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FXコラム

2018.04.02

新年度入りで機関投資家はどう動く?

著者:竹内 のりひろ


さて、足元でのUSDJPYのフォワード・レートをみてみます。いわゆるスワップです、高金利通貨を買い建て保有していると日銭が落ちますね、これです。

足元ではこんな感じです(微妙に変動しています、以下は配信時点の数値)。

https://jp.investing.com/currencies/usd-jpy-forward-rates

このなかで、3M FWDというところをみますと-65/-64.3とあります。これはUSDJPYのロングを3か月継続すると持ち値が64.3ポイント(pips)改善する一方で、ショートを継続してしまうと、同様に65ポイント(pips)悪化してしまうということです。

機関投資家が外国債券を購入した場合の売買経路は「外債買い+円売り外貨買い」となります。この「円売り外貨買い」の部分が買値を上回っていれば問題ないのですが、下がればそのまま損失です。

これを回避するため、「ヘッジ外債(投資)」にするわけです。上記の売買経路に「円買い外貨売り」を組み入れ、実質「外債買い」だけのリスクにするわけですが、前提になるのはこのヘッジのコストです。

上述の3Mを3か月ごとに4回繰り返しますと、1年間ヘッジが可能です。するとそのコストは65X4=260ポイントですからこれは、2円60銭もの支払いになります。

一方で米国の10年の債券に投資すると仮定します。現在の金利は2.740%です(クーポン=発行時点の利回りではなく、これは現在の流通利回り)から、年間に得られる金利収入は、現在のUSDJPYで106.30X0.0274ですから、2.91262と計算できます。

つまり金利収入は2円91銭26厘です。「ヘッジ外債」ですと1年の収益は31銭26厘にしかなりません。投資元本が106.30ですので、年間の利回りが0.29%という結果になってします。これでは生命保険会社が契約者に提示している予定利率を大きく下回り、経営的にも成り立ちません。

そこで登場するのがこのヘッジ部分が無い「オープン外債(投資)」です。ただこちらの場合は、為替の変動を全て受け入れることになります。上の例ではUSDJPYが104.30になった場合、フルに2円の損失です。

現在の環境ではヘッジ外債はコストに合わず、オープン外債でしか投資妙味はありません。するとUSDJPYが大きく売られた時点でないと、機関投資家は買いに参入してこないという結論になります。

例年ですと、新年度入りで投資行動は活発になりますが、特に今年の場合、USDJPYの上値を積極的に買ってくる投資家は少ないのではないか、と考えています。

上述の3Mは我々の場合も同じです、3か月継続した場合、持ち値はその分悪化します。上に例ですと、ここで106.30のショート作った場合、3か月後にはその持ち値は105.65まで悪化してしまうということです。

ポジション等は変わりません。

竹内 のりひろ

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