元チーフディーラー集団(柾木 利彦、西原 宏一、伊藤 寿彦、竹内 のりひろ)+各分野一流の執筆陣の相場記事

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トップディーラー竹内 のりひろがメルマガで本当に伝えたいこと【第2回】

●これからのFXで必要なのは「頭脳のデジタル化」

竹内さんが為替ディーラーとなってから20年以上。為替市場への参加形態は大きく変わった。

マーケットの主流はAIやアルゴリズムトレード、HFT(高頻度取引)などになりつつあります。これまでどおり自分の頭で考えてトレードすることも大切ですが、一方では市場の変化に対応しないといけない。そのために意識しているのが『頭脳のデジタル化』です。

私がバックテストを重ねてトレードのルールを厳密にしていっているのもデジタル化のひとつ。いかに裏付けのある科学的な頭脳でトレードしていくか、近年の相場に対して強く意識している部分です。

ただ、為替市場を動かす要素が「金利・投機・需給」の3つであることは変わりません。とりわけ、金利です。まず相場が金利差に反応して動いているのかどうか、散布図でたしかめる。金利差にもとづいて動いているのなら、トレードの方向性を金利差の拡大・縮小によって決められます。あとはエントリーのタイミングをテクニカルによって判断していくだけ、ということになります。

散布図がバラバラでマーケットが金利差に反応していないと、投機も活発化しにくくなります。投機の動きが乏しいと実需もついてこない。そんなときは市場が金利差ではない何かを見ていることになりますから、その要因に着目し、テクニカルによってトレードを判断していきます。

●竹内さんが見ているテクニカルは

僕が見ているテクニカルはラリー・ウィリアムズが開発したオシレータの「%R」やMACDなど複数あるのですが、一目均衡表もそのひとつです。ただ、遅行線や基準線、転換線は表示しない。見ているのは雲だけです。

私の雲の使い方はシンプルで『買いたい』と思ったら、時間軸を落として雲の下に落ちるのを待ってから買うんです。30分足で上昇トレンドが明確なら、チャートの時間軸を5分足に落とす。5分足の雲の下にローソク足が落ちるのを待ってから買う、という使い方です。

こうやって僕が雲の使い方を話しますよね。しかし、何度もバックテストを繰り返して根拠を持って使っている僕と、「竹内が言っていたから」と利用する皆さんでは根拠の厚みがまったく違う。

不遜なたとえで恐縮ですが、イチローの振り子打法をYouTubeで見て、「こうやって打てばいいんだ」と真似したところでヒットを打てるわけではありませんよね。振り子打法を完成させるまでに、何千時間という準備があるわけです。だから極論すれば、死ぬほど努力して身につけたものであれば、どんなテクニカルでもいいのではないかと思います。

●1日のルールは【3%と10%】

テクニカルのさらに先に何があるかというと、資金管理です。利益の目安は1日10%です。口座資金が10%増えたら、その日はもうやめます。1年に数日は、そんな日がありますね。

一方で、損失の目安は1日3%。1トレードの損失が1%だとしたら、3連敗したらその日のトレードは終了です。利益と比べて、非常にシビアに設定しています。どんなにバックテストを繰り返して検証した手法であっても、10連敗、20連敗する可能性はゼロではありません。そんな事態が起きて1日で資金の20%、30%を失うと、挽回するだけで大変な労力がかかります。

100の資金のうち20%を失うと、挽回するには25%の収益率が必要です。30%の損失だと42%が必要となります。損失率が大きくなるほど、挽回するのは至難の業となりますから、撤退のルールは非常にシビアに設定しているんです。

銀行を退職し個人になって思うメリットは、荒れた相場ではトレードしなくてもよい、ということ。相場が荒れすぎてマーケット手を出したくない日でも、銀行のディーラーはトレードしなければならない。そういうときほどお客様からの引き合いもあるからです。無理にトレードをすることで結果として損失を出してしまうこともありました。今は、手を出さない方がいい時にはトレードをしなくていい。これは個人投資家の大きなメリットだと考えています。

●1998年、2008年、2014年――繰り返される歴史

そこで学んだのは「歴史は繰り返す」ということ。2008年、リーマンショックが起きると、円キャリートレードの巻き戻しで円高が進みました。しかし、リーマンショックの10年前にも、まったく同じことが起きていたんです。

1998年当時も金利差を頼りにした円キャリートレードが活発になっていました。低金利な円で資金を調達して、高金利通貨ヘ投資する取引です。そこへ起きたのが、アジア通貨危機。米ドル/円は2日ほどで約25円も下落しました。「アジア諸国の通貨が売り浴びせられたからだ」と解説されますが、それはきっかけに過ぎません。円キャリートレードが進み、マーケットが円売りポジションでパンパンに膨れ上がっていたからこそ、25円という恐ろしい下落幅となったんです。

2008年のリーマンショックで豪ドル/円は1か月ほどで80円台から55円へと驚異的な下げ幅を記録しました。米ドル/円以上の下落幅です。その要因もまったく同じ。低金利な円で資金調達して高金利な――当時の豪ドルは7%台でした――豪ドルへと投資されていました。豪ドル/円の買いポジションがパンパンに膨れ上がっていたため、豪ドル/円は大暴落したんです。

2014年にも歴史は繰り返されました。『SNBショック』です。SNB、つまりスイス国立銀行が2011年9月から行なっていた『1.20フロアー』(ユーロ/スイスの為替レートを1.20以上に誘導する政策)によって、ユーロ/スイスはロングポジションが膨れ上がっていた。投資家は「1.20を割ることはないだろうから買いでいい」と油断していためです。

ところが、SNBが1.20フロアーを取っ払うと宣言すると同時に、膨れ上がったロングポジションは一斉に巻き戻され、瞬間風速で0.85まで落ちました。SNBショックのとき、私はすでに銀行を退職し、個人としてトレードしていました。「そろそろ1.20フロアーの撤廃があるのでは」と身構えていましたが、タイミングが悪かった。SNBが発表し、市場が急変したとき、私はプールにいたんです。

スウィミングスクールの付き添いで、子どもの水泳を見学していました。手元にスマートフォンはありましたが、あの荒れた市場にスマホでつっこんでいくのはドン・キホーテのようなもの。トレードチャンスが沖へと遠ざかっていくのを見守ることしかできませんでした。本来ならば取れたはずの動きだった。非常に残念でしたね。

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