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FXコラム

2019.09.13

ECBからの発表

著者:松崎 美子


9月12日の欧州中銀(ECB)金融政策理事会からの発表を受け、ユーロが乱高下しました。主な発表内容は、こんな感じです。

 
*** 政策金利
預金金利のみ、-0.4%から10bpsカットされ、-0.5%へ
貸出金利(+0.25%)、レフィ金利(0%)ともに据え置き

 

*** 階層的措置導入
民間銀行の収益逼迫を緩和するため、2段階の階層的措置の導入https://www.ecb.europa.eu/press/pr/date/2019/html/ecb.pr190912_2~a0b47cd62a.en.html

 
 

*** 量的緩和策(QE)の再開とオープンエンド
独仏蘭全ての中銀総裁が、QE策再開に反対していましたが、最終的に再開が発表されました。

・11月1日より開始
・月額 200億ユーロ
・終了期限を設けず、必要な期間ずっと続ける(オープンエンド)
・QE策が終了するのは、政策金利の引き上げが出来ると判断した状況のみ
・満期国債の再購入は、引き続き継続

 
 

*** フォワードガイダンスもオープンエンド
7月25日の理事会で、緩和策の継続期間を「2020年上半期までは」としてましたが、今回は時間制限を撤廃し、オープンエンドへ変更しました。

 
 

*** TLTRO3条件変更
変更内容については、声明文に加え、説明書が発表されています。
https://www.ecb.europa.eu/press/pr/date/2019/html/ecb.pr190912~19ac2682ff.en.html

TLTRO3条件変更は、3つです。

1) 6月6日に発表された条件では、貸出金利に10bpsの上乗せをしていたが、この上乗せ金利をなくす

2) 期間を2年から3年間に延長

3) 期間延長に伴い、前倒しで返済したい銀行は、借り入れ2年後から四半期ごとに返済が可能

 

*** ドラギ総裁記者会見
念のため、ドラギ総裁の記者会見での要点をお伝えします。

・今回の包括的緩和パッケージは、インフレ率が低いことに答える形で決定した
・今回の決定のベースシナリオとして、貿易摩擦のこれ以上のエスカレートは織り込んでいない
・必要に応じて、政策内容の変更は可能
・現状を踏まえ、より緩和的な政策を長期化することを必要と考えた
・世界的な景気先行き不透明感は、欧州の製造業に打撃を与えている
・欧州景気の下揺れリスクが、今回の決定の重要な要因となった
・英国のハードBrexitの可能性が、高まっている
・財政政策がここからの欧州経済の牽引役となるべきであるという意見で、理事会では全会一致となった
・QE策の導入については、幅広い意見が寄せられた
・インフレ見通しの下方修正などもあり、何らかの対策を導入すべきという点で、全会一致となった
・QE策の購入上限まで、まだ余裕がある
・購入上限変更をする必要は、ない
・QE策の月額について、これ以上の額で実施するという話しは出なかった
・ユーロ圏がリセッション入りするリスクは、小さいであろう。しかし、可能性が徐々にたかまってきたことも事実である
・財政支出が出来る加盟国政府は、実施し、欧州経済の牽引役を金融政策から財政政策へと引き継ぐことが望ましい
・今回の包括的緩和パッケージを発表した理由は、3つある。ひとつは、長引く景気低迷。2つ目は、世界的な貿易摩擦による景気下落リスク。そして3つ目が、スタッフ予想でのインフレ見通しの下方修正である

 
パッケージの規模は、予想をやや下回りましたが、オープンエンドにした点は、やはり思い切ったな!と思いました。

 
ECBとはちょっと離れますが、ここからのマーケットは、長期金利動向次第かな・・・と考えています。

松崎 美子

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