元チーフディーラー集団(柾木 利彦、西原 宏一、伊藤 寿彦、竹内 典弘)+各分野一流の執筆陣の相場記事

×

メディア

無料メルマガ

無料講座

おすすめ商品

おすすめ会社

FXプライムbyGMO

スパンモデル標準搭載

FXコラム

2018.01.07

今週のドル円相場テクニカル分析

著者:為替相場研究会主宰


Ⅰ.先週の分析(先週のチャートと分析全文は先週のメルマガをご覧ください。
なお、当欄の先週は先々週を、今週は先週を指します)

先週の当欄のまとめでは、
「R線を上抜く可能性もあるが、同線以上の水準は上髭と見る」とした上で、
「ホリデー・シーズンと年末が重なる最終週は動意薄の市場となるため、
実体部分はR線とS線とで形成されているトライアングルの中で推移し、
年末は限りなくエイペックス(Apex、三角形先端、112.95前後)に
近づく展開を予測する」とした。(予測レンジ:112.00~114.50)

*注意点としては、
「過去2年、年末の最終週は保ち合い相場のなか、ややドル安に振れる傾向がある」
ことを指摘した。

実際の相場は、R線を抜くこともなく、
R線-S線のトライアングルの中でドルが弱含みに推移し、
ドルが112.47まで下落した。

こうしたなか、以下の点からドルの下値リスクがやや高まっていると予測する。

(1)11月27日の安値110.85を付けて以降、
ドルの上値を試す展開が続いてきたが、
12月12日の高値113.75で上げ止まったこと

(2)(1)との関連では、上値が113.50でキャップされる中、
下値が切り下がっていること

(3)スポットが終値で25日MA(先週末112.75)を下回り始めたこと

(4)一目の雲にネジレ(今週前半112.40前後)生じること

(5)過去の経験則・・・ワンポイント・レッスン

足下でこうしたドルに弱気要素があるため、
目先では「S線(先週末112.25)をブレイクできるかどうか」
が焦点となる。

S線と112.30(50%retracement、11月27日安値110.85→12月12日高値113.75)が重なるため、
●112.25~30には注目しておきたいところ。

S線を下回る様であれば、前述の保ち合いトライアングルをブレイクする(下放れする)ため、
111.99(12月6日の安値)が次のポイントとなる。

その直下に111.96(61.8%retracement、110.85→113.75)が存在していることもあり、
111.96~111.99が比較的強いサポートと言える。

従って、●111.99~111.96をブレイクする様であれば、
比較的早い時期に110.85を試しに行く可能性が高い。

他方、ドルをサポートする要素としては次の点が指摘される。

(A)薄商いが続いているため、113円台後半できっちり、
上値テストが行われていない

(B)週足が週一目均衡表(先週末112.16)の雲の上で推移している。

今週は雲の上限が111.75近辺に位置する。

(C)上で指摘した様に、S線(先週末112.25)と112.30(50%retracement、11月27日安値110.85→12月12日高値113.75)が重なる。

111.96(前述)~112.30水準が比較的強いドルの支持水準として考えられる

***まとめ***

11月27日以降続いたドルの上値を試す展開(一相場)は時間経過から終わったと見られ、
この先ドルの戻りは弱く、今週も下値を試す展開が継続すると見ている。

問題は111.96~112.30をブレイクできるかどうかである。

ブレイクできない場合は、短期的にR線(先週末113.35前後)程度までのドルの反発もあり得る。

仮にR線がブレイクされた場合は113.75テストもあり得るが、その可能性は低いと見る。
(あったとしても上髭)

**予測レンジ:110.15~113.75

Ⅱ.先週のドル円相場(寄り付きは東京午前9時頃)

1月2日:東京午前9時112.77。

アジア時間では112円台後半を中心に模様眺めの展開。

海外では北朝鮮・金正恩による米国への威嚇的発言でリスク回避の動きとなり、
112.06まで下落。

NY終値112.29。

3日:東京午前9時112.25。

米12月ISM製造業景気指数が予想を上回る結果となったことを受けてドルが反発。

12月FOMC議事録で「米税制改革により消費が加速する可能性が示唆された一方、
利上げ路線の継続をメンバーの大半が支持する」という内容が示されたことで、
ドルが112.61まで上昇。

