元チーフディーラー集団(柾木 利彦、西原 宏一、伊藤 寿彦、竹内 のりひろ)+各分野一流の執筆陣の相場記事

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トップディーラー竹内 のりひろがメルマガで本当に伝えたいこと【第3回】

●「あの一件が西原さんの評価を高めた」

一方で、2011年にSNBが1.20フロアーを発表したときにもドラマがあった。SNBがサプライズとなる政策を発表する前日、2011年9月6日16時20分に配信された「シンプルFX」メルマガにはこう記されていた。

「ロンドン市場に入って、突如ユーロスイスが暴騰。(中略)現在ユーロスイスは1.1180と大幅に反発。短期だと、ユーロスイスは買いサインも点灯しているためユーロドルは様子見。短期でユーロスイスをロングに」

SNBが1.20フロアーを発表し、ユーロ/スイスが急騰するのは、このメルマガが配信された40分後だ。

1.20フロアーを発表する直前にユーロ/スイスの買いポジションを配信していました。突然の発表でしたが、西原さんは異変の匂いを嗅ぎつけていたんです。これによって西原さんの評価は急騰しました。

こういうサプライズは何年かに1度は起こるものですが、1.20フロアーは事前に情報が漏れていたようです。前夜からの5分足の動きがそのことを示しています。そこから西原さんは嗅ぎつけたんでしょう。

●竹内さんがめざす「微益の重合体」

竹内さん自身の話に戻ろう。外資系銀行でキャリアを重ねた竹内さんが個人トレーダーに転じたのは2010年だった。

個人になってからは、収益を『微益の重合体』と考えています。ひとつの注文で大きな利益を取ろうとせず、細かな利益を何回も積み重ねていくイメージです。

たとえば100円で10本のロングを持ったとします。翌日、100.50円まで上がってきた。「まだ上がるとは思うが、いったん下げそうだ」というとき、10本のうち5本を手仕舞います。思ったとおり、100.30円まで調整したら再び5本を買って、10本のロングに戻す。こうすると、一日の始めと終わりのポジションは10本のロングで代わりませんが、途中で「20銭✕5本」で1円分の収益を得られます。1回の利益は微益ですが、それを積み重ねることで結果的に大きな収益を得られるし、もしもロングという大きな方向感が間違えていても収益を残すこともできるんです。

西原さんもメルマガでよく「回転」という表現をしていますよね。これも同じことだと思います。どうせパソコンの前にいるのなら、こうした回転はやらないと損だと思います。30分足を見て持ったポジションであっても、時間軸をひとつ落として5分足で回転できそうならば回転させる。そうすることで微益を積み重ねていくんです。

しかし、いつも回転が成功するとは限りません。100.50円で5本を決済し、100.30円で買い戻そうと思っていたのに、買い戻せないまま上がってしまうこともあるでしょう。しかし、それでもいい。なぜか。自分にとって『勝算があること』をやっただけだからです。なぜ勝算があるかといえば、バックテストを行なっているからです。バックテストの結果、何度も繰り返せば期待値がプラスになるという目論見があるからやるのであって、自分にとっては勝ち目があることをやっているに過ぎないんです。

●なぜメルマガを配信するのか

今は朝5時に起きてメルマガを配信し、自分のトレードを行なって、遅くともロンドン市場の中盤、日本時間で日付けが変わるころまでに終了します。

正直言えば、為替のトレードよりもメルマガの執筆のほうが難しい(笑)。西原さんに声をかけられたとき、自分なんかにできるわけがないと思いました。それでも「個人投資家の役に立ちたい」、「いや、自分なんかにできるのか」というふたつの思いが交錯しました。文才もないし、文章を書く練習もしたことがない。そんな自分にできるのだろうか。

しかし、できないと思うのは、やろうとしていないからだと思いました。やろうという意思があれば、できないはずはないだろうと。最初に言いましたよね。死ぬほど努力すれば、FXは誰でも儲かるって。それと同じことです。やろうという意思を強く持てば、僕でもメルマガを書けるだろうと。

もし今、『FXで儲からない』と悩んでいる人がいたら、やろうという意思を強く持ってほしい。意思を持って努力すれば、FXは儲からないはずがないんです。僕でもメルマガを書けるんですから(笑)。

●1998年、2008年、2014年――繰り返される歴史

そこで学んだのは「歴史は繰り返す」ということ。2008年、リーマンショックが起きると、円キャリートレードの巻き戻しで円高が進みました。しかし、リーマンショックの10年前にも、まったく同じことが起きていたんです。

1998年当時も金利差を頼りにした円キャリートレードが活発になっていました。低金利な円で資金を調達して、高金利通貨ヘ投資する取引です。そこへ起きたのが、アジア通貨危機。米ドル/円は2日ほどで約25円も下落しました。「アジア諸国の通貨が売り浴びせられたからだ」と解説されますが、それはきっかけに過ぎません。円キャリートレードが進み、マーケットが円売りポジションでパンパンに膨れ上がっていたからこそ、25円という恐ろしい下落幅となったんです。

2008年のリーマンショックで豪ドル/円は1か月ほどで80円台から55円へと驚異的な下げ幅を記録しました。米ドル/円以上の下落幅です。その要因もまったく同じ。低金利な円で資金調達して高金利な――当時の豪ドルは7%台でした――豪ドルへと投資されていました。豪ドル/円の買いポジションがパンパンに膨れ上がっていたため、豪ドル/円は大暴落したんです。

2014年にも歴史は繰り返されました。『SNBショック』です。SNB、つまりスイス国立銀行が2011年9月から行なっていた『1.20フロアー』(ユーロ/スイスの為替レートを1.20以上に誘導する政策)によって、ユーロ/スイスはロングポジションが膨れ上がっていた。投資家は「1.20を割ることはないだろうから買いでいい」と油断していためです。

ところが、SNBが1.20フロアーを取っ払うと宣言すると同時に、膨れ上がったロングポジションは一斉に巻き戻され、瞬間風速で0.85まで落ちました。SNBショックのとき、私はすでに銀行を退職し、個人としてトレードしていました。「そろそろ1.20フロアーの撤廃があるのでは」と身構えていましたが、タイミングが悪かった。SNBが発表し、市場が急変したとき、私はプールにいたんです。

スウィミングスクールの付き添いで、子どもの水泳を見学していました。手元にスマートフォンはありましたが、あの荒れた市場にスマホでつっこんでいくのはドン・キホーテのようなもの。トレードチャンスが沖へと遠ざかっていくのを見守ることしかできませんでした。本来ならば取れたはずの動きだった。非常に残念でしたね。

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