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FXコラム

2018.10.11

イタリア予算案についてのまとめ

著者:松崎 美子


本記事は、新イーグルフライから抜粋したものです。

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マーケットの話題は、来週に迫ったEUサミットでのBrexit交渉の行方、そして10月15日に提出期限が迫った欧州加盟国の予算案(特にイタリア)に絞られてきました。11月の米大統領中間選挙も当然話題になっておりますが、イギリスに住んでいるからかわかりませんが、情報量がかなり違います。

イタリア予算案について,簡単にひとつにまとめてみます。

*** イタリア連立政権による予算案内容 ***
まず最初に今回問題になっている財政赤字対GDP比について簡単に。

連立政権が考えていた赤字対GDP比は、「2019・20・21年全て2.4%」となるものでした。しかし、トリア経済財務相が猛反対し、EU側からもいちゃもんをつけられたこともあり、その後変更し以下の通りとなりました。

2019年 2.4%
2020年 2%
2021年 1.8%

この数字は、前政権がEUと約束した2019年の赤字幅(2019年 0.8%、2020年 財政均衡)の3倍もの赤字となっており、このままで行くと構造的赤字が増えていく事は避けられないでしょう。

*** 欧州委員会の動き ***
先週欧州委員会はトリア経済財務相宛に1通の書簡を渡しています。そこには、新政権の歳出拡大と赤字削減が遅れることに対する懸念が表明されていたそうです。

これを受け、ディマイオ副首相(5つ星運動党首)は、「誰が何といっても、赤字対GDP比のこれ以上の変更はない。」と返答。

*** 昨日出た噂 ***
EU関係者の発言ということで具体的に誰かはわかりませんが、「イタリア予算案は、欧州が定めた安定成長協定を著しく破った内容となっており、非常にネガティブな印象を持っている。」と語ったようです。

これにより、10月15日の予算案提出期限以降、欧州委員会はイタリア予算案を否決するという見方が強まっています。

*** イタリア予算委員会も拒否 ***
イタリア予算委員会が連立政権が提出した予算案概要を拒否しました。理由は、GDP予想があまりにも楽観的すぎるから。
http://www.upbilancio.it/audizione-dellufficio-parlamentare-di-bilancio-nellambito-dellesame-della-nadef-2018/

予算委員会は、今後の赤字削減への計画が、あやふやすぎる点も指摘しています。ちなみに、今回の予算案で使用されているGDP予想は以下のとおりです。

GDP予想
2019年 1.5% (IMF予想は、1.1%でしたが、最近 1%へ下方修正しています)
2020年 1.6%
2021年 1.4%

*** ここからのタイムライン ***
10月15日 → 欧州委員会への予算案概要の提出期限

そこから2週間(10月末くらいまで) → 欧州委員会が予算案内容に疑問/問題があれば質問をし、新しい予算案提出を要請する期間

そこから3週間 (11月中/下旬) → 欧州委員会からの疑問に対し、各国政府が返答する期間。新しい予算案提出となるのが一般的

もしここでイタリア政府が新たな予算案提出を拒否した場合、欧州委員会は「赤字削減が出来ておらず、EU規範に背いた」として、罰金などの言い渡しをします。

これとは別に、10月下旬にはS&PとMoody’sのイタリア格付け発表が待っています。特に現在のMoody’sのイタリア格付け見通しは、「ネガティブ」となっているため、マーケットではMoody’sがイタリア格付けをカットするのではないか?という噂が出ています。

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本記事は、新イーグルフライから抜粋したものです。

 

松崎 美子

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