NY終値112.51。

4日:寄り付き112.62。

日経平均株価の大幅上昇を背景に112.78を示現。

米12月ADP雇用統計が好結果となったことで、米金利が上昇。

その後米株の上昇も加わり、112.86まで上昇。

NY終値112.76。

5日:寄り付き112.72。

日経平均株価の続投を受けて、113円前半へと上昇。

前日の米12月ADP雇用統計が良好だったことを受けて、
米12月雇用統計への期待が高まり、
NY時間に向けても堅調に推移し113.29を示現。

だが、米雇用統計(NFP)が予想を下回る不調に終わり、反落。

越週水準は113.06。

Ⅲ.ワンポイント・レッスン

第304回 「115円の重みを考察する」

http://www.pro-fx.info/ef/pic180107-12.gif

昨年5月以降、115円がドルの抵抗水準として強く意識されています。

そこで年初に当り、改めて115円の立ち位置を認識しておくことにします。

アベノミクスが本格的に稼働した2013年以降、ドル高が進行し、
2014年11月に115円を超える水準に到達しました。

それ以降、ドルは115円を割り込むことなく(青丸1)、
過去2年半の最高値となる125.86(15年6月)を示現しました。

その後も、青丸2~3に見る様に、
115円台が強いサポート水準となり、ドルを支持しました。

ところが、16年に入り、115円(割れ)を試す動きとなり、
2月9日には同水準が決壊しました。

それ以降は、赤丸4に見る様に115円台が強い抵抗水準となっています。

その後、16年12月にトランプラリーで118.66を付けますが、
一時的なものに終わり、翌2017年には再び115円を割り込んでいます。

それでも、ドルは失地回復の動きを見せますが、
115円が完全にドルの上伸を止める格好となっています。

4月に108円台まで下落したところで、局面が変わり、
ドルが反発を見せる様になりますが、
3回あったそうした局面(赤丸6~8)は見事に114円半ば
(この間のドル最高値は11月6日の114.73、赤丸8)
止まりに終わっています。

115円について一連の流れをまとめれば、青丸1~3がドルの支持水準、
赤丸4~8がドルの抵抗水準で、現時点では抵抗水準ということです。

赤丸4以降で生じた115円を超えるドル高を示現したトランプラリーについての説明は
トランプ自身がフェイクである様に、フェイクだったとしか言い様がありません。

この点、2016年12月(陽線月足)の翌月2017年1月の(陰線月足、終値112.82)が
完全に「かぶせ」となっているため、
当時の115円以上は単なる髭であったことが示しています。

・・・図中の左下の囲み「月足ローソク足」を参照してください。

但し、現状では米税制改革の実現というドル買い材料があるため、
市場がそれを囃して115円を抜くかどうかには注意を要する点です。

もっとも、FEDの正常化プログラムが進む中、米税制改革実現という強い材料があっても、
115円を超えられない様であれば、ドルの大反落というシナリオもあり得るかと考えています。

Ⅳ.長期相場分析(週足チャートをご参照下さい)

http://www.pro-fx.info/ef/pic180107-13.gif

トランプラリーで118.66(16年12月15日)を示現したが、
その以降のドルの上値は重たくなり、年初から下降局面に突入した。

ドルの下降は107.32(9月8日、年初来安値)で下げ止まった後、
戻り高値(現時点では11月6日に付けた114.73)を狙う動きが続いているが、
依然として114円台に上値の重さが感じられる。

114.73を含めて5月以降における大きなドルの反発局面は3回あったが、
いずれも114円半ばで止まっている。

米税制改革法案の実現でドルの地合いが堅調になりつつあるものの、
足下の局面で前述114.73~115.00ブレイクできない様であれば、
ドルの下値テストが始動する可能性がある。

現在2015年の最高値125.86近辺からの抵抗線R3が114円近辺に下りているため、
同線すら抜けない様であれば、益々その可能性が高まろう。

いずれにしても、114.73~115.00を抜かない限り、118.66は全く視野に入ってこない。

**上値メド水準
114.73(11月6日高値)
115.00(サイコロジカル)*
115.60(61.8%戻し、2015年最高値125.86&2016年最安値99.00)

**下値メド水準
110.00(サイコロジカル)
107.32(9月8日安値)*
106.51(61.8%、99.00&118.66)
105.00(サイコロジカル)
103.20(78.6%、上記値幅)

Ⅴ.今週のドル円相場テクニカル分析
「保ち合い放れに注目!」

http://www.pro-fx.info/ef/pic180107-14.gif

先週の当欄では、「ドルの下値を試す展開が継続する」と予測し、
焦点は「111.96~112.30をブレイクできるかどうか」とした。

その上で
「ブレイクできない場合は、短期的にR線(先週末113.35前後)程度までのドルの反発もあり得る」
とし、予測レンジを110.15~113.75に置いた。

実際の相場は週初に112.06まで下落したが、
上述の111.96をブレイクできずに、
週末には113.29までドルが反発した。

先週の本文中で
「111.96~111.99が比較的強いサポート」
と指摘した様に、実勢の値動きからもそうした感触を得た。

そうした感触がある中、ドルが続伸する可能性(相場付きの変化)を
示唆する要因として以下の点が挙げられる。

(1)まずは先週のドルの下押し局面で、
前述した111.99(12月6日安値)~111.96(61.8%retracement、110.85→113.75)
が機能した。

中期的に捉えれば、相当良い水準でドルが下げ止まった(先週の安値は112.06)と言える

(2)支持線S(先週末112.45前後)を終値で完全にブレイクできなかった(実際には1日下回っている)
→1カ月強の保ち合いの下放れに失敗

(3)終値で一目の雲(先週末の上限は112.75)の上に出た

(4)終値ベースで25日MAを下回った時は相当期間ドルが下落するという、
昨年の傾向が崩れる兆しがある
・・・1月2日~4日の3日間、スポット終値が同MAを下回っている

