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FXコラム

2020.06.29

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅲ.今週のドル円相場テクニカル分析
 
https://www.pro-fx.info/ef/200628-2.gif
 
前回のまとめでは、

「前週を通して高値は107円台を付けているが、週央からは107円台後半を付けることができなくなり、
週末では107.05が精一杯の状況。

こうした中、前週の後半からスポット終値が106円台後半まで切り下がっているため、
相場は下に行きたがっている印象を受ける。

中長期移動平均線が107円台後半~108円台前半へと下降する一方で、
転換線が基準線を下抜いていることを考慮すると、引き続き下値を試す展開が予測される」
とした。

実際の相場は、前週の焦点とした106.58をブレイクしたが、106.08止まりと、105円台のに入り込むことはなかった。

チャートポイントの105.99(5月6日)が機能した格好となった。

週を通しての印象としては、106円台のドルショートはあまり居心地が良さそうではなかった。

週央からの終値は107円台となっており、「短期」の下攻めは一戦終了の感が出つつある。

直近高値109.85(6月5日)から数えてフィボナッチ数の13日目に当たる
6月23日から相場が反発に転じていることもあり、目先はドルがやや強含みに推移する可能性がある。

しかしながら、下降チャンネルTR1-TR2(日足チャート)が綺麗に描けることから
中期トレンドに著変はなく、ドル円の上値は確実に切り下がっていくと見る。

今週の焦点は、スポットが下降チャンネルTR1-TR2の「センターラインCL」の上で展開するかどうかである。
・・・ストラテジー・アイディア

前週後半に少し上に抜けているので、ある程度その可能性があるため、注目しておきたい点だ。

また、一目関連ではスポットが雲(前週末下限107.39)の中に入り込めるかどうかも見ておきたい。
 

以下では、ドルの強弱要因を指摘しながら、今週の予測をまとめた。
 

●ドルの弱気要因
 
(1)2月下旬の相場でも112円台でドルの上値が重たいことが認識されたが、そこから反落した後の戻り高値が111.71(3月24日高値)止まりとなっている。

(2)112.23と111.71を結んで引ける抵抗線TRが110円台前半まで下降してきた。

(3)(2)と関連づければ、直近の高値は109.85(6月5日)と、TR1によって抑え込まれた形で、
心理的節目の110円がドルの強い抵抗水準になった印象がある。

(4)スポット終値・25日MA(前週末107.62)・100日MA(同107.97)・200日(同108.40)の関係で、
期間の短い線(含むスポット)が長い線と順番にデッドクロスの関係にある。

(5)111.71(3月24日)と前週の高値109.85(6月5日)を結んだ抵抗線TR1と下方に平行に引くことのできる線
TR2とで下降チャンネルTR1-TR2が形成されている。

(6)転換線(前週末106.85)が基準線(同107.96)を下回る一方で、遅行線が26日前の実勢相場を下回っている。

(7)前週に106.08を付けた後の戻り高値は107.45と、前々週の高値107.63を上抜いていない。
 
前週末時点の25日MAが107.62まで低下しているため、同水準に近づくと上値を抑え込まれる可能性がある。
 

○ドルの強気要因
(イ)5月12日以降、終値が一目の雲の下限(前週前半まで106.44)を下回っていない。

前週の後半に雲に捻じれが生じているが、終値がこの先下限(前週末107.22)を下回らない様であれば、
108円台という展開もありえるか。

(ロ)下降チャンネルTR-TR1のセンターラインCLの上に出つつある。

(ハ)5月6日の安値105.99を下抜けていない。
 

以上の点を踏まえ、今週は以下の様にまとめた。
 
*******今週のまとめ*******
 
前週の焦点であった106.58(6月11日)をブレイクしたことで、106.08まで下落した。

過去2週間の展開からは、極めてナチュラルな動きだったと見る。

106.58をブレイクしたため、105.99をしかっり試す展開も想定されたが、
実際には106円台前半ではドルが底堅さを示したため、この先106円台前半には値頃感が働きやすくなるか。

