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FXコラム

2020.06.01

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200531-2.gif
 
前回は「ドル強含み保ち合いの展開」を予測。

その上で、「108.08が完全にブレイクされた場合は、108円台~109円台前半での揉み合いに転じる」とした一方、
「支持線TS1あるいは107.00が抜けた場合はドルに対する強気なセンチメントが失われる」と予測した。

予測レンジ:106.00~108.80

実際の相場は、107円に近づくとドルは底堅さをみせたが、
108円に近づくと伸び悩みの展開となり、結局は107円台での保ち合い相場となった。

そうした展開の中、最近ドルの強気要因となっている
(A)107円台前半でドルが底堅さを見せ始めたこと
(B)前週の火曜日(19日)以降、107円台後半で引けていること、
は前週もしっかりと維持された格好である。

他方、
(a)週ベースで下値・上値を切り上げてきたこと
(b)重要なテクニカル水準の108.08を試す展開
は途絶えたことも前週の特徴と言える。

下値圏では106円台もなく、上値圏では108円もなかったことから、
依然として一応方向に動意づかない状況が続いている。

ただ、上の(B)は下方を嫌う勢力が結構いることを示しているため、
前々週と同様にややドル高方向に傾きやすい印象を与えた。

問題は、ドルの支持線が存在しない点である。

前週、暫定支持線TS1が持ちこたえる様であれば、
この先4月5日の高値109.38と面合わせする可能性もあったが、
とりあえずその目は消えた格好だ。

この先の焦点は、107円台が上値圏の棚(抵抗水準)となるか、
下値圏のフロアー(支持水準)となるかである。

要は現状の保ち合いをどっちに放れるかという点である。

時間軸の観点からは、フロアーとなるためには今週中にも
重要水準の108.08を完全にブレイクし上放れする必要がある。

同様に、棚となるためには、107円を完全に割り込み。下放れする必要がある。

ここで完全にという意味はNY終値でということだ。

前週末時点で9日間RSIが60%と、まだドル買い余力があるため、
この間に108.08を抜く様であれば、ドル一段高が見込まれる。

もっとも、その場合でも108円台~109円台前半での揉み合い程度の相場と見る。

他方、依然として下放れリスクは強いと見ている。

筆者がドル下方リスクの拠り所の一つとしてきた
ベアリッシュ・パターンが継続しているためである。

このパターンを後方から支持しているのが、
年初来高値112.23と3月24日高値111.71とで形成しているダブルトップである。

以上を踏まえて、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の予測をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)2月下旬の相場でも112円台でドルの上値が重たいことが認識されたが、
3月23日週の展開でこの点が再確認された格好となった。

(2)(1)との関連で年初来高値112.23(2月20日)を試したが、
結果は111.71(3月24日高値)止まりとなり、ダブルトップの形状が整った。

(3)25日MA(前週末107.18)と100日MA(同108.36)とが引き続き
デッドクロスしているため、中期的に先安感が継続している。

(4)3月の最高値111.71(3月24日)以降の展開で、
ベアリッシュ・フラッグ(ペナント、ウェッジ)の連続が途絶えていない。

(5)重要水準の108.08で3回上値を抑え込まれている。
(108.08は、4月16・17日、5月19日の高値)
 
こうした状況下、108円に近づくに連れて上値が重くなる傾向がある。
 
(6)当面の支持線になると見られたTS1がブレイクされ、前週末にはこれが抵抗水準となっている。

(7)3週連続で週足は上値・下値を切り上げてきたが、その流れが止まった。
 

○ドルの強気要因
 
(イ)5月19日以降、スポットが107円後半で引けている。

(ロ)基準線(前週末107.03)が支持する形となっている。

転換線>基準線となっているため、ドル強含みの傾向を示唆。

(ハ)前週の安値は107.08と5月18日の安値107.05の直前で止まっている。

(ニ)101.18(3月9日)からの最初の戻り高値は108.50(3月13日)だが、
そこからの下押しは105.15(3月16日)止まりとなったため、
再び心理的節目として105円が意識されやすい。

年初来安値101.18を異常値とするのであれば、
再びそれ以前の安値圏104円台がドルを下支える可能性がある。

(ホ)ドルの下降トレンドを明確にするトレンド線(抵抗線)が存在しない。

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 

*******今週のまとめ*******
 
前週の安値は107.08と、その前の安値107.05(月18日)の
直前で止まった点は、目先ドルの強気要因として考慮する必要がある。

この点、上値圏での108.08近辺も同様に扱う必要がある。

ただ、過去2週間、スポット終値が107円台後半となっていることや
転換線が基準線を上抜いていることを考慮すると、ややドルが強含みに推移すると見られ、
前週のまとめと同様に、今週も「ドル強含み保ち合い」と見る。