(5)先週3連続陽線を引いており、この足が出現した時は、
その後に日柄や値幅の調整が入っても、ドルが一段高となる傾向がある

こうした中、今週の焦点は筆者が直近の数週間で示唆してきた支持線Sと抵抗線Rで
形成されてきたトライアングルのエイペックス(一番右側で両線が交叉する点)
に限りなく近づく。

従って、時間と形状から三角保ち合いをどちらかに放れるため、注意しておきたい。
・・・グリーン・ドットの丸内に注目

もっとも、上に放れた場合でも「放れた方向に新たな展開が生まれる」
という定石が機能するかどうかには疑問が残るところである。

理由は以下の通りである。

(A)113.75(12月12日)を付けて以降の展開で、ドルの反発力が低下している。

現時点では明らかに上値が113円半ばで重たくなっている。

(B)先週末の高値は113.29だが、R線で抑え込まれている

(C)5月以降のドルの戻り局面では114円半ば(MR:ドットの赤線)水準で
3回も高値が抑え込まれている

***まとめ***

今週は、
「S線―R線で形成されるトライアングルを放れることになるが、
若干抜けた方向に相場が振れやすくなる」ことが見込まれる。

前述の(1)~(5)が短期的に機能すると判断して、
どちらかと言えばR線を先に抜く可能性が高いと見る。

その際113.75を抜く展開となれば、一旦は114円台を試す可能性もあるが、
その可能性は低い。

逆に113.75~114円台の実需の売りを飲み込む様であれば、オーバーシュートであり、
その先の114円半ば~115円の壁に阻まれ、大きく反落する可能性がある。

**予測レンジ:111.00~114.10

**ドルのネガティヴ要素(上記と一部重複)

(1)2015年6月のドル高値125.86近辺からの抵抗線(週足チャートのR3)が
114円近辺まで下降している。

ザラ場では一瞬抜けたが、完全に抜けていない。

(2)115円が一段と強い心理的節目になっている。

5月以降の戻り高値局面では肝の115.00~115.60
(61.8%戻し、2015年最高値125.86&2016年最安値99.00)を
試す前に頓挫しているため、心理的節目として115.00がより重さを増している。

(3)114.73(11月6日)を三番天井とするトリプルトップの可能性が残っている
・・・108.13(4月17日)以降の戻り高値水準が114円半ば
(114.38:5月10日、114.49:7月10日、114.73:11月6日)

(4)114.73からの抵抗線R(先週末113.25前後)が終値ベースで抜けていない。

(5)11月27日の安値110.85を付けて以降、ドルの上値を試す展開が続いてきたが、
12月12日の高値113.75で上げ止まっている
→113.75(12月12日)以降の展開で、ドルの反発力が低下している。

現時点では明らかにドルの上値が113円半ばで重たい。

(6)先週末の高値は113.29だが、R線で抑え込まれている

**ドルのポジティヴ要素(上記と一部重複)

(1)先週の下押しで、9日間RSIが30%を下回らなかった。

下値圏で積極的なドル売りが出ていない。

(2)100日MA(先週末112.11)が200日MA(111.69)を小幅上まっているため、
長期的に先高感が残る

(3)年初来安値107.32(9月8日)を起点とする支持線S(先週末112.25)が機能している

(4)週足は五週連続で、一目均衡表の雲(先週末111.71)の上で推移している

(5)先週のドルの下押し局面(先週の安値は112.06)において、
111.99(12月6日安値)~111.96(61.8%retracement、110.85→113.75)が
支持水準として機能した。

中期的に捉えれば、相当良い水準でドルが下げ止まった。

(6)支持線S(先週末112.45前後)を終値で完全にブレイクできなかった
(実際には1日下回っている)→1カ月強の保ち合いの下放れに失敗

(7)終値で一目の雲(先週末112.75)の上に出た

(8)終値ベースで25日MAを下回った時は相当期間ドルが下落するという、
昨年の傾向が崩れつつある
・・・1月2日~4日の3日間、スポット終値が同MAを下回っている

(9)先週3日連続陽線を引いている。この足が出現した時は、
その後に日柄や値幅の調整が入っても、ドルが一段高となる傾向がある

Ⅴ.チャートポイント
**レジスタンス
113.25(先週末のR線水準)~113.29(1月5日高値)
113.75(12月12日の高値)
114.10近辺(2015年最高値125.86からの抵抗線、週足R3)
114.73(10月27日の高値)*
115.00(サイコロジカル)*
115.51(3月10日高値)
115.60(61.8%戻し、2015年最高値125.86&2016年最安値99.00)*

**サポート
112.45(先週末のS線)
112.06(1月5日の安値)
111.99(12月6日安値)~111.96(61.8%retracement、110.85→113.75)
110.85(11月27日の安値)
110.15(61.8%、107.32&114.73)*
110.00(サイコロジカル)
109.55(9月15日安値)
107.32(9月8日の安値)**

以上

 

本記事は、新イーグルフライから抜粋したものです。

為替相場研究会主宰

>> 著者ページはこちら

新着情報

メディア情報

無料メルマガ

無料講座

おすすめ商品

FXプライムbyGMO

おすすめ会社

スパンモデル標準搭載

トップに戻る