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FXコラム

2020.05.11

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200510-2.gif
 

前週の当欄のまとめは、
「重要だったテクニカル・ポイントの106.93がブレイクされ、相場が下に放れたため、ドルの地合いは相当に悪いと見ている」
とした。

その上で、111.71(3月24日)から続くドルの下降局面が終わるほどの
(ドル売り)クライマックスが訪れたという感触はなく、今週もドルの軟調地合いが続く」と予測し、
予測レンジの下限を105.40に置いた。

実際の相場もそうした展開となり、一時105.99を付けた。

予測の下限とした105円台前半までは落ちなかったが、
かえってそれが111.71(3月24日)以降のドル下落局面を長引かせている感がある。

つまり、だらだらと落ちていることが、前週のまとめでも指摘した様に
「ドル売りクライマックスが訪れない」状態が続いている原因となっているのだ。

この点、気懸りなのが、6日に付けた105.99。

水準としては、一応105円台を覗いていること、
また9日RSIはドル売りの過熱感を示す28%台を付けていることから、
ドル売りのミニ・クライマックスが生じたのかもしれない。
・・・小反発の可能性を示唆。

2月以降の展開でダブルトップの形状が出現しているため、
111.71からの下落局面は簡単には終わらないと見るが、
多少のドル反発が起こり得る兆しとして捉えておきたい。
・・・ストラテジー・アイディア参考図と下段の要点

では、そうした見方に立ったときの焦点は、
108.05~08(4月16日、23日高値)をブレイクできるかどうかである。

ここを抜いていくのであれば、108円台~109円台での揉み合いに入ると見ているが、
現時点でのドルにそこまでのエネルギーはないと考えている。

他方、下値圏での焦点は前週の安値105.99をブレイクするかどうかにあるが、
仮に同水準を下回る様であれば、105円台前半という相場を描くことができる。

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の予測をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)2月下旬の相場でも112円台でドルの上値は重たいことが認識されたが、
3月23日週の展開でこの点が再確認された格好となった。

(2)(1)との関連で年初来高値112.23(2月20日)を試したが、
結果は111.71止まりとなり、ダブルトップの形状が整った。

仮に年初来安値101.18を下回る様であれば、ダブルトップ目標値推計では長期で1ドル≒90円という水準が見込まれる。

(3)25日MA(前週末107.49)と100日MA(同108.60)とが引き続きデッドクロスしているため、
中期の先安感が継続している。

(4)3月の最高値111.71(3月24日)以降の展開で、コンティニュエーションのベアリッシュ・フラッグが出現している。

(5)3月24日の高値111.71近辺からのトレンド線を上辺、4月1日安値(106.93)と
4月15日安値(106.93)を結んで引ける線を下辺、としてディセンディング・トライアングルが形成された。

既に106.93をクリアに抜いていることで、4月の保ち合い相場は下に放れたと言え、ドルの地合いが弱いことは間違いない。

(6)週単位では、5週連続で上値が切り下がっている。

(7)一目関連では、前週に三役逆転[終値<雲の下限、転換線(<基準線、遅行線<26日前の実勢相場]が出現している。

再び前週末に終値が雲の中に潜り込んでいるため、三役逆転を逃れつつあるが、
今週も雲の下で推移する様であれば、一段とドルに弱気なセンチメントが強まるか。
 

○ドルの強気要因
 
(イ) 前週の安値は106円台前半で止まったが、「年初来高値112.23→同安値101.18の50%戻しは106.70であるため、
とりあえずの106円台が安値の落とし処となる可能性がある。
・・・前週末の終値は正にその水準である。

(ロ)101.18(3月9日)からの戻り高値は108.50だが、
そこからの下押しは105.15(3月16日)で止まっているため、
再び心理的節目として105円が意識されやすい。

年初来安値101.18を異常値とするのであれば、
再びそれ以前の安値圏104円台がドルを下支える可能性がある。

(ハ)前述した様に、105.99を付けた6日に9日間RSIが28%台まで低下しているため、
マイナーなセリングクライマックスだった可能性がある。

7日に106.00、そして8日106.23を付けたが、安値更新とはなっていない。

(ニ)明確なドルの抵抗線が存在しない。
・・・ストラテジー・アイディアの参考図で引いた抵抗線Rの存在もあるが、多少上に抜けている。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******
 
5週(本)連続で週上値が切り下がり続ける一方、
3本目の足以外は安値を更新し続けているため、
依然としてドルの地合いは弱いと見る。

ただ、一時的に106円台を僅かに割り込んでいることや、
短期RSIがドル売り過熱感を示す危険水準まで低下したことを考慮すると、
目先で多少ドルが反発する可能性がある。

