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2018.10.05

今どうなってる?英国欧州事情! ソフトブレグジット・ハードブレグジット、合意なきブレグジット?? ロンドンへ電話を繋いで聞きました! ~みずほ銀行欧州資金部シニアストラテジスト・本多秀俊さん~


10月4日21:30~22:00 ラジオNIKKEI第1「集まれトレーダーシンプルFXトレード」
今日の聴きどころ!

実際の放送内容は是非YOUTUBEオンデマンド、もしくはラジコ・タイムフリーでお聞きください。

大橋)さあここからは西原宏一のHOT LINEという特別企画コーナーで、ロンドンのみずほ銀行・欧州資金部シニアストラテジスト 本多英俊さんにお話を伺いたいと思います。
ロンドンと今、電話がつながっています。

西原)本多さんはおはようございます。

本多)おはようございます

西原)こんにちは、お久しぶりです。

本多)ご無沙汰してます。

西原)よろしくお願いします。大橋さんもよろしくお願いします。

大橋)よろしくお願いします。

本多)よろしくお願いします。

西原)冒頭にも申し上げたんですが、本多さんとは18年ぐらい前僕がドイツ・ロンドンでお仕事をしていた時に情報交換等させていただいて、あとはよく飲みにも行ったり飲み友達でもあるんですが、

本多)そうですね。

西原)また東京に帰ってきたらぜひよろしくお願いします。

本多)はい。

西原)はい、本日はですね、ちょっとブレグジットの件が、東京でも話題になるんですけれども、はっきり理解がされていない方が多いのでちょっとわかりやすく説明していただこうということで、お願いいたします。

本多)はい、全力を尽くしてわかりやすくと思うんですが、この件に関してはロンドンから見ていてもはっきり言って帰結は全く見えないというのは最初に申し上げておきたいと思います。
前例のないことですから、何が起こるか全く分からないというのが唯一分かっていることです。

大橋)本多さんも国民投票やられたんですか?

本多)私は投票権がないので行ってないですけど、バリバリの残留派で当時からもう残留すべきだと言っていました。

西原)なるほど。ちょっと意見的には少し寄ってるかもしれないとですね? これからお話して頂けるお話は。

本多)はい、そう思って聴いていただけると幸いです。

大橋)はい、今ブレグジット交渉ですが、ソフトブレグジット・ハードブレグジット、そして新しい言葉で「合意なきブレグジット」っていうのを最近出てきたんですが、これ何がどう違うんでしょうか。

本多)人によって定義は微妙に違うんですけども、基本的にはソフトブレグジットというのは関税同盟や単一市場に残ることで、従来どおりのものの移動とかですね。輸出入を保証するのがソフトブレグジットと言われています。

ハードブレグジットは、基本的にはその関税同盟・単一市場から抜けて、自由貿易協定を結ぶと、基本的にはまずその WTOルールに戻るんですけども、既存の加盟国として特別待遇だから税関手続きを簡素化するとかですね。

自己申告制にするとか、製品規制なんかも登録制するとか、そういう形で従来の延長という形でイギリスを特別待遇で残す、但し、その関税同盟や単一市場、これがだいたいハードブレグジットの定義だと思います。

ノーディールブレグジット、つまり合意なき離脱というのは、基本的なこのハードブレグジットにもならない、何の合意もなしに突然WTOルールになって、当然ですから特別待遇もなしでいきなり3月29日を境に、第三国として完全にその自由貿易協定を結べないまま、特別扱い一切なしというのがノーディールブレグジット。

基本的にはだから最悪なシナリオと、輸出業者にとってはということになると思います。

西原)あとこのよく「単一市場に残留する」と言われます。で、言い方によっては「シングルマーケットにアクセスができるできない」という言い方をするんですが、これはもう少しわかりやすく言っていただけるとありがたいんですが。

本多)関税同盟はわかりやすいですね。
要は税率を一緒にすることで一旦EUの国境というんですか、境を越えた瞬間からある意味国内で同じように取引するように、税金のこと関税のことを考えない。

単一市場は実は意外と誤解されていて、単一市場で人や物の移動の自由っていうとですね、例えば東京から横浜まで新幹線で行くみたいに、何の検査もなくてですね。
自由に行き来できるっていいイメージを持ちになるかと思いますけども、実は単一市場ってそうじゃなくて、
単一市場の意味する自由というのは、製品規格の統一とか、
人の福祉・福利厚生を差別しない、要はどこに行ってもレベルプレイングフィールドで同等に扱われる、
というのが単一市場の言う自由です。

実際、例えばパリからロンドン行きするユーロスター乗ると入国検査ありますよね。
で、この入国検査を省いているのは、実はシェンゲン協定と言って、これは検査を省くという合意があるとという。