今週の焦点は、25日MA(前週末107.62)や6月16日の高値107.63をブレイクできるかである。

上で述べた様に、スポットが下降チャンネルTR1-TR2のセンテーラインCLの上に出ているため、
多少上振れる可能性も考慮しておきたい。

ただ、下降チャンネルTR1-TR2が描かれていることから、中期トレンドに著変はなく、
このまま抵抗線TR1に到達する前にTR2方向に反落する可能性が高いと見る。

逆に6月16日の高値107.63をもブレイクできない様であれば、
転換線<基準線の関係が崩れていないこともあり、週内にも105.99を試す可能性がある。
 

予測レンジ:105.20~108.40
 
********************
 

Ⅳ.チャートポイント
 
**レジスタンス
107.45(6月25日高値)
107.63(6月16日高値)
108.20(50%戻し、6月5日高値109.85→同10日安値106.58)
108.60(61.8%戻し、6月5日高値109.85→同10日安値106.58)
109.85(6月5日高値)
110.00(心理的節目)
110.50前後(前週末日足チャートTR水準)
111.10前後(前週末週足チャートLR)
*111.71(3月24日高値)
**112.23(2月20日高値)
**112.40(昨年最高値)
114円台(2017年以降の高値圏)

**サポート
106.80(6月26日安値)
106.08(6月23日安値)
*105.99(5月6日安値)
105.20(61.8%戻し、上の値幅)
105.15(3月16日安値)
*105.00(サイコロジカル)
**101.18(3月9日安値)
 

 
Ⅴ.今週のポイントとストラテジー・アイディア
 
●今週の注目材料
*米国
・FRB関連
7月1日:FOMC議事要旨

・米経済統計
7月1日:6月ISM製造業景気指数
2日:6月雇用統計

・他
財務省「為替報告書」で中国が再び為替操作国となる可能性。(米中対立・・ドル売り)
香港人権民主法を巡っての内政干渉問題。(米中対立・・ドル売り)
新型コロナウィルス感染者拡大・・・米株軟調(ドル軟調)
 
*ユーロ圏
6月30日:ユーロ圏6月CPI
7月1日:ユーロ圏6月製造業PMI
2日:ユーロ圏失業率
3日:ユーロ得権6月サービス業PMI
 

●今週のストラテジー
 
https://www.pro-fx.info/ef/200628-3.gif
 
○基本ストラテジー
下降トレンドが継続しているため、依然として基本戦略はドルの戻り売りに置く。

推奨水準:108円台前半
 
理由
(1)スポット終値・25日MA(前週末107.73)・100日MA(同108.10)・200日(同108.43)の関係で、
期間の短い線(含むスポット)が順番に長い線とデッドクロスしている。

・移動平均線の位置関係を考慮すると、107円台後半での上値が明らかに重たくなっている。

・25日MAと100MAとのクロス関係は信頼性が高い。

デッドクロス中の25日MAと100日MAとの関係が逆転するまでは、
ドルの中期的軟調地合いに著変はないと見ている。

(2)転換線(前週末107.55)が基準線(同108.21)をクリアに下回っている。

上方向でも下方向でも二つの線のクロス関係は長引く傾向にある。

今回は下降する転換線が基準線を上から抜いているため、当面ドルの軟調地合いが続く可能性が高い。

(3)111.71(3月24日)と前週の高値109.85を結んだ線と下方に平行に引くことのできる線
TR2とで下降チャンネルTR1-TR2(日足チャート)が形成されている。
 

●超短期試しストラテジー
 
超短期戦略で106.80~107円前後で試し買いというストラテジーもあるか・・・参考図

理由
スポットが下降チャンネルTR1-TR2のセンターラインを抜きつつあるので、小戻す可能性がある。

その際、107.55~65で上値が重たい様であれば、ロングは撤退。

基本戦略は戻り売りであり、その場合は短期戦略としてショートで切り返す手もあるか。
 

注)利食い・損切りは個人のトレーディング・スタイルやトレーディング・スパンが異なるため、特に推奨水準はありません。

推奨水準は単なる筆者の分析結果であり、その水準での取引を勧めるものではありません。

投資の最終判断は自己責任で行ってください。
 

以上

https://www.fpnet-ec.com/assets/common/img/member/bbs/11/4f2decd25822a875c13c8ee07f3199dd-2.gif

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為替相場研究会主宰

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