中長期のドルの先安感は払拭されておらず、
111.71(3月24日)以降のドル安トレンドに著変はないと見るが、
小反発には要注意か。

戻り高値は107円台後半が一杯と見る。

その際、仮に108.05~08(4月16日・23日)をブレイクする様であれば、
108円台~109円台前半で揉み合う展開が暫く続くと予測する。

逆に107.50を抜けない様であれば、再びドルの下落が始まり、相場は105円台へ突入すると見る。

予測レンジ:105.40~108.50
 

********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
107.50(4月30日高値、週初では25日MAと重なる)
*108.05~08(4月16・23日高値)
*108.60(前週末の100日MA)
*109.38(4月6日高値)
109.78(3月27日高値)
110.00(心理的節目)
*111.71(3月24日高値)
**112.23(2月20日の高値)
**112.40(昨年最高値)
114円台(2017年以降の高値圏)

**サポート
105.99(5月6日の安値)
105.40(61.8%戻し、年初来高値112.23→年初来安値101.18)
105.15(3月16日安値)
*105.00(サイコロジカル)
104.40(3月9日週の週ローソク足の始値)
**101.18(3月9日安値)
**100.00(心理的節目)
*99.00(16年6月安値)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●中長期ドル円相場の基本認識
・日米金融政策
日銀は直近(4月27日)の政策決定会合でCP・社債等の買い入れ額増、
ウイルス対策金融支援特別オペ、そして無制限国債購入を決定しているが、
ECBやFRBの対応を意識してのことである。

国債購入の上限(以前は年間80兆円)を撤廃した点に意気込みの強さを感じるが、
FRBに着かず離れずのポーズという色彩を帯びている。

他方、4月29日のパウエル議長の声明は過去にないほど力強さが感じられるもので、
今回のFOMCでは政策金利は据え置きとなったものの、
想定していた以上にハト派色を強めた印象を受ける。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
上の点から、日米金融政策とドル円相場の考え方は変えていない。

FRBはFFレート目標値を0.0~0.25%まで引き下げており、日米金利差は大きく縮小した。

国際金融市場が安定を取り戻すという前提に立てば、
再び「日米金利差縮小→ドル安」が相場の組み立ての軸になるか。

FRBメンバーは総じてマイナス金利政策に否定的な立場をとるが、
有事下にあってはその可能性を排除すべきではない。

市場の一部には日米金利差逆転の可能性を指摘する声もある。

日銀がイールドカーブをコントロールし、円金利がほぼゼロに固定されているため、
FRBが一歩踏み込めば、その可能性がある。
 

・相場の底流を流れるリスクオフの円買い

「リスク回避通貨円」という見方が後退しているものの、
基本的に日本が世界最大の対外債権国であることを考慮すれば、
やはり「リスクオフの円買い」は相場の底を流れている。
 

●今週の注目材料
*米国
・米経済統計
12日:4月CPI
13日:4月PPI
15日:4月小売売上高
16日:5月NY連銀製造業景況指数
4月鉱工業生産指数
設備稼働率

*ユーロ圏
13日:ユーロ圏3月鉱工業生産
14日:独4月CPI

注:ドイツ連邦憲法裁判所が、ECBの量的緩和策について、一部違憲とする判断を下している。

これを受けて、ユーロが主要通貨に対して下落している。

「ユーロ円軟調→ドル円軟調」という図式に要注意。
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200510-3.gif
 
○基本戦略
A.108.05~08を上抜くまでドルの戻り売りを続行。

B.106円台前半に底堅さが見られる様であれば、短期の試しポジションとしてドルを買う戦略もあるか。
・・・但しドルの戻り売り戦略が奏功し続けているので、敢えて挑戦する必要はない。

*理由
(1)テクニカル・ポイントの106.93をブレイクし、ディセンディング・トライアングル
が機能する可能性が高まっている。

(2)5週連続で上値が切り下がっている

(3)ベア・フラッグ(ややペナント気味)が機能している

(4)年初来高値112.23と3月24日の高値111.71とでダブルトップを形成している

(5)ドイツとECBとの間に確執が生じつつあり(上のユーロ圏材料の注を参照)、
ユーロ円売りに繋がっている。その影響がドル円の下落に圧力となっている。

「短期の戻り売り→中期のグッドポジション」というストラテジーが奏功しているため、
今週も同様のストラテジーで臨むが、108.05~08がブレイクされた場合は、
108円台~109円台前半でドル強含み保ち合いに転じる可能性が高い。

前週に一度9日間RSIが28%台まで低下した後、106円前半でドルに下げ渋り感が見られるため、
戦略Bも考慮しておきたいところ。

*推奨水準
・ドル売り

積極的短期戦略では107円台の成り行きでの試し売りを推奨するが、
「短期の戻り売り→中期のグッドポジション」という戦略なので、
状況次第では一部は長目のポジションとしてキープしておきたい
(この際、minimum S/Lを入れて最低限の利益確保を心掛けたい)。

第1候補:107.40~50
第2候補:107台後半

・ドル買い
短期ポジションとして106円台前半での試し買い(但し、S/Lは浅目に)

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。
 

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
 
以上
 

為替相場研究会主宰

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