だから要はその関税同盟・単一市場と、それからシェンゲン協定の3つがそろって、
例えばドイツとフランスの間・イタリアとスペインの間というのは自由に行きできるわけですね。

だからこの辺が理解されてないと思うんですけども、
単一市場というのは自由に東京から横浜まで行けるってことじゃなくて、
東京でも横浜までも同じ規格の物が取引されているので、
そこの検査が不要になるというのが単一市場の言う自由です。

西原)なるほど。

本多)これでわかるかな。

西原)わかりやすかったですよ。

大橋)検査は省く。

本多)そうですね。検査がいらなくなるのが単一市場の自由です。

西原)だからイメージとしては、
最初持っているイメージというのはロンドンからパリにユーロスターで行くと、
もう何もいらなくて、そのまま横浜東京行くみたいな感じで入れると思ってたんですが、そうではないということですね。

本多)そうですね。関税同盟にしても単一市場にしても検査は必要になります。
この辺の検査を簡略化して、簡単にしようってのは、要はハードブレグジットの言う特別待遇という意味だと思いますね。

西原)なるほど。

大橋)はい、ブレグジットの種類について今解説いただきましたが、一体何で今、もめているんですか?
 EUと英国っていうのは。

本多)最大のやっぱり懸案は、北アイルランドとアイルランドの国境をどうするかということですね。
これは昨年の12月の合意で一応、国境施設は一切設けないということで、
その目標だけは合意されているんですけれどもその方法論が全然まとまってないわけです。

さっきの論法で言うと、アイルランドと北アイルランドというのはお互いまだEU加盟国なので、
関税同盟・単一市場に入ってますし、どっちの国もシェンゲン条約に入ってないですけども、
コモントラベルエリアと言って人の移動の自由を保証している制度があります。

この3点セットでだからアイランド国境というのは、今実在しないわけですね。

これがでも要はその、単一市場・関税同盟から抜けてしまうと、
どういう形でその製品検査とか税関検査をするかという部分の方法論が全然できてなくて、
何もなしでやるのが実質的には非常に難しいと、今その事前申告とか登録制とか、
あとをテクノロジーを使ってチップを埋め込んで全部その素通りで、
高速道路のETCみたいなああいう形でイメージも。

西原)ああ、そういう解決策もあり。

本多)ただテクノロジーが多分向こう3年では間に合わないと言われていますし、
家側からすると裏口から、例えばその製品の基準で言うと今EUは、
アメリカからの遺伝子組み換え食品とか塩素消毒された鶏肉とかってのは輸入禁止してるんですけども、
仮にその製品検査がないとすると、例えばイギリスがアメリカから輸入した遺伝子組み換え食品が国境検査なしで北アイルランドからアイルランドに紛れ込んで、
そこから単一市場ですから自由にフランスやドイツに行ってしまうというリスクもあるわけですね。

それをどうやって防ぐかっていう具体的な方法論が現時点ではまとまっていないというのが最大の問題点です。

西原)ボリス・ジョンソンさんがよく、北アイルランドの問題はテクノロジーでなんとかできると言ったら、
そのチップの話なんかが入っていると。

本多)そうですね。
で、彼はそのコンジェスチョン・チャージと言って、渋滞税とそれを比べることによって非常に顰蹙を買いましたけども。
実際にはテクノロジー、ちょっと詳しいこと言うと、
例えばイギリスとEUの間っていうのは、自動車が完成車できるまでにだいたい3往復ぐらいするんですね。

その間行ったり来たりをどうやってチップでフォローするか。
そうすると例えば、イギリスからチェコに行ってアセンブリーされた部品がまたイギリスに戻ってくるときに、それをチェックするにはチェコでも同じことをしなきゃいけないわけです。

だからそういう設備はどうやって整えるんだっていう方法論が全く出てきてないというのが現状です。

西原)はい、あとブレグジット交渉の主要スケジュールですけれども、

抜けるのは2019年の3月29日というふうに決まっているんですが。それまでどのような重要なスケジュールがあるのか、ちょっとご紹介していただければ。

本多)従来はですね、今月の16~17日、EU首脳会議で合意がまとまるはずと。
そうでないと加盟28カ国、イギリス含めての、批准が間に合わないというふうに言われていたんです。

これがただ時間的に間に合わないというので、
今注目されているのは来月11月の17日18日の特別首脳会議、
これまでになんとか間に合えばというふうに言われています、その合意がまとまるのは。