もっとも、今週中に108.08を抜くことができない場合、
下降トレンドの中、時間軸の観点から下放れの可能性が高いと考えている。

107円台の保ち合いが始まった18日から数えて13日目(フィボナッチ数)となる、
6月3日前後から保ち合い放れが生じる可能性が高いか。

この際、放れた方にある程度引きずられると見るが、
今週中は上値圏は108円半ばで止まると見る。

他方、下値圏は106円台前半まで下落する可能性があると見る。

予測レンジ:106.00~108.50
 

********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
*108.08(4月16・5月19日の高値)
108.34(前週末の200日MA)
*108.36(同100日MA)
108.41(前週末の一目雲の上限)
*109.38(4月6日高値)
110.00(心理的節目)
*111.71(3月24日高値)
**112.23(2月20日の高値)
**112.40(昨年最高値)
114円台(2017年以降の高値圏)
 

**サポート
107.18(前週末25日MA)
107.05~107.08(5月18日以降の安値)
*106.70前後(雲の下限~5月13日安値)
106.45[50%戻し、年初来安値101.18→111.71(3月24日)]
*105.99(5月6日の安値)
105.20(61.8%戻し、上の値幅)
105.15(3月16日安値)
*105.00(サイコロジカル)
104.40(3月9日週の週ローソク足の始値)
**101.18(3月9日安値)
**100.00(心理的節目)
*99.00(16年6月安値)

Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
●中長期ドル円相場の基本認識
・日米金融政策
日銀は5月22日、9年ぶりとなる臨時の金融政策決定会合を開催し、中小企業支援策を決定した。

一段と金融緩和を辞さない構えも示す。

それ以前に決定した国債購入の上限(以前は年間80兆円)撤廃など、
意気込みの強さを感じるが、FRBにつかず離れずのポーズという色彩を帯びている。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

FRBはFFレート目標値を0.0~0.25%まで引き下げており、日米金利差は大きく縮小した。

11月に米大統領選を控える中、トランプ大統領からのマイナス金利導入圧力が掛かっているため、
FOMC開催(次回は6月9~10日)が近づくごとに市場の利下げ観測が強まると見る。
・・・パウエル議長は29日、マイナス金利を否定しているが。

米経済統計次第では再び「日米金利差縮小→ドル安」が相場の組み立ての軸になるか。

市場の一部には日米金利差逆転の可能性を指摘する声もある。

日銀がイールドカーブをコントロールし、円金利がほぼゼロに固定されているため、
FRBが一歩踏み込めば、その可能性がある。
 

・米国債の格下げ懸念

異常な事態下にあるものの、過剰財政拡大には違いなく、事務的に格下げされる可能性もある。
 

・相場の底流を流れるリスクオフの円買い
「リスク回避通貨円」という見方が後退しているものの、
基本的に日本が世界最大の対外債権国であることを考慮すれば、
やはり「リスクオフの円買い」は相場の底を流れている。

米中対立の激化懸念も、市場は円買いと見ている。
 

●今週の注目材料
*米国
・米経済統計
6月1日:5月ISM製造業景気指数
5月製造業PMI(確報)
3日:5月ISM非製造業景気指数
4日:4月貿易収支
5日:5月雇用統計
 
*ユーロ圏
6月1日:ユーロ圏5月製造業PMI(確報)
3日:ユーロ圏4月失業率
4日:ECB政策理事会
ユーロ圏5月サービス業PMI(確報)
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200531-3.gif

○戦略
A.基本戦略は108.05~08を上抜くまでドルの戻り売りに置く。

但し、108.08が完全にブレイクされた場合は、様子見とする。

B.ドルがやや強気な気配を見せている。

従って、107.10前後で試し買いという戦略もあるが、
基本戦略の戻り売りが奏功しているため、基本戦略としない。

*理由
(1)2015年以降のトレンドは明らかに下向き・・・参考図

(2)年初来高値112.23と3月24日の高値111.71とでダブルトップを形成している
・・・参考図 最下段

(3)ベアフラッグ(ペナント、ウェッジ)が連続している。

これらを軸にして中期でのドルショートでグッドポジションを残す
という戦略を継続しているため、Aに固執する。

107円台での保ち合い相場が始まった18日から数えて13日目(フィボナッチ数)となる日(6月3日)を含むため、
保ち合い放れの可能性が高い週になると見ている。

予測の本文で指摘した様にスポットが107円台後半で引けており、
ドル強含みの様相を呈しているが、仮に上に放れたとしても
トレンド転換と見るのは早計なので、様子見とする。

*推奨水準
・ドル売り
107.90~108.08(SL浅目に)
108円半ば

・ドル買い
試し買いとして107.10前後(SL浅目に)

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、
特に推奨水準はありません。
 

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 
 
以上

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/0a0e0838979dd4672fd5acbd0e5bfcd3-2.gif

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/0a0e0838979dd4672fd5acbd0e5bfcd3-3.gif

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