳ではない。

むしろ、結果的に107円台前半ではドルが底堅さを示した格好になったと言える。

その後、下値・上値を切り上げながら前週末には108円台後半を付け、
ほぼ108円台半ばでの越週を迎えたことから、一応109円を試す展開が予測される。

ただ、109円台を付けたとしても、上の(イ)~(ホ)のドルの強気要因が示す様に、
積極的にドルを買い上げる様な地合いにはない。

総じて言えば、前々週後半からはの安定ゾーンである107円台前半~108円台後半を中心に、
「ドル強含み保ち合い」程度の相場展開と見る。

一応、下値を試した後の週だけに109円台に乗せる可能性があると見るが、
109円台で上値が重たいことが確認される様であれば、ドルの急反落もあり得よう。

予測レンジ:106.50~110.00
 

********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
109.78(3月27日高値)
110.00(心理的節目)
111.71(3月24日高値)
112.23(2月20日の高値)
112.40(昨年最高値)
114円台(2017年以降の高値圏)

**サポート
106.93(4月1日安値)
105.15(3月16日安値)
105.00(サイコロジカル)
104.40(3月9日週の週ローソク足の始値)
101.18(3月9日安値)
100.00(心理的節目)
99.00(16年6月安値)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●中長期ドル円相場の基本認識
・日米金融政策

FRBのFFレートは0.0~0.25%と、政策金利ではほぼ下げ余地がなくなり、日米金利差は大きく縮小した。

国際金融市場が安定を取り戻すという前提に立てば、「日米金利差縮小→ドル安」が相場の組み立ての軸になるか。

FRBメンバーは総じてマイナス金利政策に否定的な立場をとるが、有事下にあってはその可能性を排除すべきではない。

市場の一部には日米金利差逆転の可能性を指摘する声もある。

日銀がイールドカーブをコントロールし、円金利がほぼゼロに固定されているため、FRBが一歩踏み込めば、その可能性がある。

・相場の底流を流れるリスクオフの円買い

「リスク回避通貨円」とい見方が後退しているものの、基本的に日本が世界最大の対外債権国であることを考慮すれば、
やはりリスクオフの円買いは相場の底流を流れている。

・本邦貿易収支
本邦の貿易収支の黒字が減少基調にある。
モノの収支である貿易収支の黒字の減少基調はドル安円高になりづらい需給要因となる。
他方、経常収支黒字については、円高となる需給要因だが、利子・配当のすべてが円転されるわけではない。
 

●今週の注目材料
 
*米国
・米経済統計など
8日:3月FOMC議事録
10年債入札
9日:4月ミシガン大消費者マインド

・FRB関連
FOMC議事録要旨ではマイナス金利導入を含めた「次の一手」に関わる議論の有無があったのかどうかに注目しておきたい。
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200405-3.gif
 
○基本戦略
ドルの戻り売りを続行
 
・理由
参考図1が示す様に、反転パターンのダブルトップの形状が出現している。
(1)谷(101.18)を抜いている訳ではないが、現時点では112.23(一番天井)と111.71(二番天井)とで
Wトップの形状が出来ていることは事実で、一応注目しておきたい。

(2)25日MAが100日MAと200日MAとデッドクロスしているため、中長期相場でドルの下落を示唆している。

参考図2が示す様に、トランプラリー近辺からのトレンド線(抵抗線)が機能している一方で、
昨年の最高値112.40がドルの上伸を抑えている。

足下では相場が落ち着いているため、今週は週単位での強い戦略はないが、
上記を踏まえれば、丹念にドルの試し売りを重ねることでグッドポジションを掴む可能性があると考えている。

・推奨水準
短期戦略では(ストップを浅目に入れて)成り行きでの試し売り。
中長期戦略では109円台半ば~110.00、111円台前半

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。
 

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上
 

為替相場研究会主宰

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