大橋)延びてるわけですね。

本多)そうですね、で、中にはもう11月にも間に合わなくて、
年内ギリギリでクリスマスまでに何とかなるんじゃないかということもありますので。

大橋)ええー。

西原)それってだけど、基本的に間に合わないってことですよね。

本多)今一番大きいのは北アイルランドの問題が揉めてるんですけども、これの合意のめどが全く立たないので、
延び延びなってると。
ブレグジット交渉で当初からずっと延び延びの状態が続いて、来年の3月がただただ迫っているというのが現状です。

西原)それは何も決まらないとノーディールブレグジット。

本多)まあアクシデンタリー・ノーディールみたいな言い方をする人もいますけども、
結局最終的にノーディールという、これはだから最悪の結果だと思いますけども、可能性が高まっていると。

大橋)3月29日に離脱するために各国が議会に戻ってね認しなくちゃいけない、批准しなくちゃいけないということ、10月11月いつまでに決めなきゃって言われて逆算してるわけですけど、それが本当にいつになるか分からないという状況ですね。

西原)またそれも延びてしまうかもしれないということですね。

大橋)でポンドの動向なんですが、ここからポンドってどう動きそうですか。

本多)いろいろシナリオ、だからソフト・ハード・ノーディールって今挙げましたけども、いずれのシナリオでも私はポンドとりあえず売られるしかないと思ってます。

これはやっぱりとのイギリスという国がEUを抜けるという決断をした事実はもう変わらないわけですから、そういう国と本気でビジネスしますか、本気で投資、そういう国にしますかという問題が最初にあるわけですね。

で、もう一つシナリオとして私は、その離脱取りやめという四つ目のシナリオもあると思っていますけども、
今挙げた3つのシナリオと比べるとこの離脱取りやめのシナリオというのはまあ一番ダメージは少なくなるかなと。

それでもダメージには違いないので、ポンドは現行水準からまだ売られる余地の方が大きいと思ってますね。

で、大切なのはノーディール。ノーディールで合意なき場合は非常に混乱するでしょうし今言われているのは
例えばドーバー海峡を渡るトラックの列が3キロまで伸びるとかですね。
そういうようなことも言われていてその生産性の大きな低下につながりますので、
今度は大きく売られるでしょうし混乱も大きくなるだろうなと。

順番で言うとノーディールが最悪、
ハードブレグジットがその次で、ソフトブレグジット、難しいと思いますけどもその次ですね。

一番いいのは離脱取りやめですけども、
それでもポンドはまだ売られる。

西原)なるほど。

本多)とにかく売られる。

大橋)国民投票でブレグジットが決まった瞬間っていうのは、
ポンドが大きく売られてこれが他のマクロマーケットにも多大な影響を及ぼしたんですが、
今回のこのブレグジット交渉の行方次第では
マクロマーケット、株式市場なんかに与える影響葉大きいと考えられますか?

本多)私の予想はやっぱり相場って慣れるものなので、
たとえば今の米中の貿易戦争もそうですけどもだんだんリアクションを弱くなってきてますよね。
北朝鮮の核ミサイルとかも、最初は大騒ぎしたけど、途中からだんだん反応しなくなりました。
なのでイギリスの経済に与える影響というのは非常に大きいと思いますので、
ポンドはそれなりに反応すると思いますけども、例えばマクロで株式とかですね。

あるいはユーロ相場に大きな影響を与えるかというとも
その影響は非常に限定的で、ブレグジットというのは
地域的なトピックなんじゃないかなというのが私の今の予想です。

大橋)はい。

西原)なるほど、わかりました。どうもありがとうございました。

大橋)どうもありがとうございます。

本多)ありがとうございます。

大橋)ロンドンのみずほ銀行・欧州資金部シニアストラテジスト 本多英俊さんにロンドン
にお電話つないでお話を伺いましたありがとうございます。

西原)またお願いします。ありがとうございました。

この後のトークは
以下動画アーカイブ、radikoから、どうぞご覧ください。

動画アーカイブ

https://www.youtube.com/channel/UCLhjaz_j5zgylcilm_aCzTQ

radiko
http://radiko.jp/#!/ts/RN1/20180405213000

■今週来週の為替スケジュールはこちら

■番組情報
「集まれトレーダーシンプルFXトレード」
放送日時
ラジオNIKKEI第1 毎週木曜日 21:30~22:00
出演者
パーソナリティ:西原宏一
MC:大橋ひろこ

過去放送
YouTubeライブ配信開始しました!
聞き逃した方も、オンデマンドでどうぞ!
https://www.youtube.com/channel/UCLhjaz_j5zgylcilm_aCzTQ

聞き逃してしまった方はこちら(radiko)
http://radiko.jp/#!/ts/RN1/20180405213000

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