元チーフディーラー集団(柾木 利彦、西原 宏一、伊藤 寿彦、竹内 のりひろ)+各分野一流の執筆陣の相場記事

無料講座・メルマガ

おすすめ商品

2020年版 最短で1億円を築くFXの稼ぎ技229 相場の壁とレンジで稼ぐFX

おすすめ会社

FXプライムbyGMO

スパンモデル標準搭載

FXコラム

2020.05.18

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200517-2.gif
 
前回のまとめでは、
「一時的に106円台を僅かに割り込んでいることや、短期RSIがドル売り過熱感を示す危険水準まで低下したことを考慮すると、目先で多少ドルが反発する可能性がある」
とした上で、「中長期のドル先安感は払拭されておらず、111.71(3月24日)以降のドル安トレンドに著変はなく、
戻り高値は107円台後半が一杯」と予測した。

予測レンジ:105.40~108.50

実際の相場もそうした展開となり、107.76まで反発したものの、106.74まで下落した後、107.10近辺で越週した。

依然としてドルの上値の重たい状況が続いているが、週ベースで上値・下値が前々週比で切り上がっているため、
少し様相が変わりつつある点には注意が必要かもしれない。

この点、3月下旬からのダウントレンドにおいて、しっかりした抵抗線が存在しないことが気懸りである。

とは言え、依然として中長期相場で下押し終了の兆しを示すサインが出ていないため、
106円台~108円は中段での保ち合い水準といった印象を受ける。

今週中に、比較的強い抵抗水準と見られる108.05~108.08を上抜く様であれば、
ある程度保ち合い水準は切り上がると見るが、その場合においても長期的にはドルの下方リスクが高いと見る。

今週の焦点は、前週の高値107.76を抜き、さらには既述の108.05~108.08(4月16日、23日高値)を上抜くかどうかにある。

この関連では、終値が一目の雲(前週末上限は107.29)の上に出るかどうか、
また転換線(同106.87)が基準線(同107.52)を抜くかどうかにも注目しておきたい。

下値圏では直近最安値の105.99をブレイクするかどうが注目されるが、
再び三役逆転の状況が出現する様であれば、105円台への下落もありえよう。

もっとも、前週末時点の9日間RSIが約50%とポジションが偏っていないため、
上下共に値幅は限定される可能性が高く、ドル弱含み保ち合い相場となる確率が高いか。

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の予測をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)2月下旬の相場でも112円台でドルの上値は重たいことが認識されたが、
3月23日週の展開でこの点が再確認された格好となった。

(2)(1)との関連で年初来高値112.23(2月20日)を試したが、
結果は111.71(3月24日高値)止まりとなり、ダブルトップの形状が整った。

仮に年初来安値101.18を下回る様であれば、ダブルトップ目標値推計では長期で1ドル≒90円という水準が見込まれる。

(3)25日MA(前週末107.18)と100日MA(同108.49)とが引き続きデッドクロスしているため、中期の先安感が継続している。

(4)3月の最高値111.71(3月24日)以降の展開で、ベアリッシュ・フラッグ(ぺなんと)が連続して出現している。
 

・・・ストラテジー・アイディア参考図
 
○ドルの強気要因

(イ)三役逆転状態に数日間陥っているが、直ぐにその状態から脱却している。

(ロ)101.18(3月9日)からの戻り高値は108.50だが、そこからの下押しは105.15(3月16日)で止まっているため、
再び心理的節目として105円が意識されやすい。

年初来安値101.18を異常値とするのであれば、再びそれ以前の安値圏104円台がドルを下支える可能性がある。

(ハ)週足では前々週比で下値を切り上げている。

(ニ)ベアリッシュ・フラッグ(あるいはウェッジ)の形状が少しずつ崩れつつあるため、下降トレンドの力が弱まりつつある。

(ホ)111.71(3月24日高値)以降のドウントレンドの中で、しっかりした抵抗線の存在がない。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******
 
4月中旬以降では、年初来高値112.23(2月20日)と同安値101.18(3月9日)の50%戻しに当たる
106.70を中心に展開している状態が続いている。

この傾向は5月に入ってから一段と強まっており、安値は105.99(5月6日)、高値は107.76(5月11日)に止まっている。

3月24日に111.71を付けて以降のドルのダウントレンドに著変はないと見るが、
9日間RSIは前週末時点で49.85と、ポジションの偏りがないため、ドル弱含み保ち合い程度の相場と見る。

こうした中も、強い抵抗水準となっている108.05~08がブレイクされるまでは、バイアスはドル安に置いている。

予測レンジ:105.50~108.50
 

********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
107.50(前週末の基準線)
107.76(5月11日高値)
*108.05~08(4月16・23日高値)
108.27(前週末の200日MA)
*108.49(同100日MA)
*109.38(4月6日高値)
109.78(3月27日高値)
110.00(心理的節目)
*111.71(3月24日高値)
**112.23(2月20日の高値)
**112.40(昨年最高値)
114円台(2017年以降の高値圏)

**サポート
105.99(5月6日の安値)
105.40(61.8%戻し、年初来高値112.23→年初来安値101.18)
105.15(3月16日安値)
*105.00(サイコロジカル)
104.40(3月9日週の週ローソク足の始値)
**101.18(3月9日安値)
**100.00(心理的節目)
*99.00(16年6月安値)
 

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●中長期ドル円相場の基本認識
・日米金融政策
日銀は直近(4月27日)の政策決定会合でCP・社債等の買い入れ額増、ウイルス対策金融支援特別オペ、
そして無制限国債購入を決定しているが、ECBやFRBの対応を意識してのことである。

国債購入の上限(以前は年間80兆円)を撤廃した点に意気込みの強さを感じるが、
FRBに着かず離れずのポーズという色彩を帯びている。

他方、パウエル議長は5月13日の講演でも米経済への深刻度を強調しており、
20日に公表される4月分のFOMC議事要旨次第では追加緩和観測が強まる可能性がある。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
上の点から、日米金融政策とドル円相場の考え方は変えていない。

FRBはFFレート目標値を0.0~0.25%まで引き下げており、日米金利差は大きく縮小した。

国際金融市場が安定を取り戻すという前提に立てば、再び「日米金利差縮小→ドル安」が相場の組み立ての軸になるか。

FRBメンバーは総じてマイナス金利政策に否定的な立場をとるが、有事下にあってはその可能性を排除すべきではない。

市場の一部には日米金利差逆転の可能性を指摘する声もある。

日銀がイールドカーブをコントロールし、円金利がほぼゼロに固定されているため、FRBが一歩踏み込めば、その可能性がある。

・相場の底流を流れるリスクオフの円買い
「リスク回避通貨円」という見方が後退しているものの、基本的に日本が世界最大の対外債権国であることを考慮すれば、
やはり「リスクオフの円買い」は相場の底を流れている。
 

●今週の注目材料
 
*米国
・米経済統計
19日:住宅着工・建設許可件数
20日:4月分のFOMC議事要旨発表

*ユーロ圏
20日:ユーロ圏4月HICP
22日:ユーロ圏5月製造業・サービス業PMI

注:ドイツ連邦憲法裁判所が、ECBの量的緩和策について、一部違憲とする判断を下している。

これを受けて、ユーロが主要通貨に対して軟調に推移。

「ユーロ円軟調→ドル円軟調」という図式に要注意。
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200517-3.gif
 
○基本戦略
A.108.05~08を上抜くまでドルの戻り売りを続行。

B.短期では保ち合い色が強まっているため106円台前半で試し買いという戦略もあるが、
戻り売りが奏功していることを考慮すると敢えて薦めない。

*理由
(1)年初来高値112.23と3月24日の高値111.71とでダブルトップを形成している

(2)ベアフラッグ(ペナント、フラッグ)が連続している。・・・参考図

「短期の戻り売り→中期のグッドポジション」というストラテジーが奏功しているため、
今週も同様のストラテジーで臨むが、108.05~08がブレイクされた場合は、
108円台~109円台前半でドル強含み保ち合いに転じる可能性が高い。

*推奨水準
・ドル売り

積極的短期戦略では107円台の成り行きでの試し売りを推奨するが、
「短期の戻り売り→中期のグッドポジション」という戦略なので、
状況次第では一部は長目のポジションとしてキープしておきたい
(この際、minimum S/Lを入れて最低限の利益確保を心掛けたい)。

第1候補:107.40~50
第2候補:107台後半

・ドル買い
短期ポジションとして106円台前半での試し買い(但し、S/Lは浅目に)
 

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上
 

為替相場研究会主宰

>> 著者ページはこちら

無料講座・メルマガ

おすすめ商品

2020年版 最短で1億円を築くFXの稼ぎ技229 相場の壁とレンジで稼ぐFX

おすすめ会社

FXプライムbyGMO

スパンモデル標準搭載

トップに戻る